1. トップページ
  2. 喜久之湯さんのページ

喜久之湯さん

自分が何を考えているのか、それを知るために文章を書き始めました。 もう一人の自分が何かを語り出した時、小説の主人公にそれを託し、自己陶酔の世界へ送り出します。 やはり私は、見果てぬ夢を追いかけているのかも知れません。

出没地 港が見える公園
趣味 JAZZレコード観賞◆自転車に乗る◆猫と遊ぶ
職業
性別 男性
将来の夢 畑で野菜を作りながら、文章を書いて暮らす。
座右の銘 棚からぼたもち

投稿済みの記事一覧

0

初めての女

17/07/18 コメント:0件 喜久之湯 閲覧数:401

「ん〜もう大好き」
 そう言いながら、女は俺に抱きついてきた。
 まったりとした時が流れている。レースのカーテンは柔らかに波をうちながら午後の日差しに揺れていた。

 こうして女の胸もとに身体を預けていると安心する。本来なら、男の俺が抱きかかえなければならないことは百も承知だ。だが、今は甘えておこう。
 俺が心から和んでいることを笑顔で伝えると、女は目じりを下げて微笑・・・

0

夜明け前の猫

17/07/17 コメント:0件 喜久之湯 閲覧数:410

 恋路は、すべて闇の中である。
 ある時は屋根づたいの先で事に及び、ある時は数十軒先まで聞こえるヨガリ声を出し、またある時は家の入り口で情事にふける。
 一筋縄では行かぬが、何処でもやってやるという気概に貫かれている……。

 ここ数日、いつも夜明け前になると、発情期のノラ猫が庭先で交尾にいそしむようになった。
 春なのである。

「ワォ! やってる、やっ・・・

0

オレンジ色の切ない記憶

17/07/09 コメント:0件 喜久之湯 閲覧数:444

 毎年夏になると、ふとしたことでに脳裏に浮かぶ遠い日の思い出。私は記憶をたどり、時間旅行を楽しむ。何故か覚えているのは、ちょっと切ない場面ばかりなのであった。かつての自分の姿を背後から見守っているかのような、まるで見送りでもしているような視点の立ち位置が、そう感じさせるのであろうか。

 ギラギラと白く眩しく照りつけていた日差しは、お盆を過ぎる頃になると少しオレンジ色っぽい優しい輝きに・・・

  1. 1
ログイン