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小峰綾子さん

出没地
趣味
職業
性別 女性
将来の夢
座右の銘 笑う門には福来る

投稿済みの記事一覧

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禁断の果実に手を伸ばす

18/09/25 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:134

リリカは、震える手で生物室をノックした。中から「どうぞ」という、男性の声が聞こえる。

高校の図書室で借りた本の中に1枚の紙きれを見つけたのは2日前のことだ。

「アダムとイブからの伝言。あなた方は騙されている。この世界は大事なことが隠されている。恋や愛は美しい感情であり行為である。決して禁止などできるものではない。もちろん扱いには気を付けなければならないものではあるが。こ・・・

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イニシャルK.I

18/07/03 コメント:1件 小峰綾子 閲覧数:468

本屋で平積みされていた新刊の表紙「森田健一」の文字が光って見えた。もしかして…まさか、そんなこと…。

森田健一は、15年も前に恋人だった男が当時小説を書いていた時に使っていた名前だ。しかし、どこにでもありそうな名前であるが故、同姓同名の作家がいてもおかしくはない。彼とはあれ以降交流もないので小説を書き続けているのかどうかも知らない。

帯に書かれている文字「遅すぎた再会 ・・・

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TVで見たのと少し違うけど

18/06/30 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:344

「今日は帰りが遅い時間になるので夕食は何か買って食べてください。お金置いてあるからね」

帰りのバスの中で母からのメールを確認する。最近は特に珍しいことでもない。「コンビニ弁当で夕食なんて新鮮」と思ったのは最初の何回かで、ワンパターンの濃い味ももう飽きてしまった。ここ何回かは最寄りのコンビニではなく少し離れたスーパーまで弟とお惣菜を買いに行くのが続いている
バスを降りた後、弟に電・・・

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TVで見たのと少し違うけど

18/06/30 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:230

「今日は帰りが遅い時間になるので夕食は何か買って食べてください。お金置いてあるからね」

帰りのバスの中で母からのメールを確認する。最近は特に珍しいことでもない。「コンビニ弁当で夕食なんて新鮮」と思ったのは最初の何回かで、ワンパターンの濃い味ももう飽きてしまった。ここ何回かは最寄りのコンビニではなく少し離れたスーパーまで弟とお惣菜を買いに行くのが続いている
バスを降りた後、弟に電・・・

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浮遊する言葉たち

18/05/28 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:547

学校の帰りに100円ショップによってうろうろしている時だった。いつものようにスマホでラジオを聴きながら。耳にはイヤホンが入っている。

隣に立っていた同い年ぐらいの男子が私の方を見てハッとしたようで、何か言っている。イヤホンをしていたので聞こえなかったので、片耳だけ外して
「なんですか」
と聞いた。
「そのステッカー、金曜のラジオの・・・」
私のスマホに張ってい・・・

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ゴミにまつわるストーリー

18/04/11 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:390

「柏木さーん、来たよ。朝から悪いね」
朝7時、ルイさんがゲートの前に立っている柏木さんに声をかけ、軽トラを横付けする。
「今月は発掘作業が活発だね。あ、エミちゃん、おはよう」
「おはようございまーす」
私は「リサイクルマートZ」のアルバイト、ルイさんは店長だ。柏木さんは、廃棄物回収会社を運営している社長さん。私たちは定期的にこの廃棄物一時集積所に来て、店で売れそうなものを「・・・

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偶然か、もしかして復讐

18/03/11 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:740

友人に助言されて某SNSを開いた。最近は就職活動で忙しかったこともあり、覗いてさえもいなかったが、久々に会った友人に開口一番、こう言われたのだ。 「お前の元カノ、日記で色々書いてんの、読んでる?」 全く何のことか分からなかったが、つべこべ言わず読んでみろ、と言うのでログインし、新着の日記の通知を開く 「あの日から…」 嫌な予感がするが、本文を開く 「あの日から、どこで間違ったのだろう、と考えている・・・

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探偵事務所のアルバイトの報酬

18/02/17 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:585

「これが今回の報酬となります」
所長が封筒をカウンターの上に置く。
「今どきこんな形でお給料を渡す機会もないから、新鮮だよね」
と言って笑う。
「そうですよね。わがままを言ってしまいすみませんでした。ありがとうございます。」

ここは都内のとある探偵事務所。僕の本業はサラリーマンなので、副業で収入を得ていることがバレると色々と面倒そうなのだがという相談をしたとこ・・・

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一人でカクテルを飲む理由

18/01/11 コメント:2件 小峰綾子 閲覧数:546

あの日は終電まで働いてふらふらしながら家路に向かっていた。疲れてはいるものの、煮詰まった頭の中をすっきりさせたいし、誰かと話をしたい気分でもあった。ブラブラと歩いていると、平屋建ての、日本家屋を改装した感じのバーが視界に入る。
雰囲気は良さそうだし、ちょっと一杯飲むだけだし、一度一人でバーに行くのも良いなと前から思ってはいたところだ。建物横の駐車スペースにはminiとライトバンが停まっている・・・

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あばずれ女と甲斐性無し男

17/12/27 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:648

その昔、ある人里離れた村で代々受け継いできた神社を守るため、一組の男女が選ばれようとしていた。選ばれた男女は夫婦となり、神社の管理や儀式や催事の一切を取り仕切ることになる。男女を選ぶのは村の中で「長老」と呼ばれる老婆で、選出方法は知られていない。夫婦が役割を全うするのは12年とされている。なぜ12年なのかは諸説あるが干支が一回りする年数だからではないかという説が有力だ。

定められた朝・・・

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弁当に関わる彼女の思い出

17/12/07 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:513

目覚めたら彼女からラインが届いていた。「昨日はごめんなさい。聞いてほしい話があります」
昨日は、紅葉がピークだったので公園を散歩していた。陽が落ち始めると風が冷たくなってきたので、もう少し歩いたらカフェにでも入ろうか、という話をしていた。

そこで俺は「春になったらピクニックみたいな感じでもいいな。弁当作ってよ」とふと言ったのだが、あれ以降彼女の様子が少しおかしかった。怒っている・・・

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ノートを見てしまった

17/11/26 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:568

その人から告白されたのは5月の末。サッカー部のマネージャーから、放課後に3組の昇降口に行って、と言われた時に、ついに来たなとは思った。3年生になったころから、彼が私のことを好きらしいと噂が立っていたようなのだ。

言われた通り放課後昇降口に行くと、竜也君は緊張気味の表情で立っていて、メモ紙を渡してきた。

「好きです。付き合ってください。」

もちろん答えはOK・・・

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進路希望票を前にして

17/11/17 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:534

進路希望票を前にして私はまだ迷っている。

来週には提出しなければいけない。多分これが最後の希望票で、後はもう具体的に大学に願書を取り寄せたり申し込みをする段階に進むだけだ。最後に決めるのは、私。
母は応援してくれるかもしれない、または「やっぱり私を置いておくのね。」と罵るかもしれないし「お金がないのに、どうするの?!」と言って泣くかもしれない。結局その時の母の気分次第、調子次第・・・

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デートは太陽の下で

17/11/03 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:598

朝7時の待ち合わせに、彼は4分ほど遅れてやってきた。私たちがデートするのはいつも朝。

慎吾と私は元々職場の先輩後輩だった。私の一方的な片思いだったのだが何度か「ご飯食べに行きません?」とめげずに誘っているうちに向こうが応じてくれた。あともう一押しで付き合えそう、そんな風にノー天気に思えていたのだからつくづくお気楽だったのだなあと思う。

慎吾ができちゃった結婚すると聞いた・・・

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誰が何と言おうとこれは事件なのだ

17/09/15 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:542

最近の映画やドラマは「事件ありき」なのが気に入らない。今日見た映画も予告では期待できると思ったが残念な内容だったよなぁ。

「外的な要因によって二人の心がかき乱されたあげく結びつきを強くする、というストーリーが少し深みに欠けると思いました。突然ヒロインの親が離婚して、そのショックにより声が出なくなるなど、リアリティがありません。もっと二人の微妙なすれ違いや心の動きなど内面を丁寧に描いて・・・

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約束しない

17/09/15 コメント:2件 小峰綾子 閲覧数:865

今日二人が揃ったのは21時で、比較的早めの時間だった。金曜の夜、毎週定時前後でメールを送りあい、今日は何時に仕事が終わりそうだとか、今日は別の友人と飲むことになったから行けないとか、連絡を取り合うようになってもう何年目だろう。

明子と優は高校の同級生、同じクラスの時によくつるんでいた友人たちの中の2人だ。お互いに大学進学のために東京に出てきたのだが、大学時代はお互いの生活が忙しく二人・・・

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減らず口の俺の上司

17/08/21 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:807

営業の帰り、初めて主任を自分から飲みに誘った。明日から3連休という解放感もあり、しかも今日は直帰の予定で、いよいよ夏本番という季節で無性にビールが飲みたい気持ちも手伝って、自然と「主任、一杯どうですか」と口に出していた。

俺は入社2年目、朝倉主任は、5歳年上の女性で、社内でも営業先でもテンションが変わらずいつも自然体でいるにもかかわらず、営業成績はトップクラスという謎の才能を持つ上司・・・

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あの日黒板に書きなぐったのは

17/08/20 コメント:2件 小峰綾子 閲覧数:620

利用されているだけなのは薄々気が付いていた。弁当の時間になると、いつも通りグループのメンバーから希望のドリンクを申し付けられる。私は他の4人が何か飲みたいものがある時に買いに行く係だ。中学生活に慣れた時にはすでに、クラスの女子は大まかに3つのグループに分かれていて、その中で一番「イケてる」グループに入れただけでも幸運なのだと思う。
「なんで私だけー?たまには誰か一緒に来てよぉ」
ふざけ・・・

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猫の部屋へ

17/07/16 コメント:1件 小峰綾子 閲覧数:932

三毛猫のメスだからミケコ、という安易な名前を付けられたうちの飼い猫は時々室内で行方不明になる。マンション5階の部屋から外に出さないようにしているのでどこかにはいるはずなのだが、ベットの下、テレビの裏など猫が入り込みそうな場所を一通り覗いてみてもどこにもいない。まあ、1時間もすればひょこっとまた現れるのでとくに心配もしていないのだが。
妻はそのプチ行方不明を「猫の部屋に行っちゃった」という。妻・・・

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兄ちゃんと海と缶コーヒー

17/06/14 コメント:0件 小峰綾子 閲覧数:689

私は内陸の地方都市で育ったので海に関して思い出というほどのものはない。だけど海に関する記憶で唯一印象に残っているのはあの秋の日だ。
 あの時私は小学校5年だったと思う。日曜日で、両親が何かの用事で一日出かけていて帰りも遅いため、食べるものは今日だけ特別、近くのスーパーで何か買って食べなさいとお金を渡されていた。
両親がいなくて好き放題、ご飯も好きなものを買っていい日なんてちょっと特別感・・・

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