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陽川 文実さん

純文学とミステリーとライトノベルが好きです。

出没地 渋谷
趣味 音楽鑑賞、編み物、アルコール消毒
職業 専門学校生
性別 女性
将来の夢 一生ニートにならない。
座右の銘 「正義は必ず勝つ」のではない。「勝った方が正義」なのである。

投稿済みの記事一覧

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その花は、さっきより少し鮮やかに見えた

19/02/03 コメント:1件 陽川 文実 閲覧数:298

 ゆるやかな坂を上った先に、その神社はある。鳥居から続く常は暗い森が、今日はたくさんの提灯に照らされて、さながら異世界への入り口だ。
「うわぁー! 今年もキレイだねー!」
 今にも飛び出しそうな彼女の華奢な手を強めに握る。万一転んだりされてはたまったものではない。少し息が上がった彼女の背を撫でてやる。浴衣のさらさらとした手触りが心地良かった。
 彼女と並んで、境内の道をゆっく・・・

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虫の羽

17/10/02 コメント:0件 陽川 文実 閲覧数:638

ある日、財布を開いたら虫の羽が出て来た。
大きな羽だった。蝉の羽だろうか。
虫は苦手ではないので、冷静に捨てた。

次の日、また財布から虫の羽が出て来た。
この前と同じ羽だったが、色が少し茶色かった。
道端に転がっている蝉にやつあたりした。

また財布から羽が出て来た。
一回目とまるっきり同じ羽だ。緑がかっていて、透けている。
さすがに気・・・

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懺悔

17/05/07 コメント:0件 陽川 文実 閲覧数:848

「私は知りえなかった。それは正義だった。私自身の正義でしかなかった」


 窓の外は俺の知らない道に入っていた。カーブミラーに反射したパトランプの光が目に突き刺さって、俺は反射的に顔を下に向ける。映った俺の手首で、拭き取りきれなかった血液が乾いていた。
「まぁ、気持ちは解らないこともないけどね」
 俺の隣に座っていた刑事が言った。前を向いたままのようだが、声は明らかに・・・

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