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ケンさん

出没地
趣味
職業
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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あとがき殺人事件

18/07/19 コメント:0件 ケン 閲覧数:213

   ■作者あとがき

 作家の山田三郎です。この小説『終極』が読者の元に届いている頃、私はもうの世にはいません。このあとがきを書いた後に自殺します。つまりこのあとがきは遺書です。
 私は10年前に妻と出会い結婚した。妻は私より20も若く美しかった。今でも彼女がなぜ、私のようなオヤジの、しかも売れない小説家を夫に選んだのかと不思議に思う。妻との時間は私の幸せそのものだった。しかし・・・

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正義の女神

17/05/13 コメント:0件 ケン 閲覧数:471

 古代ギリシャの時代に、アレキサンドロスという初老の彫刻家がいた。彼は芸術家として多くの名声を勝ち得ていた。彼は弟子のイカロスと共に、彫刻製作のための工房を営んでいた。
 ある日、彼の元に裁判所から『正義の女神』の彫像製作の依頼があった。
 正義の女神とはギリシャ神話の『テミス』という女神のことである。右手に剣、左手に天秤を持っており、剣は『力』を、天秤は正邪を測る『正義』を象徴してい・・・

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正義が勝った日

17/05/12 コメント:0件 ケン 閲覧数:501

 私はある高名な芸術家の記念美術館に来ていた。
 その人物とは画家で書家で陶芸家でもある、龍ヶ崎済雲(りゅうがさき さいうん)其の人であった。
 展示されている作品は、どれも素晴らしい傑作ぞろいだった。その中でも、特に私が心引かれたのは、額縁に入れられたある一幅の書だった。
 その書の筆裁きは力強く且つ同時に繊細で、線の流れに一点の迷いもなかった。豪快且つ美しかった。何かを悟った・・・

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休日買い取りサービス

17/05/10 コメント:4件 ケン 閲覧数:763

 それは父が死ぬ3日前の事だった。

 病院のベッドに寝ている父が目を覚ました。「ああ、おまえか、母さんは?」
「今、出かけてる」
「そうか」
 父は、娘の私に親孝行をする時間すらくれないらしい。働き詰めの人生だった。そしてやっと定年になったと思った矢先にガンの宣告である。父は休みに日にも家に居ることがほとんどなかった。小さい頃はそれでずいぶん寂しい思いをした。しかし・・・

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ローマの休日なんてもう見ない

17/05/08 コメント:0件 ケン 閲覧数:415

 何にでも影響されやすい男だった。ついでに言うとバカだった。さらに言うと、デリカシーの欠片もなかった。しかし私はそんな彼が大好きだった。
 一カ月ほど前に彼に「ローマの休日」のDVDを貸した。影響されやすい彼はどうやらそれにハマったらしい。
 しばらくすると、彼のバイクがベスパになっていた。
 私は彼の希望に沿って、自慢の長かった髪を短くカットして、映画の中のオードリー・ヘプバー・・・

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モンブランの紳士

17/05/06 コメント:0件 ケン 閲覧数:512

「あれ、部長、新しい万年筆ですね」
「娘がくれたんだよ」
「いいな、ウチの娘なんて会話もしてくれません」
「ウチもだよ、これも別に私へのプレゼントではないんだ。彼氏のための物だったんだけど、別れていらなくなったからって貰えたんだ」
「へえ、しかしそれブランド物ですよ、15万はしますね」
「これそんなにするの?!」

 その一日前

 私は彼と喧・・・

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大岡ジャッジメント

17/05/05 コメント:0件 ケン 閲覧数:456

 江戸時代に正義を旨として活躍した人物がいた。大岡越前こと、大岡忠相。エピソードには事欠かないのだが、例えば。
 一人の子供に対して二人の女が母親であると主張する。当然ありえない事なのでどちらかが嘘をついている。大岡はその女達に子供の両手を互いに掴んで引っ張らせた。子供は当然「痛い痛い」と泣き叫ぶ。すると片方の女は手を離す。手を離さなかった方の女は勝ったと感じて子供を連れていこうとするが、大・・・

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