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いありきうらかさん

出没地
趣味
職業
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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片思いは突然に

18/08/12 コメント:0件 いありきうらか 閲覧数:91

毎週金曜日、深夜の2時から僕は眠たい目を擦りながらテレビを見ている。
この番組との出会いは偶然のものだった。
RPGのゲームに飽き、チャンネルを変えたときに、彼女は真っ直ぐ立っており、カメラは彼女の後ろ姿を捉えていた。
彼女が着ているセーラー服は、僕が通っている高校のものに似ていた。
肩に届くか届かないかの髪をぶら下げた彼女を、僕は吸い込まれるように見ていた。

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ビタースイート

17/12/26 コメント:0件 いありきうらか 閲覧数:371

4月に研究室に配属された学生を見て、私は驚愕した。

私は過去に、同級生を殺された経験がある。
同じ研究室を過ごしていた同級生とは最寄り駅が同じで、気が合ったこともあり毎日連絡を取り合っていた。
帰り道を共に歩き、お互いの部屋にも出入りした。
ある日、連絡が急に途絶え、不安に駆られた私は彼女の部屋に向かった。
鍵の閉まっていない部屋に入ると、同級生は、怯えた表情・・・

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正論戦争

17/05/22 コメント:0件 いありきうらか 閲覧数:691

世間では「ブラック企業」という言葉が蔓延っている。
そういう意味では、私が所属している研究室は、他研究室から見て「ブラック研究室」なのだと思う。
他研究室と比較をすると、1日あたりの作業量は多く、時には深夜、土日にも作業を行っている。
他学科や他大学の様子を知らない私にしてみれば、これは研究室の姿として普通だと捉えている。
しかし、研究室内の後輩には、他研究室が青く生い茂っ・・・

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おばあちゃん

17/02/26 コメント:1件 いありきうらか 閲覧数:929

母に子供が出来たことを報告したとき、母は、私もおばあちゃんか、と感慨深く呟いていた。
そうか、母は私の子供からすればおばあちゃんになるのか、そんな当然のことを頭の中で反芻した。
私は、窓の外に置いてあるすっかり茶色に錆び付いた自転車を見つめた。

おばあちゃんは孫の私にとても優しくしてくれた。
おばあちゃんは自分の家から2時間ほど離れたところに一人で暮らしており、私が・・・

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憂鬱と走光性

17/01/26 コメント:0件 いありきうらか 閲覧数:572

定時をとっくに過ぎた時間に駅を歩く。
どうして新宿駅というのは行きも帰りもこんなに人がいるのだろう。
恐らく上空から見ると、餌に群がるアリのように見えるのだと思う。
上京して3ヶ月になるが、未だにこの人混みと定員オーバーの電車には慣れていない。
朝から怠さの残った体で、鉄の塊に収容され、大量の肉の塊と同じ時間を過ごすと考えると、憂鬱になるのを避けられない。
朝は小型の・・・

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304号室の若者と603号室の老人

17/01/23 コメント:0件 いありきうらか 閲覧数:485

「やあ、また来たよ」
「来なくていい」
「さて、この部屋を渡す気になったか?」

304号室は、見晴らしのいい部屋だった。
顔を右に向けると、中庭の大きな木が見える。桜らしい。今の季節だとただの枯れ木にしか見えない。
爺さんが304号室を訪ねてきたのは入院して、すぐだった。
「私は603号室の者だ」
「…何の用?」
「304号室に移らせてほしい・・・

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みなさまへ。

17/01/09 コメント:0件 いありきうらか 閲覧数:493

話さないことが優しさ、だと思っていたのですが、どうやらそれは違ったようで、
しかしそれ以外にどうするべきだったか、と問われると私は答えを持っていませんでした。

私にはユーモアがありませんでした。だから誰かから話しかけられてもうまく言葉を返すことができませんでした。
お喋りは嫌いではなく、むしろ好きな方でした。
ですがある日、私が話している最中、友達は、目を合わせずに・・・

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クロノスタシス

16/12/27 コメント:0件 いありきうらか 閲覧数:518




「痛い、膝また当たった」
「あー痛い、悪い」
「もう」
「いたたた」
「あ、そういえばさ」
「ん?何?」
「クロノスタシスって知ってる?」
「何それ?」
「誰かが言ってた」
「誰かって誰だよ」
「近くを通った人」
「それが誰なんだよ」
「知らない人」
「知らない人の話盗み聞きしたのかよ」
・・・

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