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mioさん

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将来の夢
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投稿済みの記事一覧

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二人旅

17/01/17 コメント:0件 mio 閲覧数:461

日が出てきて、ふくれあがった私の手を照らす。ありがたい、暗いと嫌なことばかり考えてしまう。おさいちゃんも目覚めたようだ。
「おさいちゃん、おはよう」
「おはよ」
おさいちゃんがあどけなく笑った。彼女は私より10も年上なのに、時々少女みたいな顔をする。顔といっても、布から出ている片目しか見えないのだけれど。
夏といえども夜は冷え込む。ここの洞穴は二人で身を寄せあえば寒さは・・・

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砂の中に

17/01/02 コメント:0件 mio 閲覧数:509

私はかつて仕事でアフリカにきていた。これは私が8年前に実際に体験したことだ。私は決してあの景色を忘れないだろう。肌を焼く砂漠の太陽とともに、いつもそれは私の中にある。

カイロに降りたってから早4日。途中まで古い日本車に揺られていたが、今はラクダの背にまたがり進んでいる。まったく、なんだってこんな遠いところにこさせるんだ、うちの会社は。
暑さで宇野君は動きが重くなってきてい・・・

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シュエルの夢

16/12/19 コメント:0件 mio 閲覧数:502


シュエルは生まれてから一度も夢を見たことがなかった。みなが「夢を見た」というのをうらやましく思っていた。シュエルが夜に冷たい厨房の片隅ですり切れた毛布にくるまり目を閉じると、暗闇にストンと落ちるように意識がなくなった。そして、次に目をあけると外はすっかり明るいのであった。

「なにをぼんやりしてるんだい、このバカ!」
シュエルは右腕ににぶい痛みを感じるとともに、左側にひ・・・

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邂逅

16/12/05 コメント:0件 mio 閲覧数:532

気まぐれに降り出した雨がセルゲイのよれた上着にビシャビシャと打ちつけた。
ちぇ、ついてないぜ、と彼は小走りに雨をしのげる場所を探した。民家ばかりで、柵にはばまれて庇を借りることはできなかった。
柵があいている家があった。いや、家じゃない。彼は壁に小さな看板を見つけた。そこは古い洋館を改装した美術館だった。セルゲイは美術館に通うような趣味はなかったが、降りそそぐ雨に背中を押され、入・・・

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