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ノベ・ツムギさん

文章を書くとお肌の調子がよくなります。

出没地 ハローマートに夜八時過ぎたら、出る。
趣味 読書は雑食系/美術はカラヴァッジオと宗教画、日本画なら北野恒富・上村松園・鏑木清方・伊東深水など/落語は西の枝雀、東の志ん朝……柳家喬太郎・立川志の輔など/音楽はクラシック中心でジャズやロックやテクノも/もう少し外へ出た方がいいネ★
職業
性別 女性
将来の夢 幸せなばあさん。
座右の銘 人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである。

投稿済みの記事一覧

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ガルダの華

16/08/01 コメント:0件 ノベ・ツムギ 閲覧数:900

 空港を出ると強烈な日差しにさらされた。手で太陽を遮り目を凝らす。プラカードに日本語で私の名前が書かれている。
「ナマステ」
 胸の前で手を合わせ微笑みあう。
 現場では発掘チームが幾つかの班に分かれ作業していた。土と草花のコントラストが優しい。テントは木陰にあり、博士が書類を片手に話し込んでいる。彼は私の到着に気づき、細長い腕を広げて歓声をあげた。
「チーナー!」
・・・

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デイム&ナイト

16/07/06 コメント:0件 ノベ・ツムギ 閲覧数:908

「まいったな。あれか?」
「違うだろ。顔、母親そっくり」

 相棒の金城はスマートフォンで舞台の様子を撮影している。下手寄り、つまり舞台に向かって左側の群集にまぎれ、酒を飲みながらダンサーたちを物色している──ふりをしているわけだ。

「沙弓もここにいたのか」
「ママにナイショでいけないバイト。いいねぇ〜」

 資産家の後妻として何不自由ない暮らしを・・・

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愛、或いは三枚目の海苔と外された指輪へ

16/06/29 コメント:0件 ノベ・ツムギ 閲覧数:825

 はっきりと見た、その一文字。
 白米の上に海苔で〈嘘〉だ。ご丁寧にずいぶん細く切って組み合わせたらしい。
「なあ、それおまえの?」
 薄紫の瞳に射抜かれる。わずかに敵意がある。
 声をひそめた。
「日本人を使っているのか?」
「勉強しているだけです。いけませんか?」
 陶器のような白い肌に、擦れた麻布を思わせる淡い金髪。息子より二つか三つ年上に見えるが、・・・

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マキくんと私

16/06/22 コメント:2件 ノベ・ツムギ 閲覧数:924

「そのお蕎麦を食べると、溶けますよ」

 絵具が干乾びたような赤い唇に、白い山芋を纏った蕎麦が耳障りな音をたてて吸い込まれていった。咀嚼し、私に一瞥をくれ、意味もなく汁をかき混ぜて、そっけなく義母は言った。

「いいから、早く食べなさい」
「いただきます」

 一周忌の帰りに蕎麦屋へ寄った。去年、納骨を済ませたあと入った店とは違う。道を変えたからだ。去年は・・・

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