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戸松有葉さん

ショートショート:小説投稿サイト「小説家になろう」で1001作以上、本サイト「時空モノガタリ」で入賞複数。 他、長編ライトノベルやエッセイなども。コメディ得意。 Amazon Kindle(電子書籍)http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。(←URLは、Kindleストアを著者名「戸松有葉」で検索した結果。)代表作は『ショートショート集厳選集』とラノベの『二次元最高美少女』。 ツイッターは@tomatuariha3lb

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

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自分だけ出入りできる能力ッ!

18/11/22 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:63

 日常が壊れたあの日から、少年は高校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。
 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。 
 両者異能力を持ち合わせているわけだが、刺客のほうは組織から少年の異能を聞いていると考えられ、少年のほうは刺客の異能など初対面なため知らない。
 それでも刺客がわざわざ教えてくれるという楽観はあった。間抜けにも。これまで幾度も刺客と相まみえたが例外な・・・

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ワケあり物件

18/11/22 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:66

 若そうではあるが年齢不詳でもあるその女は、今度入居するアパートの安い家賃に満足していた。アパートとしたが、正確にはアパートの一室、『504号室』のみ特別に安い。
 身体的ハンディを様々に抱えながらも、障害年金といったものは貰えないため、高い家賃は死活問題なのだ。現代の発展した医学や偏見差別をなくそうという社会においても例外はあることを、女は身を持って知っている。実際、これまで生活に困って自・・・

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被選挙権資格制度

18/11/22 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:69

 高級マンションの一室、504号室には、数人の若者が集まっていた。彼らには共通の志がある。政治に携わることだ。そんな彼らにとって、現在の政治家の無知や頭の悪さは、嘆かわしいだけでなく、改革したいと思うものだった。
 ついこの間も、現役大臣が問題発言をしていた。本人は一切問題がないと思っている――正しいと思っているところが恐ろしい。その証拠に、同じ見解は繰り返し述べられており、謝罪・撤回はない・・・

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新戦法名

18/10/22 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:74

 将棋には多様な戦法があり、有用であれば広く使われ、その名は後世まで語り継がれることになる。
 この物語は、将棋に興味ない人には実にどうでもよく、将棋好きの人にもかなりどうでもいい、戦法名にまつわる棋士の苦悩を描いたものである。

 ついに完成した、後は公式戦で披露するだけだ――。
 その棋士は自身の編み出した新戦法に手応えを感じていた。何も、その戦法が大流行するだとか、最・・・

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四十歳

18/10/22 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:64

 俺は幼少期からあだ名が付いたことがなかった。しかし四十歳になった今、ようやくあだ名らしきものが与えられた。
 いわゆる中二ネームなので恥ずかしいものだが、初めてだったからか、さほど悪い気分ではない。言われたばかりで実感がないだけかもしれないが。
 その名も……サイレントキラー!

(了)
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「聖徳太子」があだ名で「厩戸皇子」が本名?

18/10/22 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:84

 日本が国民へ歴史教育を施したのは、明治以降と戦後(現在)の二つの体制しかない。
 戦前の歴史教育は酷かった。思想教育であり、危険な宗教団体のそれと変わらないもので、浸透した後には、政治マスコミ世論は狂っていた。
 そうして戦後の歴史教育は、反省を活かそうとしたわけだが――。
 問題は二点あった。
 まず「思想教育は悪かったから排除すべき」という意識が行き過ぎて、自身が思想・・・

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尻取りなので悪意なんて

17/12/18 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:1230

「ねぇ美亜、中途半端に時間余ってるから、尻取りでもしない?」 「え? まあ、いいけど。(スマホでもいじっていればいいのに、尻取りするの? っていうか私、尻取りなんて小さな頃以来したことないかも)」 「じゃああたしから。あいうえおの『あ』で始めるね」 「うん。(尻取りの『り』からじゃないんだ。別に決まってないから不自然でもないか)」 「『あばずれ』」 「…………」 「ほら、続けて」 「(他意はないよ・・・

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ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:601

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

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お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:835

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

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鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:718

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

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必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:598

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

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異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:716

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

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雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:897

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

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妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:984

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

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見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:933

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

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お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:1460

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

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