1. トップページ
  2. 戸松有葉さんのページ

戸松有葉さん

ショートショート:小説投稿サイト「小説家になろう」で1001作以上、本サイト「時空モノガタリ」で入賞複数。 他、長編ライトノベルやエッセイなども。コメディ得意。 Amazon Kindle(電子書籍)http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。(←URLは、Kindleストアを著者名「戸松有葉」で検索した結果。)代表作は『ショートショート集厳選集』とラノベの『二次元最高美少女』。 ツイッターは@tomatuariha3lb

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

1

おばあちゃんが教えてくれたおはじき

19/02/17 コメント:1件 戸松有葉 閲覧数:56

 親戚一同からは「おばあちゃん」と呼ばれているが、厳密には子供らの祖母ではない。ともかく親戚間で「おばあちゃん」といえば、御年八十五歳のこの老女を指す。
 身体こそ小さくなってしまったが、目立った病気もなく、至って元気だ。温厚な性格と面倒見がいいことから、子供の親らからは有難がられている。
 子供も懐いているわけだが、現金なもので、ただ優しいだけで懐くわけではなかった。実利があるのだ。・・・

0

防弾スプレー

19/01/28 コメント:1件 戸松有葉 閲覧数:94

 防御こそ最大の軍事力!
 攻撃力を突き詰めても、強過ぎて戦略兵器としての役割になってしまい、使用はできない。あるいは、攻撃は先制で行わねば国民を守れないが、その理由を作るのが難しい。
 ならば極めるべきは防御だ。
 ミサイル迎撃システムに代表されるように、防御用のものであっても、パワーバランスを崩す懸念で反発されるものはある。しかし一方で核シェルターを用意することまでは阻止され・・・

0

冤罪のない国

19/01/21 コメント:1件 戸松有葉 閲覧数:82

「不当逮捕だ! 大使館に連絡しろ!」
 その国を訪れた外国人は、拘束されてからずっとそう訴えているのだが、勝手に国選弁護人が付くのみだった。
「なんて国だ。冤罪のない世界で唯一の国という話も聞いたのに」
「はい、我が国に冤罪はありません」弁護士は事もなげに言う。「あなたの覚せい剤所持や使用も冤罪ではありません」
「冤罪だ! 私はそんなことをしていない!」
「存じていま・・・

0

日常百合は虚構なのか

19/01/20 コメント:1件 戸松有葉 閲覧数:85

「チョコメロンパンって、絶対おかしいと思うわけよ。元々メロン要素少なかったメロンパンなのに、チョコ味で実物のチョコも入っていて、色もチョコレートだったら、これはもうメロンパンじゃない」
「メロンパンじゃなかったら何なの」
「百歩譲ってメロンチョコパン」
「メロンは外さないんだ」
 名称への不満とは裏腹に、美味しそうにパンをパクついているのは、由加。今年から花の女子高生になっ・・・

0

犯罪差別

18/12/25 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:108

 同じ境遇の人たちが集まり、交流することはよくあるが、その集まりは少し特殊だった。「同じ境遇」の幅が広めで、直接は関係ない識者や一般人も混ざっていたからだ。
 集まっているのは、刑期を終えた犯罪者、犯罪加害者家族、犯罪被害者やその家族、冤罪を被った者やその家族――犯罪関係の人々が中心となっている。そこに、犯罪関連の専門家および、一般の人まで参加している格好だ。
 当初、加害当事者やその・・・

0

ミステリーサークルの真相

18/12/25 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:116

 いわゆる宇宙人が地球へ飛来していることが判明した。
 地球での反応は様々だったが、どんな世論や独裁者があろうと、地球各国の見解は、結局ひとつに行き着く。
 友好的であることを願うしかない。地球より文明が高度なのは確かなのだから、争えば一巻の終わりだ。地球人は未だ、地球外知的生命体の存在すら発見できない段階だったのに、向こうは地球を発見したばかりか、飛来もしているのだ。科学力の差は歴然・・・

1

尻取りなので悪意なんて

17/12/18 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:1388

「ねぇ美亜、中途半端に時間余ってるから、尻取りでもしない?」 「え? まあ、いいけど。(スマホでもいじっていればいいのに、尻取りするの? っていうか私、尻取りなんて小さな頃以来したことないかも)」 「じゃああたしから。あいうえおの『あ』で始めるね」 「うん。(尻取りの『り』からじゃないんだ。別に決まってないから不自然でもないか)」 「『あばずれ』」 「…………」 「ほら、続けて」 「(他意はないよ・・・

0

ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:686

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

0

お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:907

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

0

鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:812

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

0

必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:677

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

0

異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:785

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

0

雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:1009

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

2

妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:1067

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

0

見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:997

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

2

お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:1627

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

  1. 1
ログイン