1. トップページ
  2. 戸松有葉さんのページ

戸松有葉さん

ショートショート:小説投稿サイト「小説家になろう」で1001作以上、本サイト「時空モノガタリ」で入賞複数。 他、長編ライトノベルやエッセイなども。コメディ得意。 Amazon Kindle(電子書籍)http://amzn.to/1Xau7kMで活動中。(←URLは、Kindleストアを著者名「戸松有葉」で検索した結果。)代表作は『ショートショート集厳選集』とラノベの『二次元最高美少女』。 ツイッターは@tomatuariha3lb

出没地
趣味
職業
性別
将来の夢 積極的安楽死法案
座右の銘 常識を疑え

投稿済みの記事一覧

0

石橋効果

18/07/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:74

 古典的な手法、吊り橋効果。吊り橋でのドキドキを恋のドキドキと錯覚させて、恋を成就させようというものだ。
 彼は片想いの彼女に、この古典的な手を講じた。理由は彼女の性質性格に依るところも大きい。彼女は高所恐怖症で、且つ元々が臆病だったのだ。
 吊り橋効果の「吊り橋」は例に過ぎないので、恐怖のドキドキがあれば何でも良かったのだが、彼は正攻法として、本物の吊り橋へと彼女を誘導した。そして告・・・

0

妖怪カタオモイ

18/07/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:75

 右肩が重い。
 肩こりの経験がなかったその若い女性は、当初肩こりを疑ったのだが、どうにも症状が違う。そして日々症状は酷くなり、辛さに耐えられなくなっていった。
 困ったことに、病院をはしごしても原因が掴めない。外科的内科的に異常はないというのだ。心療内科にも頼ってみた。身体は何ともないのに感じるということはあるからだ。しかしこれも空振り。本格的に謎で、そのことが更に彼女を苦しめた。<・・・

0

後カノ

18/07/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:44

 日本でもストーカーの存在が認知され、警察も対処するようになった……という事実はない。どんなに法を整備しようが、実際に扱うのが現場の警官である以上、警官が変わらなければ旧来と同様である。もし目立つストーカー事件が起きてマスコミが騒ぎ立てたら、ほとぼりが冷めるまで頑張っているふりをするくらいだ。ふりであり、理解していないわけなので、たとえ事件性がないものでも事件に発展させてしまうくらい無能でもある。・・・

1

責任の所在

18/06/25 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:210

 シリーズ刊行が滞ってから二十年、私が続きを執筆することが決定してから十年、長らくお待たせいたしました。シリーズ最新刊、ついに発売です。
 このあとがきを先に読む読者もおられるようなので、ネタバレは極力避けますが、本巻の内容は、シリーズ一巻ラストで昴が大きく言い放った「世界一周ライブ」です。本当にやってしまいます。
 ファンは多くともインディーズに過ぎない彼女たちがどうして実現できたの・・・

0

遺書と遺言

18/06/25 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:162

 編集者はとても忙しい。どの業界でも同じだが、使える人間というのは一部だ。そんな人間が、読者からの問い合わせにいちいち応じていては仕事にならない。だから普段は、電話など繋がりはしないのだが……。
 困り果てたという表情で、幾人かが相談に訪れた。
「すみません、私たちでは応じかねて」
 このままでは警察沙汰になりかねないという。
 事情を簡易に聞くと、担当作家の最新刊のあとが・・・

1

あとがきん

18/06/25 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:180

 小説のあとがきには、大別して三つの種類がある。
 一つは、あとがきを最初に読む読者を想定して、極力ネタバレしないようにしつつも、作品のことを語っているもの。
 一つは、先の例と理由被ることもあるが、作品とは関係ない近況報告的な話をする、あるいは、最初からあとがきを書かない。
 そして最後の一つが、ある作家のあとがきだった。
 読者からは賛辞の声が寄せられている。
<・・・

1

尻取りなので悪意なんて

17/12/18 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:855

「ねぇ美亜、中途半端に時間余ってるから、尻取りでもしない?」 「え? まあ、いいけど。(スマホでもいじっていればいいのに、尻取りするの? っていうか私、尻取りなんて小さな頃以来したことないかも)」 「じゃああたしから。あいうえおの『あ』で始めるね」 「うん。(尻取りの『り』からじゃないんだ。別に決まってないから不自然でもないか)」 「『あばずれ』」 「…………」 「ほら、続けて」 「(他意はないよ・・・

0

ふさわしい動物名

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:468

 ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。
「浮かない顔をして、どうしたんだい」
「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」

 ナマケモノ。

「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」
 案は色々と出た。
 うじ虫、寄生虫、ゴキブリ、猿、ゴリラ、ハイエナ……。
 しかしどれも、すでにいる動物たちに失礼だ。・・・

0

お茶も飲み過ぎれば死ぬ

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:554

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」
 彼は力説していた。
 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。
 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。
「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる!」
「君のバカさ加減には同情を禁じ得ないけど、それで、そんな話を僕にして、どうしてほしいんだい」
「証人になって・・・

0

鏡が頑なな理由

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:502

 妃は鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」
『それはお妃様です』
 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。
「違うでしょ!」
 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。
「ねえ鏡、そろそろ回答変わらないといけないでしょ。白雪姫。わかる? し・ら・ゆ・き・ひ・め! そうじゃないと・・・

0

必死な桃太郎

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:493

 その昔、必死で生きるお爺さんとお婆さんがいました。
 お爺さんは毎日必死に山へ柴刈りに、お婆さんは毎日必死に川へ洗濯に行っていました。
 お婆さんがいつものように必死で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。
 お婆さんは老体に鞭打ちながら、必死の想いで桃をすくい上げ、必死にかついで持ち帰りました。
 二人が必死で桃を切ると、中から赤ん坊の必死な泣き声が聞こえ・・・

0

異性なんて星の数ほど(140文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:500

 友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。
「女なんて星の数ほどいるんだから」
「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」
 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。
 肩を強く掴むように叩き、
「太陽もめっちゃ遠いぞ」

(了)・・・

0

雷がこわい妹(200文字小説)

17/05/23 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:555

 うちの妹は昔から雷が怖い。
 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。
 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。
 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。
「お兄ちゃん」
 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。
「か、雷のやつ、倒してきてやったぜ……!」
 そう告げると、パタリと倒れるようにベッドに入った。
 激戦を・・・

2

妹とリモコン

16/07/04 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:778

 小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。
「これって何のリモコンだっけ?」
 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。
「使ってみればわかるだろ」
 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した。一件落着。
「こっちは何だっけ」と妹。
 まだわからないリモコンがあるのか。
 今度は俺が操作してみる。<・・・

0

見捨てるのはよくないです

16/05/09 コメント:0件 戸松有葉 閲覧数:816

 仲間が全員死んでしまったので、勇者は一人旅を続けている。
 そんな道中、倒れて苦しんでいる――ように見える少女がいた。
「うう、あたしがあんな魔物にやられるなんて」
 親切にも現状を説明してくれた。
 無視して旅を続ける。
「なっ! ちょっと待ちなさいよ!」
「……なんだ、元気じゃないか」
 少女は抗議と共に、起き上がってもいる。元気そうだ。
「あ・・・

2

お客様のなかに

16/05/09 コメント:2件 戸松有葉 閲覧数:1267

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」

 快適な空の旅は、その一言で空気が一変した。
 機内がざわつくなか、一人の男性が応じる。
 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。
「私と結婚してください」
「喜んで」
 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。

「お客様のなかに、神父様はいらっしゃいませんか」

  1. 1
ログイン