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奇都 つきさん

金魚とクラゲが好きです。 主にホラーを書いております。 他ジャンルだと、ギャグ、コメディ、ファンタジーをよく書きます。 よろしくお願いします。

出没地 図書館
趣味 迷子
職業
性別 女性
将来の夢 ホラー作家になれたらなぁ
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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ドア

18/07/16 コメント:1件 奇都 つき 閲覧数:155

 友人が一人も受講していない授業では、特に席も決めていなくて、適当に座っていた。もっとも、決まってないとはいえ、あまり知らない人が得意ではない私はいつも端っこの席を取るようにしていた。隣の人との間隔が二席くらい離れていると尚良いと思う。丁度この講義で使う教室は直前まで授業が入っていないので、私は前の授業が終わるよりも早い時間に教室に入る。だからいつも一番乗りだ。
 しかし、ドアを開けると先客・・・

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まさかの忘れ物

18/06/23 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:268

私は中学時代3人で通学していた。待ち合わせ場所は近所の橋の上だった。
今日は小テストがある。なので早く行って3人で勉強をしよう、となり、私たちは普段よりも30分も早く待ち合わせをすることになった。
「おっは」
「おはよう」
いつもみんな同時位に集まるのに、今日は一人遅れてしまった。
おかしいね、寝坊かな?寒いから家出たくないもんね。もしかして、忘れてないよね?なんて話・・・

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怪談と噂の間

17/03/12 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:396

先生が言うには、都市伝説は怪談と噂話の中間らしい。
「だからな、都市伝説の方が先生は信憑性があると思うんだよ」
教壇に立ちながら、自分の発言にうんうんと頷く。その様子に、私たち生徒は少しだけ胸を高鳴らせる。

遡ることほんの5分前、今受けている英語の授業終了まで15分余ってしまった。
他の先生とかだと、次の授業分も少しだけ進めるか、自習の時間にする。自由時間にしてくれ・・・

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真夜中の刺客

16/08/28 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:726

 真夜中0時きっかり。私はレポートを書き上げ、腕を上げて伸びをした。これは、勝利のガッツポーズ。
「あぁ〜! やっと、やっと終わった!」
 長時間パソコンとにらめっこしていたツケの肩の重さも、締め切りを教授に拝み倒して1日伸ばしてもらったという重圧も、全てから解放され、許されたような気分だ。心なしか、伸ばした体も少し軽い気がした。
「見直しはもう諦める! さて……」
 伸び・・・

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吾輩は幽霊である

16/08/23 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:735

 吾輩はヒトである。体はもう亡い。いわゆる幽霊というものになっているようだが、どこで死んだかもとんと見当がつかない。

 なんて文学作品の冒頭を借り、賢い人ぶって自分の様子を観察している。
 目の前には木製の箱に横たわる自分の死体。白装束が似合っていない。
 そして棺をのぞき込んでいる私はと言うと、20分ほど前に意識を取り戻したばかりであり、現状を把握しきっていない。だって・・・

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我、サカナを見ゆ

16/04/11 コメント:2件 奇都 つき 閲覧数:673

 進む足は自然と遅くなる。
 ここは不思議だ。先に先にと、次に次にとサカナを見たいのに、透明な壁の中はこちらと違う時間がゆっくりと流れているようで、見ているうちにその世界につられてしまう。
 悠々と泳ぐサカナたちは、とても神秘的で、美しくて、おいしそうだ。
 じいっと見ていると、足は進まなくなり、ついには止まってしまう。じっと一つの水槽に張り付ては、サカナの動きに合わせて手先を動・・・

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ラストシネマ

16/03/28 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:684

 気がついたら、私は暗い中にいた。
 ホラー映画やサスペンス映画みたいに、どこか体がガムテープやロープで括られていたり、ベッドに縛り付けられたりなんかはしていない。どこか体に痛みがあるなんてこともない。
 私はそこそこいい具合に柔らかい椅子に腰かけて、何かを前に座っている。劇場や、映画館のように左右に席が伸びていて、ちらほらと座っている人が見える。目を凝らすと、なにも移していない真っ暗・・・

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僕が嫌いな変なセンパイ

15/12/01 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:831

「センパイって、もしかして天邪鬼ですか?」
 目の前に座るサークルの先輩。奇田と書いてくしだという彼女は、名に「奇」という字を受けた宿命か、学校で知る人のいない奇人である。彼女の奇行ををあげればキリがない。
 行動だけではなく、彼女は発言も唐突で瞬発的だ。たまに理解しきれないが、彼女はどうにも頭がいいらしく、よくよくと突き詰めて話を聞くと、うなりをあげさせられることが多々ある。
・・・

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引っ越しと私

15/07/13 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:948

  特に何をするでもなく、部屋のどこかしらをじぃと見てはぼうっとする日々が続いていた。
 大学こそ出たが、就職活動に失敗。一人でなんとか生きていけるくらいの資金は昼間はコンビニ、夜はチェーンの格安牛丼店とアルバイトを二つ掛け持ちしてつないでいた。働きすぎだったかもしれない。けれど、就職活動の辛さを紛らわすのには、丁度良かった。
しかし、おかげで睡眠時間は平均3時間ほど。肌が荒れてきて、・・・

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15/05/31 コメント:0件 奇都 つき 閲覧数:982

 例えば誰かが、そう、例えば恋人や家族。そういう大切な存在が、変わってしまったら、どうなのだろう。僕が今言った「変わる」というのは、環境やら加齢やらでなる、「自分」というベースを残したままの変化ではない。そういうことは誰しも少なからずあるんじゃないか。
僕が言いたいのは、「外見がそのままで、中身が全くの別人になってしまったら」という事例だ。
 外見は一緒で、やることも一緒。だけど、その・・・

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うわさ

15/04/05 コメント:2件 奇都 つき 閲覧数:1651

 アパートとアパートにはさまれた狭い道を、僕を入れた5人で歩く。
 ついつい大きな声で話していると、洗濯物を干しにベランダに出てきたアパートのおばちゃんが僕らを睨んだ。
 指を口にあて、「しーっ」と、顔を見合わせ、声を少し小さくした。
「そういえば」
 カナちゃんは、更に声を小さくして僕らにしか聞こえないように「知ってる?」と投げかけた。僕はカナちゃんの言葉に首をかしげ、ダ・・・

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