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みけんさん

いい年齢のおっさんが小説を書いています。 note: https://note.mu/miken

出没地 ちば
趣味
職業 エディトリアルデザイナ
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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「お」

15/01/07 コメント:0件 みけん 閲覧数:1356

 朝起きると、尻尾が生えていた。
 うつ伏せで朝立ちのむず痒さに目覚めるように、仰向けで尻に違和感を感じて起きた。最初はよもや十九歳にもなって脱糞かと冷や汗をかいて、パジャマのズボンに手を突っ込むと、触り慣れない心地の良い毛並みを感じた。奥に陰茎と同じくらいの太さの芯を感じるそれをいじるうちに、自身の背筋がむずむずと感覚がもたげるのを自覚し、これが自身から生えている何かであると確信した。ズボ・・・

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遠くのチカコ

14/11/14 コメント:0件 みけん 閲覧数:1153

 お母さんの買い物に付き合うより、お父さんとの買い物に付き合う方が、だいぶマシ。なんといっても、父はわたしに無関心なのがいい。マキはついさっき父に買ってもらったコミックを閉じて、読後感を味わいながら、休憩所のベンチから立ち上がる。
 さてどうしよう、とマキは逡巡する。コミックは面白かったけれど、余韻だけでは時間の経過はあまり望めない。父の買い物はまだまだ終わらないはずだ。
 郊外にでき・・・

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ゼロになる

14/04/20 コメント:0件 みけん 閲覧数:923

「あいつとは、友達だった」
 自分に確認するように呟く。日も暮れかけて、うつむく俊郎を日が落ちて暗色のアスファルトが冷たくにらめ返した。
 あいつは広い家に住み、豪華な物を振る舞ってくれた。毎日、あいつの家には多くの友人が集まった。六年生にあがったばかりで初対面だった俊郎の事も、あいつはなんのためらいも無く家へ招待してくれた。
 新しいゲームに、美味しいお菓子にジュース。夏にはク・・・

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もんじゅ

14/02/14 コメント:3件 みけん 閲覧数:1088

 時は西暦2014年、或る祝日の昼下がり。地方都市の駅前にそびえ立つ、老朽化も進んだ或るビルで、或る男は運動をしていた。最上階の会員制ジムで、彼の胸筋はマシンの容赦のない負荷により引き攣っていたのだが、それはたるんだ脂肪で覆い隠され、余所の目に触れる事は無かった。その男が巨体を揺らし、鞭の後の飴とばかりに足取りも軽く汗を流すと、重い木製の扉を軽々と開いて、サウナへ入り込んだ。
 サウナの中に・・・

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セミ、うるさい。

13/10/17 コメント:10件 みけん 閲覧数:2318

 事が果てると、ゆっくりと体を彼女から離した。
 専門学校へ通うため無理して上京してきた身分だったから、相応に狭いワンルームの安アパートは、残暑の暑さと、二人の熱気で蒸れていた。汗が引かない。傍らのティッシュを何枚か引き抜いて包みこみ、ついでにそれで額の汗を拭った。彼女は「汚い」と笑いながら言う。汚くなんかない、と反論しようとするけど、やめた。
 彼女は裸のまま立ち上がって窓を開け放っ・・・

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