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久一さん

下手くそですがよろしくお願いします。

出没地
趣味
職業
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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牛丼屋の娘

13/09/09 コメント:0件 久一 閲覧数:1195

 ここは牛丼『吉松屋』。この店で働き始めて約半年、仕事も小慣れてきて、気分も上々。振りまく笑顔でお客様の心も満たす。すっかり看板娘な私。だけど最近そんな私の心を乱す奴がいる。その男は決まって夕食の混雑前にやって来る。どうやら今日も来たようだ。
「いらっしゃいませ」
 どんな時でもキュートな笑顔は忘れない。
「牛丼大盛りで」
 彼は私の正面のカウンターに座る。ここが彼の指定席・・・

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みかんの神様

13/08/21 コメント:1件 久一 閲覧数:1360

机の上には夕食の準備が整っている。内容は焼き魚、お新香、里芋の煮っ転がし、ご飯、味噌汁。
「いただきます」
高志が焼き魚に箸を付けようとすると、ちょっと待ったとばかりに奴が焼き魚の前に立ちふさがった。
「……何でしょうか?」
 そいつはまるで、某目玉の妖怪の顔だけみかんに挿げ替えたような風体をしている。つまり、みかんから小さな体が生えているのだ。
「焼き魚には柑橘系の・・・

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雄弁な弁当

13/08/12 コメント:0件 久一 閲覧数:1337

 別に俺は不良じゃない。
ただちょっと退屈でつまらないだけ。
(綺麗だな)
 青々とした空に真っ白い雲が浮かんでいる。屋上の塔屋の上は遼一のお気に入りの場所だ。遼一は授業をサボっては決まってここにきて、仰向けに寝転びただ何となく空を眺めていた。
 風に吹かれ流れてきた雲が太陽を隠す。屋上に陰りがさす。その時遼一のお腹の虫が鳴いた。
(腹減ったなー)
 ごろんと横・・・

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思い出買い取ります

13/07/28 コメント:1件 久一 閲覧数:1363

 手のひらに納まるくらいの小さな水晶球の中に映し出されたのは、彼女の過去だった。
 小学生のころ、彼女はいじめられていた。きっかけは些細な事だった。仲間外れにされていた女の子をかばっただけ。かばったなんてそんなつもりもなかったのだろう。ただそれが始まりで仲間外れの対象は彼女に移り、次第に彼女はクラスで孤立していった。それは理由もなくエスカレートしていき、壮絶ないじめへと変貌していった。

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わんダフル探偵団!

13/07/15 コメント:2件 久一 閲覧数:1262

「黄金の骨を探しに行く、留守は頼んだよ」
 そう言い残し、名探偵わんダバはこの街を出て行った。
残されたのは彼の三匹の弟子、にゃん吉、ニャジロー、たま子。
「先生、この街の平和は僕たちわんダフル探偵団が守って見せます!」

 明日正午『古代魚の魚拓』を頂戴いたします。   怪盗レオン伯爵

 美術館の廊下を走る三匹。
「くそ、僕としたことが」
・・・

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森の中で

13/06/25 コメント:2件 久一 閲覧数:1320

 三枝達也は携帯用の脚立の上で首を傾けた。
「待てよ、こんな普通のぶら下げ方じゃつまんないな」
 目の前には枝からぶら下がった一本の縄。縄の先は輪っかになっている。
「死ぬのも楽じゃないね。そうだ、三本の枝を縄でつなぐか、何か意味ありげだな、俺三枝だし」
 かれこれ二時間、三枝は森の中をうろついていた。空が橙色に染まっているのが枝葉の隙間から見える。
「もう夕方か。あ・・・

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ラーメンチェイス

13/06/16 コメント:0件 久一 閲覧数:1325

 初夏の昼下がり土手を走る男。腰には薄汚れたエプロン。Tシャツの背中には『らあめん時空』の文字。男は頭に巻いているタオルをむしり取るようにとると、それで額から流れてくる汗を拭いた。
「くそっ!」
 男の視線の先には、もう一人の男の背中。くたびれたスーツに白髪まじりの頭。眼鏡をかけた顔をゆがめ、必死の形相で走っている。
「ま、……!」
 エプロン姿の男が、息もきれぎれに叫ぶ。・・・

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