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世魅さん

蝉は嫌い。でも名前はせみ。

出没地 関西
趣味 天体観測 知らない場所をぶらぶら 電車でがたんごとん
職業
性別 女性
将来の夢 来世は野良猫。人間の近くで自由に生きる。
座右の銘 ふりーだむ

投稿済みの記事一覧

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明日は星が降るから

14/01/07 コメント:0件 世魅 閲覧数:1818

明日は星が降るから、傘を買いに行かなくちゃ。
そう無邪気に笑った君は、『明日』には来なかった。

些細な事で喧嘩して家を飛び出した僕にはもちろんのこと、行くあてなどなかった。
行き着いたのは、僕の家から少し離れたところにある山だった。不安に膝を震わせて、雑草の間を進む。日が落ちるのは夏よりずっと早く、日は傾いて辺りが黒に染まる。
がさがさと草を掻き分けさらに進むと、ど・・・

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アクエリアム

13/10/19 コメント:3件 世魅 閲覧数:1143

僕はきみのその、真っ白なからだをただ眺めていた。



私は冬が好きなの。と、はにかむきみを見つめる。


今は冬だよ。きみの好きな、冬なんだよ。


僕の吐いた言葉は、白くなって冬の曇天に溶けた。
もうすぐ雪が降るかもね。なんて空を見上げて嬉しそうにする、寒さでうるんだきみの瞳は、僕や空や街の灯りをころころと映し出す。

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待つ祭

13/09/19 コメント:0件 世魅 閲覧数:1204

小さく、濁った息を吐いた。
その息の行き着く先は心なしか薄暗く、わたしの不安を煽るような色をしていた。
近くのお店を覗いても、綺麗に磨かれたショーウィンドウに冴えない顔のわたしが映るばかり。今日はせっかくおめかししてきたのに。
また一つ、ぬるいため息をついて空を見上げる。

暗い。さっきまでまだ夕焼けが街を照らしていたのに。なんて早い。

耳をすましてみれ・・・

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最後の意地悪

13/06/08 コメント:1件 世魅 閲覧数:1379

もう僕たちに明日がないことは知っていた。別れなきゃお互い進めないって、寄り添うことを選んではいけないって。知っていたはずなのに。
心のどこかでは、まだ――。


「待って」
小さく呟いた声は、二人を照らす夕陽に掻き消されて消えた。
はずだった。
それなのに、君はゆっくりと立ち止まってくれた。
でも、君の優しげな瞳もやわらかに揺れる髪も、今にも泣きそう・・・

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