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さたけのさん

本を読むのが好きです。文章を書くのは初心者で、まだまだ拙いですが、よろしくお願いします。もしよろしければ、アドバイスなども頂ければ幸いです。

出没地
趣味
職業
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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海を見たくなったから。

14/04/15 コメント:0件 さたけの 閲覧数:821

海を見たい、と思ったのは特に理由もなく、思いつきだった。
時間を確認し、家をでる。ここから30分ほど歩けば海岸線に出られるはずで、日の入りの時刻までには海に着くだろう。

 家を出ると、空と街はすでにオレンジ色に染まり、街灯や民家に明かりが灯り始めている。家路につくサラリーマンや学生、主婦とすれ違い、民家の通りを歩いて行くと、海に近づくたびに踏みしめるアスファルトに細かい砂が混じ・・・

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予感

14/04/13 コメント:0件 さたけの 閲覧数:888

ねえ、あなた。久しぶりの旅行、すごく楽しかったわ。今日で最終日って思うと本当に名残惜しいもの。で、突然で悪いんだけど、今日の予定に関連する話、ちょっと聞いて欲しいの。少し前置きが長くなるけど聞いてね。あのね、私、最近不思議な力を持ったみたいなの。ちょっと、笑わないでよ。私まじめに話してるのよ。不思議な力といっても、ほら、宙に浮いたり、何かものを動かしたり、ってあるじゃない。あんなカッコイイものじゃ・・・

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奇跡

14/02/24 コメント:0件 さたけの 閲覧数:867

 この点の軌跡を求めなさい―
まぶたの向こう側で、谷町の言葉は、まどろみに沈みつつある私の耳に辛うじて届いた。奇跡を…求める…
 頭に軽い衝撃を受け、ウガッと声が出た。眠気が残る頭を持ち上げると、いつの間にか谷町が目の前に立っていた。教壇と私の机の間に器用に入り込んで、腕を組み、手には丸めた教科書が握られている。
「浅井、おまえ一番前の席で寝るなよ」
「ん… あー、すみませ・・・

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記録。

13/09/16 コメント:0件 さたけの 閲覧数:1090

「やっと雨が上がったか」 
日本各地に猛威を振るった台風が過ぎ去ったその日の午後、大学生の祐一は窓越しに空を見上げながらつぶやき、出かける準備を始めた。風はまだ強く、街路樹が風にあおられるのが見えるが、視線を上げ遠くを眺めると、早く流れる雲の向こうには青空すら見えている。夏ももう終わりの9月。台風に負けじと太陽が日光を注いでいるようだ。
 カバンにデジカメを入れて、祐一は表へ出た。昨晩・・・

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迷う人、人生の岐路

13/06/30 コメント:0件 さたけの 閲覧数:1292

 灰色の雲が覆う梅雨空の下、優子は賑やかな人混みの最後尾で、信号が変わるのを待っていた。サラリーマンや、女子高生、優子と同じ買い物帰りの主婦らしき人達が、各々信号待ちの時間を過ごしている最中、優子の前の幼稚園ほどの子と母親の会話が、耳に入ってきた。
「ねー、きょうのばんごはん、なに?」
「さっきお買い物したでしょ。ひろくんの好きなハンバーグだよ」
「はんばーぐ?やったー!はんばー・・・

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新人

13/05/19 コメント:4件 さたけの 閲覧数:1404

 ある日、夏の昼下がり。木々の間から漏れる光に満ちた縁側で、半袖、半ズボンの二人が、向い合って話し合っている。足を投げ出し、つま先だけ入れた靴をぶらぶらしながら腰を捻っているのがサトル。廊下に姿勢よく正座し、二人の間に置かれたA4用紙を厚い眼鏡越しに見つめているのがユウジである。その紙には、トーナメント表らしきものが書かれていた。
「じゃあ、次の試合はあっちの小学校で行われるのか」
「・・・

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