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一塚保さん

同人作家の一塚です。 現実をぐにゃりと歪めた短編を書いています。 HP:『無染色』 http://itituka.web.fc2.com/

出没地 鏡の国
趣味 料理・紅茶・散歩
職業
性別
将来の夢 時空モノガタリにて一人でも多く共感して頂ける人が現れてくだされば。
座右の銘 『過ぎたるは及ばざるが如し』

投稿済みの記事一覧

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回転木馬の始発と終点

12/04/09 コメント:0件 一塚保 閲覧数:2237

 ぐるぐる同じところを回っている。
 バスはそういう物だと思われているかもしれない。しかし、本当のところは同じところをぐるぐる回ることは無い。我々運転手は、大体始点から運転し、終点の営業所に着いたら別の路線へと代わるように組まれている。モチロン数回、同じ路線を往復することはあるが、できるだけ点々と移動していき、最終的に戻ってくるように組まれているのが通常である。
 それは、同じ風景に慣・・・

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混沌と秩序の狭間

12/04/04 コメント:0件 一塚保 閲覧数:2247

 酔生夢死。

 酔っぱらって夢見ているようなまま、一生を過ごすと言う四字熟語である。
「すーせーむし!」
 なぜかそう言いながら、本物の酔っ払いがボックス席のテーブルに突っ伏した。ジョッキに半分ビールが残ったまま、腕でなぎ倒した。ぶちまけられたビールはテーブルの端からボタボタと垂れる。
「にょーぼーめ。安月給だから、家事をぶんたんしろって? 馬鹿言ってんじゃないよ。・・・

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星を拾って

12/04/02 コメント:0件 一塚保 閲覧数:2142

「この街は汚い。
 誰もがそう思っているが、それを『何が』と名指しすることは意外と難しい。

 一つは、駅のトイレ。上京して初めて使った新宿駅のトイレは、本当に日本なのかと疑うような異臭を発していた。
 一つは、あちらこちらの道。落ちているチラシの切れ端、タバコの空き箱、コンビニのビニール袋は、コンクリートジャングルの雑草の如くびっしりと地面を覆う。
 一つは、住み着・・・

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