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第168回 時空モノガタリ文学賞 【 レシピ 】

今回のテーマは【レシピ】です。

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

時空モノガタリ賞発表日:2019/06/28

※同一投稿者からのコンテストページへの投稿作品数は3作品とさせていただきます。
※R18的な暴力表現・性描写はお控えください。
※二次創作品の投稿はご遠慮ください。
※「極端に短く創作性のない作品」「サイト運営上不適切な内容の作品」は削除対象となりますのでご了承ください。

ステータス 募集中
コンテストカテゴリ
投稿期日 2019/04/15〜2019/05/20
投稿数 19 件
賞金 時空モノガタリ文学賞 5000円 ※複数受賞の場合あり
投稿上限文字数 2000
最大投稿数 3
総評

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投稿済みの記事一覧

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春の夜に

19/04/23 コメント:0件 アシタバ

「味はどう?」
 と妻が聞いてくるので
「いつもと同じで美味しいよ」
 と僕が答えた。
 柔らかく煮込まれたロールキャベツを箸でほぐし、口へと運びながら、僕は素直な感想をのべた。
「そう良かった」
 自分でつくった味噌汁を啜り、彼女は満足げな笑みを浮かべる。
 ふたりでテーブルを囲んで、夕食をとり、談笑するのは当たり前の日常風景である。
 話す内容も・・・

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考える山猫

19/04/22 コメント:0件 中村瑞帆

むかしむかし、あるところに猟銃を持った若い紳士二人に生クリームとお酢をかけた絶品レシピを考えた山猫がいるのではないかと考えた顔がくちゃくちゃの紳士がいるのではないかと舌なめずりをしている山猫が注文の多い料理店でどんぐりの裁判を抱えて悩んでいたところ、どっどど、どどうど、どどうど、と風が吹いたので、アメニモマケズ、カゼニモマケズとつぶやきました。・・・

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謎肉弁当

19/04/21 コメント:0件 千日

 しとしとと細かい雨つぶが、傘をさしてもいろんな方向からとびついてくる。ぼくは雨がきらいだ。くわえて風邪をひきかけているらしい。息苦しくて、うだうだと寝がえりを何度もうったあと、あきらめて、レインコートを着込んで自転車に乗り、風邪薬とからあげ弁当を買いにいった。
 風邪薬はドラッグストアでそのとき安いものでいいけれど、からあげ弁当は二百五十円のと決めている。それも、自転車で十五分行って橋をふ・・・

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アンゴーさんの暗号

19/04/20 コメント:0件 海見みみみ

『エエラカフロY』
 意味不明な言葉が並んだ文章。アンゴーが出した暗号を、お嬢さまは解き明かします。
「最後のYがポイントね。これはほかの言葉もアルファベットにするんじゃないかしら? ローマ字に直すと『EERAKAHUROY』。これを逆から読むと『夜はカレー』ね」
 お嬢さまの推理が当たり、アンゴーは拍手をします。お嬢さまは自慢げな様子でした。

 今より少し前のお話・・・

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納豆菌のような女

19/04/20 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

 日曜の昼前、敏郎がぼんやり時間をすごしているとき、その訪問者があらわれた。
「こんにちは」
 開けたドアの向こうには、これまでみたこともない、若い女がたっていた。女は彼がまだ何もいわないさきに、彼をおしのけるようにして部屋にあがってきた。
「なんなんですか、きみは――」
 あっけにとられる敏郎に、彼女はいった。
「台所は、こちらかしら」
 と女は、短い廊下のさ・・・

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雀のよるべ

19/04/20 コメント:0件 秋 ひのこ

 “レモン’’が死んだ。
 いつも黄色い服を着ているからレモン。路地裏で生ゴミに頭突っ込んで、白目むいて泡吹いて死んだ。毒々しい色の腕と、地面に転がった注射器が、人の同情を寄せ付けない。
 
「イチゴ、これ、この前シフト代わってくれたお礼」
 モモがにやりと笑い、指先でつまんでみせたのは、名刺大の透明な袋。中に白い粉とカプセルがひとつ入っている。
「モモちゃん頼むわぁ・・・

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幸せのレシピ

19/04/18 コメント:0件 吉岡幸一

「うちは貧乏なのにどうしてお母さんはいつも幸せそうな顔をしているの」
 私がまだ小学五年生だったころ、台所で肉の入っていないカレーを作っていた母に聞いたことがあった。
「お母さんが幸せそうにしている理由はね……」
 手を止めて振り返った母はうれしそうに話してくれた。

 子供ながらうちの家が貧乏なのは仕方がないと思っていた。失踪して行方不明になった父のせいでうちは貧乏・・・

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父ちゃんの料理

19/04/17 コメント:0件 風宮 雅俊

 風邪をひくと、学校を休まないといけない。友だちと遊べないし勉強も出来ない。身体も熱が出てふらふらするし、あちこちが痛くなる。
 でも、一つだけ良い事がある。この日だけは父ちゃんがご飯を作ってくれるからだ。

「どうした、学校いかないのか?」
 布団の中で丸くなっていると父ちゃんが様子を見にきた。たぶん、学校から電話があったんだと思う。
「ごめんよ父ちゃん。朝飯作れな・・・

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魔法のラーメン

19/04/17 コメント:0件 海見みみみ

「いっしょにラーメン屋をやらないか?」
 シロウから飛び出した言葉。それにケントは驚いているようだった。
「ずいぶん突然な話ッスね」
「とにかくまずはこれを食べてみてくれ」
 そう言うとシロウは机に一杯のラーメンを置いた。ワケがわからない様子だが、ケントはそれをすする。するとその目が見開かれた。
「なんだこれ、うまいッス!」
「これを見ながら作ったんだ」
・・・

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はるくんのりょうり

19/04/17 コメント:0件 こぐまじゅんこ

 はるくんは、保育園の年長さんです。
 保育園には、ばあちゃんがむかえにきてくれます。
 家に帰ると、ばあちゃんは、台所で料理をはじめます。
「今日は、はるくんのすきなミートオムレツをつくるよ」
 ばあちゃんは、れいぞうこから、たまごとミンチをとりだします。
 玉ねぎは皮をむきます。
 はるくんは、ばあちゃんのとなりにいすをもってきて、よこに立ってみています。<・・・

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食わず嫌い

19/04/17 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

 タルクは銃をかまえて腹ばいになり、でこぼこした大地のうえを茂みの影まではっていった。
 正規軍兵士の影がちらとでもみえれば瞬時に、下を流れる渓流に飛び込む覚悟だった。仲間のゲリラがいれば、力をあわせて立ち向かうこともできたが、その仲間たちも次々に射殺されていくのをこの目でみているだけにタルクは、神経を針のようにとがらせながら、なおも匍匐前進をつづけた。
 と、灌木の向こうに、なにやら・・・

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王のレシピ

19/04/17 コメント:2件 紅茶愛好家

古代ローマの遺跡から王の食べたレシピが見つかった。見つけたのは研究者ジョバンニ=フィオーレ、彼は石板に刻まれたそれを大事そうに研究室へと持ち帰った。
「これは当時の王がどんな食生活をしていたか分かる貴重な資料だ。解読した暁にはレシピを再現しよう」
ジョバンニの言葉に同僚のマルコが頷く。
「大変な話題になることは間違いないな」
「美味しければ企業とタイアップして商品化すること・・・

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マニュアル

19/04/17 コメント:0件 R・ヒラサワ

 以下の手順は大まかに書かれています。状況に応じて各自、臨機応変にアレンジして下さい。

●素材をよく見て、どう料理するべきか熟考して下さい。
●切り口はどういう感じがいいか? 素材によって変えます。
●次にいためてみて下さい。軟化するかもしれません。
●次に十分間ぐらい置いてみます。
●見た目が赤くなったり、青くなったりした場合は良くありません。元に戻す方法を・・・

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夕暮れ前に焼き飯を食う人々

19/04/16 コメント:2件 クナリ

 キャバレー勤めのまま三十路をとうに越え、腕や腹の肉が貫録を与えてくれるのは、いいやら悪いやら。
 この頃は、舌打ちが増えた。始終イライラしている気がする。

 昨夜の無茶な酒が体に残っている。
 まだ無人の店に入ると、初夏の十五時の空気は生暖かかった。
 掃除用具を出していると、裏口のドアから見知った子供が入って来た。私は、ち、と舌打ちする。
「あんたさ、今年・・・

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最後の晩餐

19/04/16 コメント:0件 浅月庵

 アイス・ペリントンは王の愛娘を殺害した罪に問われ、明日の早朝、民の前で首を刎ねられるという。彼は自分の無実を主張しているようだが……その真偽についてはどうでもいい。
 私の職務はただ、アイスに最後の晩餐を用意してやることだ。悪しき魂を現世に留まらせず、安らかな気持ちのまま天に返すには、最高の料理を提供せねばならない。

 シェフであるこの私、ナーク・ウェルズは、独房の前でアイス・・・

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ヤオのはじまり

19/04/16 コメント:0件 海見みみみ

 昔々。中国の山奥で仙人と共に修行をしている若者がいました。
「今までこの辛い修行をよく耐えてきた。免許皆伝じゃ。このレシピを持っていけ」
 そう言って仙人が渡したもの。それは不老不死のクスリのレシピが記された書でした。

 修行を終えた若者、ヤオは早速不老不死のクスリの調合を始めました。
「月のしずくに黄金桃の果汁、それに砂糖とジャンとなにかステキなものアル」

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私をおいしく食べる方法

19/04/16 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

 五人は眼前にそびえたつ大江山をみあげた。
「本当に鬼はいるのだろうか」
 忠吾は仲間をみまわしながら、不安そうにいった。
「本当は鬼ではなく、鬼と化した心をもつ人間がいるのだろう」
 と、年長者らしい分別をみせたのは、五平だった。それには他の面々も一様にうなずいた。誰しも、おのれの中に鬼を認めたことは一度や二度ではあるまい。
「相手が人なら、たとえ鬼の心をもった相手・・・

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実践! 料理部

19/04/16 コメント:1件 犬飼根古太

「実践」を掲げる料理部であること。
 それがこの料理部が、一般的な料理部と違うところだ。
 かつて廃部寸前だった部を立て直した部長が「実践的に料理を学べる部にしよう」と言い出し、見事に再建したのだった。
 その方法とは…………。

 冷蔵庫の前に部員十名が集まっている。
 期待と緊張に満ちた視線が冷蔵庫に集まる中、部員の一人が扉を開ける。
 冷蔵庫の食材を・・・

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Recipe

19/04/15 コメント:0件 R・ヒラサワ

「新しい彼女が出来たんだ。だから、これで君を含めて五人って事になるね」
 タクミの言葉を聞いてもコトネは全く反応しなかった。それは人数が六人や七人に増えたところで、同じだったに違いない。会話の流れとしてコトネは一応聞いてみる。
「今度は何がいい人なの?」
「運動神経だよ。水泳に陸上に球技全般。何でも出来るみたいだ」
「ふうん。そうなんだ」
 聞いたところでコトネの心境・・・

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