1. トップページ
  2. 第五十五回 【 自由投稿スペース 】

第五十五回 【 自由投稿スペース 】

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ
投稿期日 2015/04/27〜2015/05/25
投稿数 6 件
賞金
投稿上限文字数 10000
最大投稿数
総評

投稿済みの記事一覧

0

ん、からはじまる

15/05/23 コメント:0件 梨子田 歩未


 日曜日、特に予定もなく、果歩はソファに寝転がり、文庫本を読み、泉は床に座り、ソファにもたれかかっていた。



 何の前触れもなく、泉が言った。

「ごりら」

「ラッパ」

 果歩は、文庫本を読みながら、答えた。

 二人は大学生時代からの友人で、社会人になってから、ルームシェアを始めた。
 泉とルームシ・・・

3

パン屋最終劇

15/05/21 コメント:4件 平塚ライジングバード

雪ではなかった。
床一面に敷き詰められた白はあまりに幻想的で、思わず現実から逃避するかのように詩的な言葉が脳裏をよぎる。

それは、パンのくずだった。
工場長と呼ばれた屈強な男が「まずい!まずすぎる!!」という怒号を飛ばしながら、職人が魂を込めて作ったであろうフランスパンを大根よろしく次から次へとおろし金にかけていく。そんな理不尽な行為によって生み出されたパンくずが部屋一面・・・

0

15/05/12 コメント:0件 神村律子

私は所謂、姑。息子の嫁から見ればこの上ない邪魔者だろう。
 決して嫁はそんな素振りを見せない。私に逆らうような事は言わないししない。
 しかし、言いようのない怒りを抱いてしまう。炊事をさせれば鍋を煮溢し、掃除をさせれば塵や埃をあちらからこちらに移動させるだけ。洗濯物は皺だらけのままで干す。
 息子は一体あの女のどこが良くて好き合ったのだろう。あの女はお世辞にも美人ではないし、スタ・・・

0

見えない人達

15/05/05 コメント:0件 長谷

 僕は物心付いた頃から、見えていた。他の誰も見えない、人達を。
 実に不思議だった。僕の周りには、妙な人達が沢山居るのだ。それは何と言うか、靄に包まれて大まかな輪郭しか見えないと言うか、そんなぼやけて、顔も良く見えない人達が、無数に居る。何処に行っても、彼らは居る。声などは聴こえず姿だけなのだが、ごく当たり前の様に居る。
 怖かった。僕は、そのぼやけた存在がとても怖かった。親に訊いても・・・

0

ハッシュヴァルト氏の災難

15/05/04 コメント:0件 一ノ瀬 冬霞

石造りの街並みの一角に、ひっそりと店を構える老舗の喫茶店がある。窓の外を覗えば、今夜も絶え間なく星の雨が降り注いでいる。
ある老紳士が、その星空を左手に臨む席――彼の定位置だ――で広げた夜刊新聞から視線を離せずにいた。
注文したミッドナイト・ブレンドはすっかり冷めてしまっていた。

昨晩の事である。街では、降り積もった星の雨が一瞬で消え去ってしまうという奇妙な事件が起きてい・・・

1

メドゥーサカット

15/04/27 コメント:2件 W・アーム・スープレックス

 ドアの外に、思いつめた顔つきの女が立っていた。
「なにか、ご用かしら」
「目土宇佐先生のお宅でございますか」
「そうですが」
「あのう、美術雑誌にのっていた、先生の彫刻のことで、ちょっと教えていただきたいことがありまして」
「いまじゃないと、だめなのかしら」
「どうしても今夜、お願いします」
「まあ、入って」
「作品は、どこにおいてあるのですか」<・・・

ログイン