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第十五回 【 自由投稿スペース 】

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ
投稿期日 2013/08/19〜2013/09/16
投稿数 15 件
賞金
投稿上限文字数 10000
最大投稿数
総評

投稿済みの記事一覧

6

隣の音

13/09/10 コメント:12件 泡沫恋歌


ドンドンドン……
なんの音だろう? 


初め、咲江には分からなかった。
音は明け方になると、隣の部屋から聴こえてくる。
それは誰かが壁を蹴っている音のようだった。
音は毎日続いて、咲江を悩ませた。

咲江は郊外のマンションでひとり暮らしを始めた。
長年連れ添った夫は去年、心筋梗塞で帰らぬ人となった。
子供は男の子が2人いた・・・

0

13/09/04 コメント:0件 桜田悠

 鏡の中の彼女は言う。
 どうしてわたしを殺したの。
 恨みのこもった目。彼女は乱れた髪の隙間からわたしを見つめる。
 だってしょうがなかったの。ああ、また弁解。わたしは彼女が許さないことを知っている、でも弁解はしなければならない。
 殺すしかなかったの。あの頃わたしたちは苦しんでいたでしょう。私には君が死にたがっているようにしか見えなった。
 確かに死にたかったけど・・・

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眠れない夜

13/08/30 コメント:0件 ゆえ



あなたの事を思って眠れない夜があるんだよ。

そんな夜はすっごく長くて、辛くて、苦しくて

でも、心が絶対あったくて


今度は何時逢えるのかな??なんて考えたりして


声が聞きたくなるけど


「電話したら迷惑かな?」

「誰かと一緒にいるかな?」

「もう、寝ちゃってるかな・・・

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ビー玉

13/08/30 コメント:0件 鈴木

「この暑い中ご苦労なことです。」初老の男がつぶやいた。
今年の夏は特別な暑さではないが、年を取った彼の体には応えるらしかった。
私も他人事には言えない年齢になりつつあるのだが、まだ夏の暑さには適応していく体のつもりだ。
 私は古本屋をでると振り返り空を見上げた。目にしみるほどの空の青さだ。すっかり青くなった梅の樹の横を歩きながら心につっかえているものの正体を突き止めようとする。し・・・

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やさしいアーティスト

13/08/27 コメント:1件 石蕗亮

 私は若い頃は画家を目指していたんですよ。
感動的な自然の風景をキャンパスに留めて多くの人に伝えようと思ったんです。
夢中で沢山のものを描きました。
風景だけではなく、自然に生きる生き物たちも描きました。
時折々に顔を変える自然のなんと魅力的なことか。
そしてそこに生きる動物たちのなんとちからづよいことか。
私は目に映るものを片っ端から取り憑かれたように描き込ん・・・

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帰ろうか

13/08/23 コメント:0件 ハル

ねぇ 覚えてる
あの日助けた子ダヌキ
それがわたしよ

そういって妻は
スカートの後ろから
大きな尻尾を出して見せた

そんなことは
トウの昔にわかっていたさ

私もズボンの後ろから
白髪混じりの尻尾を出して見せた

思わず二人して笑いあった

君が良ければ
そろそろ森へ帰ろうか?
・・・

0

錆びれた指輪と律儀な死神

13/08/23 コメント:0件 写楽亭獅円



依頼の内容は至って普通の人探しだったはずだ。小さな花屋の女主人が、結婚の為、荷物整理をしていると、見知らぬ男の写真が、身に覚えのない手紙の束と共に本棚の奥から出てきた。彼女は六年前の事故で少しの間の記憶が曖昧らしく、自分が忘れている過去と、写真の男が誰なのか知りたくなったという、よくある話だ。手紙は装飾のないシンプルな無印の封筒しかなく、中身の便箋はない。誰かが意図的に抜いたか、そ・・・

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夜店のお面売り

13/08/21 コメント:3件 石蕗亮

 祭りや縁日で軒を並べる夜店の一団に馴染みの団体があった。
地元の八坂神社の祭り、その2週間後の湊祭り、盆明けに母の実家の縁日。
2ヶ月の間に3回も同じ団体と顔を合わせているのが5年も経つと、お互いを覚え馴染みになった。
 それまで私は夜店というのは個人でやっているのだとばかり思っていた。
しかし馴染みになり、そのうち店番を頼まれるようになると横の繋がりがわかるようになり、・・・

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漢字一文字の旅 連載10

13/08/21 コメント:4件 鮎風 遊


 旅はなにも距離を彷徨(さまよ)うものではない。
 脳の中でも歩ける。

 旅は道連れ、世は情け。 
 皆さまからの熱い情けを受けて、御一緒に、果てることがない旅が続けられたら嬉しいです。 

 この〈自由投稿スペース〉で、お付き合いのほどをよろしくお願いします。


連載10  口 笛 城 生 杏 終


10−(・・・

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女スパイ・村山たか女 (前編)

13/08/20 コメント:4件 鮎風 遊


 幕末に、激しくも生きた一人の女性がいた。
 されど終焉は穏やかに、その生涯を閉じた。
 その女性とは……女スパイ・村山たか女。

 その波瀾万丈だった女の生き様を、一つの記録として、男の視点から書かせてもらいました。
 そして、今という時代おいて、その足跡を追い掛けた男の結論は?



──激しくも生き、されど終焉は穏やかに── (前・・・

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女スパイ・村山たか女 (後編)

13/08/20 コメント:4件 鮎風 遊


──激しくも生き、されど終焉は穏やかに── (後編)

 高見沢は、自分勝手な主観で作成した年表、それを見ながら妄想に耽っている。
「1842年か、今から約百七、八十年前に、村山たか女、長野主膳、井伊直弼のそれぞれが異なった道を歩いてきた。そして女一人三十三歳、男二人二十七歳が赤い糸を手繰り寄せるように巡り合った。ホント不思議な縁、何か運命的なものを感じるよなあ。人の出逢・・・

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花火の音の怪

13/08/19 コメント:1件 石蕗亮

 蒸し暑い外を汗を滲ませながらアパートへと帰宅する。
部屋に入ると明かりをつけるより先にエアコンのスイッチをいれた。
そのまま薄暗い部屋の中を歩き冷蔵庫を開け、冷えた缶ビールを取り出すと一息で半分飲み干す。
それからようやく明かりをつけた。
ニュースでも見ようかとテレビの電源を入れようとした時、
 ドォン、ドドォン
遠くで打ち上げ花火の音がした。
転勤転勤・・・

1

裸婦像

13/08/19 コメント:0件 yoshiki

 ――やわらかな木漏れ日がそのアトリエに差し込んでいた。
 画家のアトリエは洋館の二階にあり、壁には蔦が絡まっていた。
 窓際には大きなカンパスがイーゼルに乗って置かれてあり、カンパスには見目麗しい裸婦像が油絵の具で見事に描かれていた。絵はほとんど完成していて最後の仕上げに入るところであった。
 画家は豊かな顎鬚をたくわえた、まるでダビンチを連想させるような風貌をしていた。・・・

5

人鬼と蝉時雨

13/08/19 コメント:7件 クナリ

八月の青山霊園で、碑のように並ぶ墓石は、よく陽光を反射していた。
ハングス・アスデマンは、既に六十を優に超える年齢で、日本の夏に辟易していた。
日本には仕事で来たことは幾度かあったが、今回はプライベートだった。
迷路のような霊園の中、目当ての墓をようやく見つけて、汗をハンドタオルで拭きながら歩み寄る。
思いがけず、先に参っている人物がいた。自分の娘ほどの年頃に見える――日本・・・

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信じてさえいれば

13/08/19 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

 最初にだれが、それをいいだしたのかは、いまとなっては定かでない。
 裏山の、茶臼山のいただきにある丘に、零時ちょうどに、宇宙船が飛来する。
 それを信じて待っていたものだけに、宇宙船の乗船切符が与えられ、それに乗り込めば銀河のかなたにまで招待され、光とファンタスティックに満ちた宇宙の旅を心から楽しめるという。
 冗談半分の噂にしても、だれがそんなものを信じるだろう。
 大・・・

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