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第十三回 【 自由投稿スペース 】

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ
投稿期日 2013/07/22〜2013/08/19
投稿数 18 件
賞金
投稿上限文字数 10000
最大投稿数
総評

投稿済みの記事一覧

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恋愛はあたしには不似合いだった

13/08/09 コメント:0件 ありす

 
 坂道がきつかった。あたしは息を切らしてペダルを漕いでいた。昼間の空気は乾いている。それに夏の暑さがじっとりと体にまとわりつく。暑い。そう呟き、頭の麦藁帽子を外した。帽子の中にはたくさん汗をかいていた。それをゆっくりと自転車の籠に入れる。
 あたしは額の汗を手の甲で拭い、一息をついた。もう少し、もう少しだ。そして足に力を入れ、再び、慣れない自転車をひたすらこぎ始めた。
・・・

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揺れ動く、

13/08/06 コメント:6件 ありす

 



 二年生で都会から田舎に越してきたため、友人も少なく、何も解らなかった。その時仲良くしてくれた男子が遠藤春樹だ。彼は新しい友達を紹介してあげると、得意気に俺に笑いかけた。

「変な奴だ」

 ぼんやりそう思いつつ、その「新しい友達」とやらの存在を待つ。そしてその場に連れて来られた女子が、小野寺香織だった。
 香織は可愛らしい雰・・・

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自由な世界

13/08/04 コメント:0件 ヨリヌクバ

突然ですが…僕、言霊三令15歳は自由な世界に住んでいます。
自由は最高だなぜなら何もかもが自由だからだ。
だが…一つだけどうも納得できないことがあるのだ。

それは…あまりにも自由すぎる友達だ。
友達の名前は武藤智樹だ。
武藤は自由過ぎると思う
自由の中のもっと自由な奴だ。

授業中突然笑ったり泣いたりしている…
なぜかって?
自分・・・

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名探偵 金田一耕介の事件簿〜金持氏殺人事件〜

13/08/03 コメント:2件 かめかめ

死体を前に、小林少年は深く悩んでいた。

財産家として有名な金持駄蔵氏の誕生パーティに、全く部外者の名探偵・明智耕介とその助手・小林少年が招かれた時から、不穏な空気は感じていた。
実際、パーティが始まってからも、場の空気はなごやかとはとても言えず、誰もが不快の念をあらわにしていた。
そんなことには頓着しない性質なのか、そらっとぼけていたのか、駄蔵氏が平然と開会の挨拶を述べ、・・・

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【 怪談 】時雨番傘

13/08/03 コメント:11件 泡沫恋歌

「おや、こな所で雨宿りでありんすか」
 いきなり漆黒の闇から女の声がした。
 男は薬の行商を生業にする者で、山を越えて街道沿いの宿場まで商いに行った帰りであった。客の家で商いの話しが終わると膳が出されて、酒を呑み交わし寛いでいたら、すっかり遅くなってしまった。
 山道を帰る途中で陽が沈み、あたりは真っ暗闇になった。折からの時雨(しぐれ)に提灯も点かず、一寸先も見えない、この暗闇に・・・

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幸子の結末

13/08/02 コメント:4件 yoshiki

 その橋は深い峡谷に掛かったつり橋だった。大きな橋ではなかったが切り立った崖と崖とを繋ぐように架けられていた。
 冷気を含んだ風が谷底から吹き上げている。女はその橋の上にいて、思いつめたような眼差しで谷底を見つめていた。女は何度も深呼吸をして赤いパンプスを脱いでその場に揃えた。
 美人特有の線の細い何か儚げな影が女に纏わり付いていた。娘ではなかったが年増というには若すぎた。
・・・

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あまのじゃく

13/08/01 コメント:0件 つぐ

先ほどから私の左肩が重い。サークルでのスキー旅行の帰り、夜行バスの中はとても静かだった。なので、後ろのほうで誰かがいびきを掻いているのがよく聞こえる。昼間の元気と引き換えに、みんな疲れ果てているのだろう。私の隣の席からも寝息が聞こえてきた。それも私の耳元でだ。
私の左肩には斉藤の頭が乗っている。バスが揺れた弾みで体が傾いてきたのだ。意識がないにしろ、人の肩を使うとは図々しい男である。斉藤の顔・・・

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鼻の長いぶたろう

13/07/28 コメント:2件 こぐまじゅんこ

 ぶたぶた村というところに、ぶたたちがおおぜい暮らしていました。
 その中に、ほかのぶたより、ちょっと鼻の長いぶたがいました。ぶたろうくんです。
ぶたろうくんは、
「ほかのみんなは、鼻が短いのに、どうしてぼくだけこんなに鼻が長いんだろう。」
と、くよくよ悩んでいました。
 ぶたろうくんは、悩んで、みんなをさけるようになりました。

 ある日、たべものをさが・・・

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数え切れないほどの細かい線

13/07/27 コメント:0件 コキ

彼はペンを握り締めながら白紙のノートを見つめていた。しばらく時がたったが、一向に彼が持つペンのインクは減りそうにない。朝の日差しが窓から差し込み、正方形の光の絵を壁にかけている。彼はまるで彫刻のようにじっとペンを握り締めながら、空白を見つめ続けている。
 彼は小説家になろうと試みているのだ。しかし彼の頭の中に浮かんでくるのは、ごみのような文章を書いてしまうのではないかという恐怖である。よど・・・

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13/07/27 コメント:0件 山野

雷の夕方だった。
友達が死んだ。

雷のさ中、微笑んでいたらしい。
公園の木の下、手を休めずにイーゼルに向かっていた。
そして雷撃に打たれて死んだ。

お葬式の次の日、彼女に貸していた本が返ってきた。
途中に栞が入っていた。
私が入れて置いた場所ではなかった。
ああ、ここまで読んだんだ。
彼女の息吹が聴こえるようで、ページをめくる気・・・

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『愛と苦しみの果てに』(前編)

13/07/26 コメント:2件 鮎風 遊


 洋介は今一通の招待状を読み、胸を熱くしている。
 それは啓太から突然に送られてきたもの。
 啓太の二十五歳になる娘・優香が結婚すると言う。 
 だから、その披露宴に出席して欲しいとのこと。

 二歳となった幼い優香を、そっと抱いたのは二十三年前のことだった。
 あれから現在に至るまで、啓太夫妻とは音信不通だった。それは、洋介自らがあらゆる関わりと連絡を・・・

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『愛と苦しみの果てに』(後編)

13/07/26 コメント:3件 鮎風 遊


 洋介は日本への出張からアメリカ駐在員の仕事へと戻った。だが今回、啓太には内緒で、妻の可奈子に会った。そして可奈子は幼子の優香を引き合わせてくれた。
 優香は洋介の子だと言う。それは確かなことだろう。そして、可奈子から三つのことを懇願された。
 一つ目は、この件は可奈子に任せて欲しい。
 そして二つ目は、目の前から消えて欲しい。
 さらに三つ目は、優香をいただきたい・・・

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漢字一文字の旅 連載8

13/07/24 コメント:6件 鮎風 遊


 旅はなにも距離を彷徨(さまよ)うものではない。
 脳の中でも歩ける。

 旅は道連れ、世は情け。 
 皆さまからの熱い情けを受けて、御一緒に、果てることがない旅が続けられたら嬉しいです。 

 この〈自由投稿スペース〉で、お付き合いのほどをよろしくお願いします。


連載8  節 百 愛 文 華 沌
     嘘 飛 仙 士 ・・・

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ポンきちくんとかき氷

13/07/23 コメント:2件 こぐまじゅんこ

 あついあつい夏がやってきました。
 かめじま山も朝からお日さまが、じりじり照りつけています。
 ポンきちくんは、ぷっくりまるいおなかをだして、あせをふきながら、ふぅふぅ言っていました。
 きつねのコンすけくんがやってきて、
「ポンきちくん、かき氷って知ってるかい?ぼく、この間、人間に化けて町に行ったら、
人間の子どもたちが、みんな白くて小さな山みたいなものに赤い水を・・・

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見える俺と、見えない彼女

13/07/22 コメント:0件 しーぷ

「黄色だ」

 少年は独り言のように、そう呟いた。

「今度は赤」
 さっきよりも声が大きくなった。今度は周りにいる人に聞こえただろう。もともと聞こえないように言っていたつもりはないが。

「おい、さっきから何言ってんだよ?」

 気づくと、教室中の視線が彼に集まっていた。注目を浴びている、悪い意味で。

「何って……。見えてるもの・・・

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恋心(コメディ)

13/07/22 コメント:6件 yoshiki

 ●恋心

 若いユウイチがためらいがちに言った。
「カナエ。最近、僕を避けてないか?」
「……そんな」
「だって、なかなか会ってもくれないじゃないか」
 短大生のカナエが俯いて言った。
「だって最近、ユウイチが変わったから……。 以前のユウイチのほうがわたしは好き」
「前の僕は無口でろくにしゃべらなかったし、暗かったのに?」
「でもわたし、そ・・・

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雨の惑星

13/07/22 コメント:2件 W・アーム・スープレックス

 惑星インベルの地上に雨はふりつづいた。
 惑星探査船が着陸したその日もどしゃぶりで、それからきょうまでの十日の間、すさまじいまでの豪雨の連続だった。
 ユウマたち三人の職務は、雨のなかをあるきまわっては、この地上に生育する植物を調査採取して探査船にもちかえることだった。
 大気はそのまま呼吸することができた。
 新鮮な空気を直接胸いっぱいすいこむ夢をみなかった宇宙の航行者・・・

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月の反乱

13/07/22 コメント:4件 W・アーム・スープレックス

 ふと月は考えた。
 わたしはなぜ、地球のまわりばかり、まわっているのかしら。
 みんなは地球を、美しい星だという。わたしからみれば、ずいぶんキザな惑星だ。青い海にかこまれた大陸がどこか、リーゼントカットにみえて、あれでタバコでもくわえればいっぱし、ヤンキーといったところだ。
 いつもそばにいるので、地球のアラはよくわかる。
 この宇宙に、生物のいるのはうちだけだと、おさま・・・

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