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第十六回 時空モノガタリ文学賞【 テレビ 】

今回のテーマは【テレビ】です。

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

時空モノガタリ賞発表日:2012/11/19

※注意!R18的な暴力表現・性描写はお控えください。
※二次創作品の投稿はご遠慮ください。
※「極端に短く創作性のない作品」「サイト運営上不適切な内容の作品」は削除対象となりますのでご了承ください。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ ヒト・モノ・イキモノ
投稿期日 2012/10/01〜2012/10/29
投稿数 24 件
賞金 時空モノガタリ賞 5000円 ※複数受賞の場合あり
投稿上限文字数 2000
最大投稿数
総評

入賞した作品

2

パンドラ

12/10/29 コメント:0件 高橋螢参郎

今、僕の家にテレビはない。
最後に観たニュースがいまだに僕の脳裏へと強く焼き付いている。それは武装勢力に殺害された米兵の遺体が、アフガンの民間人によって市中を引きずり回されている映像だった。厳重に張り巡らされたモザイクの周りでは、大人も子供もみんな白い歯を見せて笑っていた。
一緒に観ていた母がすぐさまリモコンを手に取って電源を落とし、翌日には粗大ゴミへと出してくれたのだが、それでも僕は・・・

最終選考作品

2

てれびんさん

12/10/20 コメント:8件 そらの珊瑚

 あと一ヶ月でアナログテレビは観れなくなるっちゅうことや。無体やなあ。わしみたいにおいぼれだけんど、このテレビまんだ壊れとりゃあせん。おまえいくつになりよったかのう。もうかれこれ十年にはなろうかの。わしが定年になったのをきっかけに大きなテレビに買い替えよったんじゃった。

「おとうさんが長年働いてくれちょったおかげで、退職金でこげな贅沢させてもろうて」
 少々狭い我が家で不似合い・・・

2

チャンネル 『1059』

12/10/18 コメント:7件 鮎風 遊

「花形博士、この世紀の大発見、ビジネスとして世に打って出たらどうでしょうか?」
 助手の河瀬は恐る恐る進言した。「うーん、どうしようかね」と、博士に少し迷いがあるのか、曖昧な返事しか返ってこない。
「そうですか。博士の場合、もし奥さんが知れば離婚問題に発展しかねませんからね。じゃ、この発見、封印してしまうのですか」
 河瀬が残念そうに表情を曇らせた。それに反し、今度は花形博士は背・・・

3

〔アンテナきのこ〕

12/10/10 コメント:9件 泡沫恋歌

 俺の部屋にはテレビが三台ある。一台目はテレビ放送を観る用、二台目は録画専用、三台目は古いブラウン管テレビで地デジになったので映らないが、DVDの再生とゲームならできるので捨てないで取ってある。
 このブラウン管テレビが、ある日勝手にしゃべり出した。
『やあ! テレビの前の君、私とジャンケンをしよう』
 俺は驚いて言葉もでない。電源が入っていないテレビの画面が写っている。
・・・

1

テレ☆うら

12/10/09 コメント:2件 荒木成生

 辻占って知ってますか?
 辻占とは四辻に立ち、最初に通りかかった人の言葉によって吉凶を判断する占いのことです。
 そして、この辻占を元に考案されたのが、テレビ占いです。通称、テレ☆うら。
 このテレビ占いとは、テレビの電源を入れた直後に聞こえてきた最初の言葉で占います。
 例えば、
「現場の佐々木さん……」であれば、会社の同僚の佐々木さんに気をつけて。思わぬ無理難題・・・

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清純派でいこう

12/10/01 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

 そろそろ横になろうか。
 と、栄二が居間をたとうとしたとき、妻の美紀が甲高い声をあげた。
「まただわ」
「どうした?」
「消したはずのテレビが、またついたの」
 彼女は首を傾げながら、リモコンボタンを押した。42インチ画面は暗くなった。
「押し方があまかったんだろ」
 栄二が寝室の襖をあけたとき、
「まただー」
 さっきよりずっとテンションの・・・

投稿済みの記事一覧

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アナログテレビの反乱軍

12/10/29 コメント:0件 左足の小指

誰かが肩を揺らす。
もう、着いたのだとうさぎが、寝ていた僕を親切に起こしてくれた。
うさぎの赤い目を見ていると僕はどうなっているだろうと気になった。
胸のあたりを目をやるとネクタイが見える、次に両手で顔をさわる、どうやら背広を着ている人間の男性らしい・・が、のんびり自分の容姿の確認をしている暇は無い。
後のひまわりに急げと怒鳴られた・・
乗っていた渡し舟から降りると船・・・

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オンエア

12/10/29 コメント:0件 松定 鴨汀

もしもし、ワシやワシ。
実の兄貴の声を忘れんなや。
ところでおまえ、今、テレビみとる?
あー、明日は昇進試験やからそれどころやない? すまんすまん。
でもなー、明日の今日やろ。今からやってもあかんあかん。しょせん付け焼刃や。あきらめなはれ。
それよか、今3チャンみてみ。ワシ映ってんねん。キヒヒヒ。
映っとらへん? は? 司会の女子アナしか映っとらへん? あたりま・・・

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死刑譲ります

12/10/28 コメント:3件 こう

 М子と飲んで騒いだ夜、私は部屋で独り、深夜テレビをみていた。
 それはテレビショッピングをもじった、コント・バラエティーと私は最初思った。

 《今回限りの限定販売 絶対おトク
 《死刑》譲ります》
 「春の法改正で、犯人が自首して申告すれば、自殺を思い切れない自殺志願者や死刑になりたい人に死刑を有料で譲れる制度ができたんです!」
 
「なんて悪趣味なの・・・

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音の光

12/10/27 コメント:0件 kou

 いくら売れても、キャリアを積んでも、偉そうにしない。上から目線で詞を投げ込むことなく、あくまでも音楽で勝負してくる、かっこよさ。それが世間でのシンガーソングライター千葉竜介の評価だ。時代を痛烈に批判し、ストレートな言葉をメロディに乗せる。その音楽は年代を問わず聴かれ、ある著名人からは、「君の音楽には嘘がない」と真剣な表情で言われ、竜介は照れる。古着とスニーカーを好み、常に飄々としている彼も二十代・・・

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家族ちゃん

12/10/25 コメント:6件 草愛やし美

「おはよう、母さん、父さんじゃなかった。この番組はマミィ、ダディだった。自分で決めたのにもう忘れている、僕って駄目だなあ」
 起きるとすぐに彼はテレビをつける。彼の家族は、テレビに住んでいる。住むというよりビデオ番組がランダムに流れているだけなのだが、彼は日々テレビと共に生活している。彼はビデオ番組の内容によって、その都度、家族を変える。アメリカ映画の時は、呼び方は洋風に変わる。その時代に使・・・

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テレビ賭博に依った世界

12/10/25 コメント:0件 翡白翠

 日本国は、借金を返済し終えた。
 その日本国の首都、東京。十数年前には人が猥雑に歩いていた新宿の路上。そこには、人が一人もいなかった。
 そこでは、叫び声が響いていた。その出所は、近くの如何にも安そうなアパートからだった。数年前は栄華を誇ったこの場所も、今ではさびれたアパートに、規則的なコンビニが立ち並ぶ場所になっている。何故なら、高層ビルは全て売り払われ、土地に変えられたからだ。高・・・

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テレビ教育法

12/10/24 コメント:0件 こぐまじゅんこ

「今日から、夕飯を食べるとき、テレビは消します。」
 お母さんが、テーブルにカレーライスとサラダを並べながら、宣言した。
 我が家は、小学6年生のぼくと、小学4年生の妹とお父さん、お母さんの4人家族。
ぼくのお母さんは、専業主婦だ。
「家のことをするのも結構大変なのよ。」
と言いながら、ぼくが学校に行っている間にお昼寝なんかして、なんだか気楽にやっているみたい。

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敗者

12/10/24 コメント:0件 湯だまり

 二百四十円の煙草を吸う。白い煙は身をくねらせつつ登りやがて天井の隅に途絶えた。半額で買った惣菜の冷たい天ぷらは口内で粘液質に溶け、それを飲込んだ僕は、はぁ、と一つ溜息を吐いた。
「やってらんないなあ」
 僕は呟く。それはテレビの明かりで辛うじて照らされる、仄暗く狭い部屋に虚しく木霊した。
 テレビが華やかな声を発する。男女の声が入り混じった笑い声。バラエティ番組であった。それを・・・

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母の笑顔

12/10/23 コメント:0件 汐月夜空

「はい、もしもし、佐々木です。……あ、母さん。どうしたの?」
 晩御飯を食べ終えたころ、佐々木家に一本の電話がかかってきた。幸助がそれを取り、すぐに聞きなれた母の声だと気付く。手織物のようにゆっくりと紡がれる少ししわがれた声。
『幸助かい。夜分にごめんねえ。大丈夫だったかい?』
 母の気遣う声に幸助が時計を見ると、二つの針は8時半を示していた。趣味の読書に没頭して、いつも日を跨い・・・

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とわちゃん

12/10/23 コメント:0件 mikki

 初めてこの家にやってきた頃は、とわちゃんは大きな瞳をキラキラと輝かせていつもちょこんと正座していたものだ。
 小さな折りたたみのテーブルは傷だらけで、鶯色の塗装は汚らしく禿げていた。その上に黒い布を被せてテレビ台として使うとお母さんが決めたらしい。
 電気屋の若いお兄ちゃんがぼくをそっと段ボールから取り出した時、とわちゃんは歓声をあげた。電気屋の手の平は分厚くて、こそばゆいとはこうい・・・

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ある日常の風景

12/10/14 コメント:0件 宮守 遥綺

テレビゲームに夢中だった俺の集中力を途切れさせたのは、テレビの画面の黒さだった。


「…何しやがる」


何も知らないという顔をして俺のベッドに寝転がる彼女を見て、俺は手を伸ばす。
リモコン、返せ。
言葉に出さなくても伝わっているはずなのに、彼女はわざとにリモコンを抱えて丸くなってしまう。
…くそっ。


「おい、」
・・・

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箱庭

12/10/10 コメント:0件 朱緒

 テレビが嫌いだった。
 箱の中に一つ目の穴のようにぽっかりと開いた黒い画面が嫌いだった。外国でテレビを皮肉っていうと、一つ目のモンスターになるらしい。それを聞いたとき、なんてこの物質に似合う名前だろうと思って少し笑った。
「みき」
 母の声に黒い画面から顔を上げて立ち上がる。母は料理の盛り付けられたお皿を手にしてわたしをあきれたように見つめていた。
「テレビばっかり見てる・・・

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第二の人生 

12/10/10 コメント:0件 ポテトチップス

「母さん! こんな時間にどこ行く気だよ!」
「うるさいわね! 母さんの自由でしょう!」
両手を広げ制止させようとする俺の手を、母は振り切って玄関から外に出て行った。
ドアの閉まる音が悲しく響き、閉まる寸前に夜気の空気が入りこんできて、怒りに震える俺の体を一瞬包んだ。

右手の拳を強く握り、このやり切れない怒りを壁にぶつけた。
「ドン!」
手に痛みが伝わって・・・

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モノクロ画面

12/10/07 コメント:0件 デーオ

私はあまり人が通った形跡のない傾斜のある細い山道を歩いていた。誰も歩いていなかったし人の声も聞こえてこない。奥の院という案内標識と矢印を確認してからずいぶん時間が経っている。どこかで道を間違えたのだろうか。こりゃあ戻ったほうがいいかなと思い始めた頃、道がなだらかになって道幅も少し広くなった。見通しがよくなりそれが見えた。木々に囲まれて普通の神社を縮尺4分の1にしたような小さな神社が。

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イン・ザ・テレビ

12/10/03 コメント:0件 Hinata Moegi

 見ていた番組が終わってコマーシャルが流れ始めると、葉月は気だるげに体を起こし、テレビを消した。テレビの横の置時計を見ると、十一時を過ぎたところだった。明日も朝早い。そろそろ寝なくては、と思いながらも、体は言うことをきかない。歯磨きをして、明日着る服を準備して……やることはいろいろあるのに、体は動きたくないと叫ぶ。葉月はせっかく起こした体を、またカーペットの上に倒した。ぼんやりと明日の仕事のことを・・・

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どっちが好きなの!?

12/10/03 コメント:1件 櫻田 麻衣

 20代の真ん中あたりからちょっとしたきっかけで付き合いはじめた年上の彼は、テレビが大好きだった。

 特に「この番組が好き」とかいうのではなく、テレビで放送されているものなら何でもよかったようで、流れている番組がドラマでもバラエティでも格闘技の実況中継でも、とにかく部屋にいる間はずっとテレビをつけっぱなしにしていた。

 ドキドキしながら初めて彼の部屋を訪ねた日も、初めて・・・

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映画

12/10/02 コメント:0件 汐月夜空

 窓ガラスには黒いごみ袋とガムテープが貼られて遮光処理が施されている。
 外へのドアは鍵がかけられており、そのドアノブには針金が酷く乱雑に巻きつけられていた。
 六畳ほどの狭い部屋の中はジメジメと湿っており、室温も本来の季節は冬なのに初夏を思わせるほどに高い。部屋の天井にぶら下がっている蛍光灯に明りが灯ることはなく、部屋を照らすのは液晶テレビの明りだけ。
 そんな部屋の中に男が一・・・

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真夜中の秘密

12/10/02 コメント:1件 玲桜

深夜番組が好きだった。
それは中学高校の頃がピークだった。
当時は土曜日も学校があった時代で、金曜日の真夜中に「ミュージックステーション」を見始めたのがきっかけだった。
あの頃、岩手県にはテレビ朝日系列が入っていなくて、何週かずれた放送を午前2時頃から放送していたのだ。
とあるテクノ系ユニットの音楽に魅了された私は彼らの出演を見たくて頑張って起きていた。
夜が明けたら・・・

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