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第十三回 時空モノガタリ文学賞【 格闘技 】

原初的闘争心。その発露。
【格闘技】です。

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

時空モノガタリ賞発表日:2012/10/10

※最多評価ポイント賞はお休みさせていただきます。
※注意!R18的な暴力表現・性描写はお控えください。
※二次創作品の投稿はご遠慮ください。
※「極端に短く創作性のない作品」「サイト運営上不適切な内容の作品」は削除対象となりますのでご了承ください。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ イベント
投稿期日 2012/08/20〜2012/09/17
投稿数 22 件
賞金 時空モノガタリ賞 5000円 ※複数受賞の場合あり
投稿上限文字数 2000
最大投稿数
総評

入賞した作品

3

剣闘士

12/09/12 コメント:10件 そらの珊瑚

 古代ルピーナ帝国において、皇帝は「パンとサーカス」と呼ばれる政策に力を注いだといわれる。その両輪がうまく回っていれば、市民は大人しいのである。
 パンは飢えさせないこと。重税など課そうものなら、市民の反乱が起き、政権が倒される。サーカスは娯楽である。コロッセウム(円形闘技場)で開かれる剣闘士の命を賭けての試合は市民にとって何よりの娯楽であった。

 強い剣闘士は市民のアイドルの・・・

3

格闘技いうたら、プロレスやろ!

12/09/10 コメント:8件 草愛やし美

「格闘技いうたら、プロレスやろ」
 父は懐かしそうに目を細めた。酒をやめなければ体に悪いと何度言っても聞かない。うるさく注意すると、上目使いに「これ一杯だけで終わるから」とか「息子と飲む酒は格別だから今夜だけは許してくれよ」なんて言い出す。私はその言葉に弱い。同居をしようと言っても父は頑として首を縦に振らない。それどころか、「たまに会うから酒も美味いんだ」と笑ってごまかす始末で、いつも話をは・・・

6

夢の格闘者

12/09/01 コメント:9件 泡沫恋歌

「ずいぶんストレス指数が高いですね。98%もありますよ。放って置いたら大変なことになるところでした」
 白衣を着た怪しげな男は俺の頭にヘルメットのような器具を被せて、その機械が弾き出した数値を見てそう呟いた。
「やっぱり、そうか……放っていたら、どうなっていた?」
「希死念慮や殺人衝動という危険な行動に出るところです」
「このままだと壊れそうだと俺も思っていたよ」
<・・・

最終選考作品

1

ギフト

12/09/17 コメント:2件 kou

「聞こえるぞ、聞こえるぞ、耳をすませば聞こえるぞ。十万人が一つになる。格闘家らしくない独特の入場曲。単音と和音が交互に醸し出すやさしいハーモニー。コードを変え音階を変えるピアノ曲は十万人の歓声もどこかやさしいぃぃ!おっっっとぅぉ!白い煙の先に現れたのは黄色いランドセルを背負った蔵崎仁だぁぁぁ、真面目と不真面目、真剣とおちゃらけ、天才と努力、トレーニングとテレビゲーム、あらゆる要素を詰め込んだ肉体は・・・

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ランバージャック

12/08/28 コメント:0件 佐川恭一

 おれは格闘技を観るのが好きだ。スポーツは反吐が出るほど嫌いだが格闘技だけは別だ。野球やサッカーみたいなまどろっこしい退屈な競技とは違う、やるかやられるか、常に極限の緊張状態におかれ一瞬でも気を抜く暇はない。そしてとにかく相手を叩きのめした方が勝ちだ。おれは小学校四年生の時ソフトボールの守備で致命的なエラーを犯したことが原因でいじめに遭っていた、学校というところはどんな小さなことだっていじめの種に・・・

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祖父

12/08/28 コメント:0件 山田えみる(*´∀`*)

 わたしは武道家の祖父の経営する道場の一人娘として生まれた。
 このご時世に武道家なんてと思う人もいるかもしれない。実際、父がそうだった。跡取りとして厳しく育てられた反動で、父は作家になってしまった。幼いころ祖父に鍛えあげられた腕力は、キーボードを押下する程度にしか使われていない。それが父の復讐だったのかもしれない。
 わたしと母は道場の手伝いをしていた。特に大変だったのが、夕食の準備・・・

投稿済みの記事一覧

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空とぶパンドラの箱

12/09/15 コメント:0件 左足の小指

青年は、旅客機のエコノミーの客の前に立ち、なぜこんな羽目になってしまったのか考えていた。それは自分が犯してしまった行動に対してではなく、乗客の反応に対してだった。先程、青年は「この機は、我々が乗っ取った!」と大声を張り上げ、銃を構えたのだが・・
客は、いびきをかくばかりで誰一人起きない。映画や自分のシュミレーションでは、叫ぶ若い女性、パニックになる人々、「静かにしろ!」と怒鳴る自分・・の予定・・・

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プロレスファン

12/09/15 コメント:0件 リアルコバ

「慎二 家の物置小屋を壊すから片付けを手伝いに来い。でないとお前の物は全部捨てるぞ」
それは困る。物置には青春のガラクタが沢山詰まっている筈だ。
そんなわけで土曜日の実家は 久しぶりに賑やかになった。
私と妻、兄貴夫婦と子供たち、両親が全員顔を揃えるのは久しぶりの事であった。

頭に浮かんでいたのは、《開封厳禁》とマジックでかいた段ボール箱だ。よりすぐりのエロ・・・

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優越感×劣等感

12/09/14 コメント:0件 isoco

 私は、誰よりも、思春期のよき理解者だった。高校生にして、青春というものを熟知していた。才能だろうか。早熟なだけだろうか。どちらにせよ、同年代の子たちは、とても幼く見えた。ひよこの群れが動きまわっている。休み時間中のみんなを見ていると、ティッシュの空き箱に入れられたそんな集まりを想像してしまうことすらあった。だって、みんな、足りない。異性の目を気にしながら自分を飾り立てることで必死で、他人の気持ち・・・

1

肉じゃが格闘技

12/09/12 コメント:7件 鮎風 遊

 格闘技とは「相手と組み合い、自分の体での攻撃・防御を行うスポーツ競技」だ。しかし、時の流れとともに、その言葉の解釈はより広がりを持って行った。相手とがっぷり四つに組んで闘う、それはなにもフィジカルなことだけではない。身体を使わずとも、真剣勝負ならば格闘技となった。
 今は2050年、そんな社会通念が定着している。その証拠に、ありとあらゆる格闘技をテーマにしたイベントが流行り、事実人気を博し・・・

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魂のリレー

12/09/11 コメント:0件 結城 希

 仙台駅の東口から外へ出たとき、ナムホンは日本に来たのだという実感をいっそう強く持った。
 初めて彼女に出逢ってから、ずっと憧れていた国だ。十二年前、彼女がナムホンの母国で、幼い彼らにカラテを教えてくれた、あのときから。
 仲川薫というのが、彼女の名だった。諸国を旅して子どもたちに空手を教えている、と彼女は言った。有名な空手家だったのかどうか、その当時、テレビも新聞も見たことがないナム・・・

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押し出し

12/09/10 コメント:0件 松定 鴨汀

「見事な押し出しです。もう一度見てみましょう」
「まずはふいをついた体当たり」
「相手は怯むことなく取っ組み合いに」
「相手は執拗に足を狙っていたようだが」
「包帯していましたから。一週間前の負傷で」
「際までもつれあった上で、腕をかえして相手の重心を崩したのが決め手になりましたね」
「もはや完璧な死に体だ」
「半年ほど前から申し合いもあったのですが、まさ・・・

2

ラウンド7、カウント6

12/09/08 コメント:0件 サトースズキ

「男はありもしない誇りだとか夢だとかにこだわる奴が多い。なんでだと思う?俺にはさっぱり見当もつかない。男の世界なんてもんは俺がガキの頃にはもうすっかり無くなっちまったし、今後もそんな時代は帰ってこないだろう」そういって葉巻を灰皿に押し付け、懐から札束を取り出す。ベンジャミン・フランクリンの厳めしい顔が俺を睨む
「確かにいい時代だった。俺もそういう時代に生きる事が出来ればよかったと思う。だがも・・・

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忍 び

12/09/07 コメント:0件 魔女

 宇治川河畔、腰丈にまで伸びた葦の中で、楓は片膝立ちで待っていた。
 月はなく、星明かりだけの夜。
 虫の声が途絶えた。相手の動きを感じ取ろうと、息を殺す。
「楓、いるんだろ」
 低く抑えた声が届いた。楓は黙って立ち上がると、影に向かって歩み寄った。間合いを測って立ち止まり、闇夜に鍛えた目で相手を確かめる。自分と同じ装束で、長い髪を一つに束ねて、胸の前に垂らしている。楓は、・・・

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ゴング!

12/08/31 コメント:0件 singha

 いよいよ実験が始まった。
 ゲームが始まれば雑念は無くなった。いつものようにプレイするだけだ。そう、『ゴング!』の主人公、“龍”として相手を叩きのめすのだ。男は大スクリーンを食い入るように見つめコントローラを握り直した。

 今回の相手はメキシコ出身の格闘家“ゴメス”だ。この大男はその毛むくじゃらの巨大な体躯からリーチが長く重いパンチを繰り出してくる。だがその巨体故動きが鈍いの・・・

1

戦国野球(縮小版)

12/08/30 コメント:0件 デーオ

先攻【伊達】チーム、後攻【織田】チームの試合が始まった。1回は両チーム三者凡退。2回はチームの顔といえる4番から始まる。伊達チームの片倉は体力気力ともリーグを代表する打者だ。滝川が力を込めて投げた球は片倉の顔面に向かって行った。ああっと固唾を飲む観客、しかし片倉は少しだけ頭を後ろに移動させ、目の前ギリギリに過ぎて行く球を何事もなかったように見送った。片倉は狙った球をじっと待つ。スリーボールツースト・・・

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両刃拳

12/08/30 コメント:0件 汐月夜空

 習得難易度最高。
 最強の格闘技。
 ただし、公式選での結果なし。
 無傷での勝利不可。
 その格闘技の名前は、両刃拳(リョウジンケン)。

 
 僕が両刃拳の道場の門戸を叩いたのは、守りたいものを守れなかったからだ。
 それまでの僕は、毎日のようにいじめられていた。
 痛みを感じない日はなかった。
 それでも、痛みに慣れることはなく痛・・・

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Boxer

12/08/28 コメント:8件 そらの珊瑚

 今夜は月がきれいだ。
 もし夜空に星も月もなかったら、人はわざわざ見上げることなどしないだろう。
 そこに光があるから。いつか自分もその中の光のひとつになりたいと願うから。

 人は空を見上げるのかもしれないね。

 築40年はたっていそうなおんぼろアパートに私はボクサーと一緒に住んでいる。
 さびついた階段を誰かが降りてくる。きっとお隣さんだ。・・・

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デュエル

12/08/26 コメント:2件 ゆうか♪

 カーン! とゴングは鳴りませんが、たった今発せられたA氏の『いただきます』を合図に、本日も恒例のテーブル上の決闘が始まりました。左右の両者は目をギンギラギンに光らせて、今回こそは相手を叩きのめそうと闘志を燃やしている模様です。
 本日の戦士を紹介しましょう。右手はナイフのキレール君。左手に控えしはフォークのササール君です。二人はこれまで何度となく決闘を繰り返してきましたが、いつも引き分けで・・・

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格闘料理ショー

12/08/25 コメント:4件 デーオ

【格闘料理ショー】という新番組が始まった。課題の料理をしながら自分のブースから相手のブースにいる対戦相手の料理人に対して妨害をすることが許されるのである。食材を投げつけてもいいし、包丁を投げつけてもいい。ただし、包丁や器具は数の制限を設けている。そして揚げ物は、沸騰した油の中に物を投げつけられると火事になる恐れがあるので禁止事項になっている。

当然防具は必要になる。その選択は料理人に・・・

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あなたとワルツを

12/08/21 コメント:0件 かめかめ

「かなめちゃああああん。チークタイムだよお。おどろうよおおう」

三次会のスナックで、かなめの上司が、かなめの手を取って引っ張る。

「もう。部長。いい加減にしないと、私、強いんですよ?太極拳やってますからね」

かなめの言葉を聞き、そばで聞いていたまだまだ素面の課長が爆笑する。

「太極拳!?それはつよいね!それは勝てないわ。ははははは!!」

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達人

12/08/20 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

その道場は、静かな住宅地にあった。
 プレハブ造りの建物で、玄関の看板には『鉄心道場』と読みとれた。
 稲富耕介がたずねもとめてきた氷上ひかみ鉄心がここで門人たちに格闘技を教えていた。
 稲富じしん格闘家で、空手、拳法、柔道、合気術、それぞれ段位をもち、腕を磨くためにつねに他流の道場をたずねて師範代、また道場主に試合を挑んでは連戦連勝をかさねていた。そんな彼だから、これはという格・・・

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