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第九回 時空モノガタリ文学賞【 群馬 】

下仁田ネギとスパゲッティの素敵な関係。
今回のテーマは【群馬】です。

誰かが四枚、
トレヴィの泉にコインを投げ入れたとき、
ローマの街を赤城おろしが吹き抜け、
パスタにはトンカツが乗り、
下仁田ネギを背負った鴨が石畳を練り歩き、
空では舌斬り雀が舞い踊る。

そんな「群馬」の、
恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

時空モノガタリ賞発表日:2012/8/6
最多評価ポイント賞: 2012/8/6 ※発表日12:00のポイント対象

※注意!R18的な暴力表現・性描写はお控えください。
※二次創作品の投稿はご遠慮ください。
※「極端に短く創作性のない作品」「サイト運営上不適切な内容の作品」は削除対象となりますのでご了承ください。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ エリア
投稿期日 2012/06/25〜2012/07/23
投稿数 22 件
賞金 時空モノガタリ賞 5000円 ※複数受賞の場合あり

最多評価ポイント賞 5000円
投稿上限文字数 2000
最大投稿数
総評

入賞した作品

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効能は神経痛・きりきず・愛情増進!?

12/07/06 コメント:4件 草愛やし美

「お風呂きっと空いていると思うよ……、ここの露天風呂は赤城山が凄く綺麗に見えるそうなんだ……」
 遠慮気味にいう夫の言葉に頷いてみせた。でも入る気など毛頭ない私だ。私の体には大きな傷跡がある。2年前、夫の引き起こした車の事故のため私の体はぼろぼろになった。命は取りとめたものの大きな傷跡が残った。助手席に乗っていた私は事故の衝撃をまともに受けてしまったのだ。夫を怨むつもりはなかったが、体に傷が・・・

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ラベンダーの風

12/07/01 コメント:0件 

 夏休みになったら都会を離れる旅にでたいと思った。群馬の「ラベンダーパークアルバイト募集」の広告を見てから、ただの旅行ではなく、働いてみようと思った。勤務日数は約1カ月の住み込み。私は玉原山荘にお世話になることになった。仕事はインフォメーション係で、ラベンダーの大きな畑の前に建てられた小屋で情報提供や案内をすることになった。夏はラベンダーを楽しんでもらって、冬にはスキー場になるこのパークの魅力をた・・・

2

上州異伝【妻恋記】

12/06/28 コメント:6件 そらの珊瑚

 赤城姫は寝台に身を横たえながら、赤子に乳を与えている。
「あの人ったら今夜もまた午前様だわ。絶対どこかで浮気しているに違いない。そうであったら私にも考えがあるんだから」
 いつの時代にも、亭主にとって妻の眼を盗んでする浮気ほど楽しいものはないのだ。そしてそのことが夫婦の火種になることも世の常。それは神々の間においても変わらないことなのだ。
 赤城姫の夫は浅間ノ尊(アサマノミコト・・・

最終選考作品

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プロジェクト草津

12/07/22 コメント:0件 ヨルツキ

「水ようかん? どうしてこんな場所に落ちているんじゃい」岡本爺さんは白旗湯畑の端に転がっている水ようかんを拾った。 
 岡本爺さんは当然のごとく水ようかんを口に入れた。
「はうっ!」
 目を丸くする。旨い。こんな水ようかんを食べたことがない。旨いだけではなく、身体中に風が吹き抜けていく気がした。懐かしい風だ。子どものころに見た光景が駆け抜けていく。

 いまは西暦23・・・

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絹の階段

12/07/14 コメント:0件 リアルコバ

 黒く煤けたような階段を上がり冷んやりとした屋根裏部屋に入ると、蝉の声すらが気持ちよくなる。 整然と並ぶ升目を持つ木箱から、あのなんとも言えぬ生臭いような匂いが微かに鼻腔を擽り昔の記憶を呼び戻した。
 博子の実家である古民家と云うべきこの家に初めて来たのも夏の暑い時期だった。

『うわっ』蚕など教科書でしか見たことは無く、それが夥しい数でワシャワシャと桑の葉を貪る光景は恐怖と・・・

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帰郷メランコリイ

12/07/09 コメント:0件 山田えみる(*´∀`*)

 群馬。
 『馬の群れ』という字面から田舎と思われがちな地域ではあるけれど、わたしにとってはかけがえのないふるさとだ。東京の大学では群馬生まれであることを告げると笑い者にされたけれど、そのたびにわたしは顔を真っ赤にして怒ったものだ。
 いまわたしは数年ぶりにこのふるさとに帰ってきた。未曾有の不況と就職難により、わたしは新卒の適切な時期に働き口を見つけることができなかった。両親からはこっ・・・

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赤城の大蛇譚

12/07/08 コメント:0件 singha

「赤城山へ16歳の娘は登ってはいけない。」
 
群馬県のほぼ中央に鎮座する赤城山を取り囲む各地にはこんな伝承がある―。
その昔、赤城山麓赤堀(旧佐波郡赤堀町)に道元という大尽(豪族)がいた。道元には16歳になる娘がおり、その娘は大層美しく上州一と称えられ数多の縁談が舞い込んできた。しかし娘は頑として首を縦に振らない。不思議に思った道元は娘に訳を尋ねるが娘は口を固く閉ざしたままだっ・・・

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群馬の虎

12/07/04 コメント:0件 ポテトチップス

初夏の陽射しが乾いたアスファルトを照らし、遠くから吹いてくる微風には生暖かい空気に混じって、東京に住む勝ち誇った人間の咆哮や、反対に負けた人間の喚き悲しむ遠吠えが聞えてくるかのようだ。
三科亮一は腕時計に目をやった。
待ち合わせ時間を5分過ぎていたが、いつもの事だと諦め上野駅構内の売店の前で立って待った。
背負っている青のリュックには、3日分の衣服と洗面用具などが詰め込まれていて・・・

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あっちゃん

12/07/03 コメント:2件 デーオ

お盆休みに生まれ故郷に帰った時に、母が「あっちゃんが群馬の人と結婚したんだって」と教えてくれた。全く寝耳に水という感じだった。あっちゃんというのはオレより2つ下の女の子で、オレの妹の友達だった。オレは密かに恋をしていたのだと思う。

     ◇        ◇         ◇
夏休みのある日、あっちゃんが妹のところに遊びに来ているのを知らずに涼しい居間にに入ったことがあっ・・・

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上州名物 かかあ天下とからっ風

12/06/27 コメント:0件 W・アーム・スープレックス

ついに戦いの火ぶたは切って落とされた。

昔からかかあ天下とたとえられる群馬の女たちと、その亭主たちが、きっちり二手にわかれて、火花をちらすにらみあいがはじまったのだ。

正確にいうと、これまで女房の尻に敷かれっぱなしになっていた亭主族が、もう我慢ならんとばかり、なんとか一矢報いんものと、決起したのがこの戦いだった。

とはいえこの現代、いかに相手が気の強いかか・・・

投稿済みの記事一覧

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都市伝説

12/06/30 コメント:2件 かめかめ

哲は「怪談師」をもって自認している。
と言っても、怪談を自作し「これは友達が実際に体験した話なんだけど…」と、人に話すことを趣味としているだけだが。

きっかけは、小学生の頃。
クラスで怪談が流行り、放課後、知っている怪談を語り合った。
毎日そんなことを続けていたので、哲はすぐにネタ切れになってしまった。苦肉の策で、適当にありそうな話をでっちあげた。
反応は上々・・・

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サンドウィッチで朝食を

12/07/21 コメント:0件 kou

 昨夜セットした目覚ましは意味を成さず僕は目覚めた。カーテンから朝日が射し込み、鳥の鳴き声が聞こえ、起き上がった途端に目覚ましのアラームが鳴った。やれやれ、時間差攻撃はバレーボールだけにしてもらいたい。そんな愚痴を胸に秘めながら目覚ましのアラームを止めた。 顔を洗い、歯を磨き、寝癖を直し、僕はキッチンへ向かった。
 まずはサンドウィッチ用の食パンを取出した。そのパンは新鮮ではりがあり、よく切・・・

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ABOUT A GUNMA

12/07/18 コメント:0件 林のりお

「出身はどこなの?」
「群馬です」
「へー、群馬なんだ!サファリパークあるよねー!」
「そうですね」
「やっぱり群馬の人はみんな行ったことあるの?」
「どうなんでしょうね」
「みんな行くんだろうねー!ライオンとかいるんでしょ?」
「いると思いますよ」
「やっぱかみ殺されたりするの?」
「しないんじゃないですか」
「すげー」
「そうで・・・

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雲でアミダくじ

12/07/16 コメント:1件 isoco

 もうすぐ四十歳になるというのに遭難している。

 着の身着のまま気の向くままに、いつも通り近所の山に足を運んだ。それなのに山道は段々と私から方向感覚を奪っていった。それもこれも強い霧のせいだと思う。牛乳を一気飲みした後のコップみたいな、濃い白煙が周囲を覆っているのだ。歩きだそうと伸ばした足は幽霊に抱きつかれたかのように膝下からぼやけて見えた。逆に、転がる石はくっきりと見え、まるで地蔵・・・

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群馬の地上絵

12/07/11 コメント:4件 鮎風 遊

「今年もやっと見つけることができたか、良かったよ」
 単身赴任の圭吾(けいご)は、誰もいない部屋で感慨深く独り呟いた。そして、マグカップを手にし、冷え切ってしまったコーヒーをおもむろに口にした。その後、パソコンをパチンと閉じた。

 思い起こせば、佳奈瑠(かなる)と結婚してから二十五年の歳月が流れてしまっている。そして今年は銀婚式の年だ。
「まあ、よくぞここまで、やれてこれ・・・

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上半身だけ檻の中

12/07/11 コメント:2件 isoco

「動物園の獣たちは野生というより半野生、半分が人間の保護というぬるま湯に浸かって生きているよね」
 サチエはバスの最後尾に座り、先のような難しいことを得意気に言い出したと思ったら、窓際に行儀よく立てていた十本の指を、ピアノを引くみたいに慌ただしく動かし、ちょうどいい角度で差し込んでくるお日様に向けて鼻先を伸ばした。縁側の猫みたいだ。

 エサやり体験バスというものに乗っている。ゾ・・・

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決して、忘れない

12/07/09 コメント:0件 魔女

 その日の夜のニュースは、背筋を戦慄させ信じられない気持と、いつかは起こりうるであろうという予感が的中したおぞましさが入り混じっていた。なぜならそれ以前から、世界各地では墜落事故と、日本国内でも小さいといえるかどうかの事故が、頻繁に発生していたからである。

 1985年8月12日18時56分、日本航空123便は群馬県多野郡上野村高天原山系の名もなき尾根、それ以降通称となった御巣鷹の尾・・・

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スカイラインR32GT-Rに乗る女

12/07/04 コメント:3件 左足の小指

客の自宅らしき目的地にタクシーは到着した。
ドライバーの奈菜は、後部座席の男性客が、上着やズボンのポケットにやたら手を突っ込む仕草から、次に言う台詞が予想出来た。
「財布が無い」
(やっぱり・・)
「待っててくれ」

この台詞で料金が貰える確率は、近所のラーメン屋でハリウッドスターと出会って、入籍するよりも低い。

しばらくすると、馬鹿でかい箱をかか・・・

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おら田吾作

12/07/02 コメント:5件 泡沫恋歌

 俺の名前は織田吾作。
 群馬のド田舎から、東京の大学に進学した。生まれて初めて故郷群馬を離れた。俺の育った所は群馬でもかなり過疎地域で、360度グルッと山と田んぼと畑に囲まれている。見渡す限りの田園風景だ。
 最寄の駅まで車で30分、バスは一日2本。携帯は全て圏外、テレビも映るのはNHKと民放が3つだけ……って、どんだけ田舎だんべ。
 修学旅行でしか県外に出たことがない俺は、こ・・・

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片品村の雪女

12/06/25 コメント:2件 智宇純子

「ねえねえ、ばあば。ミズバショウの花の匂いがする!」
 覚えたての干支を辿々しく口ずさんでいたミサが、鼻をくんくんさせて嬉しそうに叫んだ。「本当ね」佳子はミサの小さい手をふわりと包んだまま空を見上げた。横で芳江も深く深呼吸して瞳を閉じる。ミズバショウの花の香りと共に、ふと、懐かしい想いが芳江の胸の中でパチパチと弾けてきた。まぶたの裏に広がる夢のようなオレンジ色の風景。忘れもしない22年前の冬・・・

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観音様の赤い糸

12/06/25 コメント:2件 松定 鴨汀

「へぇー、赤城山がよく見えるぞ〜!」
 なんとかとバカは高いところが好きという言葉の通り、寛治ははしゃぎっぱなしだ。ここは高崎白衣大観音の内部。ありがたみがないほど人工的な白い壁に囲まれて、しんどいだけの朱塗りの急な階段をあがりきった9階、最上階。こんな苦行でもやる気になれたのは、ひとえにここにまつわる噂があったからだ。

『高崎観音山の観音様に入ったカップルは破局する』
・・・

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下仁田ネギとパスタの素敵な関係

12/06/25 コメント:3件 ゆうか♪

「殿、お味はいかがでございましょうか」
「うむ、これはなかなかの味じゃのう。で、どこで摂れたネギじゃ?」
「はい、こちらは地元の下仁田で摂れたものにござりまする」家老が自慢げに答えた。
「ほほう、これは下仁田のネギであったか」
「御意」
「この何とも言えぬ甘さは癖になるのう。今後も城内の料理にはこれを使うが良いぞ」
「ははぁ〜」
 これを機に、下仁田のネギ・・・

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