1. トップページ
  2. シヤッターチャンス

かよちゃんさん

今書くことを、勉強中。

性別 女性
将来の夢 アーティスト、ミックストメデアプレイアー
座右の銘 一期一会

投稿済みの作品

0

シヤッターチャンス

12/04/02 コンテスト(テーマ):第三回 時空モノガタリ文学賞【 端午の節句 】 コメント:0件 かよちゃん 閲覧数:1868

この作品を評価する

山形県羽黒町手向村の、出羽三山神社の駐車場に、礫の様な実をつける古い梨の木があって、その隣に、4月になると5メートルのおおきな鯉のぼりが現れました。風を一杯に受けて泳ぐ様はそれは見事でした。、雪山の白と、空の青と、鯉のぼりの多彩な色とが、見事なコントラストを織りなしていました。四十年前のことです・・・。ゴールデンウイークがちかずくと、多くの観光客がおとずれて、その美しさに魅せられ、風の具合いや、光の調子をみながらカメラを手に右へ左へと、走り回りシヤッターチャンスを狙い何枚もカメラに収めて居りました。今、その場所には建物が建ち、失われた空間とな仕舞いました・・もしかしたら現在でもカメラに収まった鯉のぼり達は、何処かで,誰かの目を楽しませて居るかも知れません。
じつは、その鯉のぼりの、送り主は、現在、杉並区の浴風会の老人ホームでお世話になって居ります。彼女は初孫に大きく羽ばたいて欲しいとの願を込めてデパートで、一番大きな鯉のぼりを送ったのでした。
所で、少しお話すると、彼女の人生は、決して満足出来るものでは有りませんでしたが、彼女は、懸命に生きて二人の娘を育てました。今年、八十九才になりました。
アルュッハイマーで俳廻と近親者を疑うという、初期症状が出て十六年、左手に硬直も出ていますが、元気です。好き嫌いもなくなり食事は全部食べます。そして今、心が自由になったので自分が、子供だった一番仕合せだっ頃に旅をしていることが、多くなっています。けれども一眼レフで、可愛い娘達を撮るべくファインダーを覗いてシャッターチャンスを狙ってたことも、心の奥深くにねむっている事でしょう。昼食の介護にいって、お腹が一杯になるとすぐ転寝してしまう素直な所をみていると、ごくろーさま、ありがとーっと、そっと頭を撫でてしまうのです。


コメント・評価を投稿する

コメントの投稿するにはログインしてください。
コメントを入力してください。

このストーリーに関するコメント

ログイン