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葵 ひとみさん

「フーコー「短編小説」傑作選8」にて、 「聖女の微笑み」が出版社採用で、出版経験があります。 第114回 時空モノガタリ文学賞 【 パピプペポ 】最終選考を頂きました。 第116回 時空モノガタリ文学賞 【 裏切り 】最終選考を頂きました。 心からありがとうございます。 感想、心からお待ちしています^▽^ Twitter @Aoy_Hitomi

性別 男性
将来の夢 毎日を明るく楽しく穏やかにおくります。
座右の銘 白鳥の湖、努力ゆえの優雅さ――。

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平和で譲り合う人たちのゆくところ

16/10/10 コンテスト(テーマ):第120回 時空モノガタリ文学賞 【 平和 】 コメント:3件 葵 ひとみ 閲覧数:1103

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 ある日、暖かい干したてのお布団の中でヌクヌクしていると、
いきなり空中に仙人が顕れました――

「これからそちに天国と地獄を見せてあげよう」と、

「まずは地獄から」仙人につれられて私は空中を飛んで、
地獄らしいところへ辿り着きました――


「あれ?」と私は拍子抜けした声をだしてしまいました。
てっきり悪をなしたり人を騙した人間たちが、おぞましい魑魅魍魎たちから生き皮を剥がされたり舌をひっこぬかれていると思い込んでいたからです……

――そこには、お寿司、天ぷら、ステーキなど数々のご馳走とやたらと長い箸が何本か置かれてありました。

仙人が私に言いました。
「もうすぐ地獄の住人の奴らがやってくるじゃろうて」とするとそこに地獄の住人たちがやってきました。
長い箸を持っているのでわれ先に食べようとするのですが箸や肘(ひじ)が他人にぶつかり、まるで誰もご馳走が食べられないばかりか、大喧嘩がはじまった次第です。

仙人は、「やれやれじゃのぉ」とあきれ顔です。
地獄の住人たちは地上にいた頃と同じ醜い争いを繰り返しているのです。

「それじゃ、天国の住人たちのところへいってみようかの」と仙人は微笑みました、

「あれ!?」私はまたもや驚きました!?

地獄の住人たちのところにあったのと同じようなご馳走と長い箸があっただけだからです。

「仙人さま、地獄と同じでご馳走と長い箸だけなのですが……?」と私は仙人に尋ねました。

「まぁ観ておれ」仙人は私に神妙な顔つきで言いました。

ガヤガヤと愉しそうに天国の住人たちがやってきました、椅子に座ると、

「お先にどうぞ」と長い箸でお互いにご馳走を譲りあっているではないですか!?

みんなが笑顔でご馳走を満喫しています……


仙人は私にこう諭しました、
「天国も地獄もあるものは同じじゃ、違うのはいるそこにいる人たちの心だけじゃよ」と。


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このストーリーに関するコメント

16/10/28 あずみの白馬

「譲り合う」ことの本質が見えてくる感じで素敵な作品でした。

16/10/28 葵 ひとみ

あずみの白馬さま、

コメント心からありがとうございます。

>「譲り合う」ことの本質が見えてくる感じで素敵な作品でした。

出雲大社で御朱印を頂いて「和譲の心」と書いてくださっていて、
神宮さまから「今、世界にとって必要なことですな」、とありがたい言葉を頂いたことが、
この作品のベースの一つとなっています(^▽^*)
「譲り合い」とても現代が平和になるには必要な心であり、本質の一つであると思います。

コメント心からありがとうございます。

16/11/13 葵 ひとみ

訂正させて頂きます。

ラストの、

仙人は私にこう諭しました、
「天国も地獄もあるものは同じじゃ、違うのはいるそこにいる人たちの心だけじゃよ」と。

は、

仙人は私にこう諭しました、
「天国も地獄もあるものは同じじゃ、違うのはそこにいる人たちの心だけじゃよ」と。

です。

失礼いたしましたm(__)m

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