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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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はるくんとおかあさんのおべんとう

16/06/28 コンテスト(テーマ):第112回 時空モノガタリ文学賞 【 弁当 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:878

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 八月もおわり、明日から九月です。
 はるくんは、もりのみんなのところに、あそびにいきます。
 リュックサックをせおって、三りんしゃにのると、ペダルをふみこみます。
 さかみちでは、「うんとこしょ、うんとこしょ」と、三りんしゃをおしました。

 やがて、目の前に、みどりのもりが、ひろがりました。
「みんなぁ、いっしょにあそぼう!」
 はるくんは、大きな声でいいました。
「やぁ、はるくん。もう秋だねぇ。」
 大きなからだをゆらしながら、くまくんが、やってきました。
「はるくーん、よくきたね。」
 リスさんが、チョコチョコかけてきます。
「はるくん、ひさしぶり。」
 さるくんも、いきをきらして、かけてきました。
「みんなにあえて、うれしいな。ぼく、きょうは、おべんとうをもってきたんだ!」
 はるくんは、リュックサックから、おべんとうを四つ、とりだしました。
「おべんとう?」
 みんなは、きょとんとしています。
「おべんとうって、はこの中に、ごはんを入れてるの。外でもたべられるんだよ。」
「ふぅん。」
 みんなは、まだ、よくわからないみたいです。
「きょうは、おかあさんが、みんなのぶんも、つくってくれたんだ。はい、これ、くまくんの。」
 くまくんのおべんとうは、きのこの炊き込みご飯のおにぎりと、さけの塩焼き。
「はい、リスさんの。」
 リスさんのおべんとうは、木の実のパンと、くりの甘露煮。
「はい、さるくんの。」
 さるくんのおべんとうは、バナナパンと、さつまいものあまから煮。
「うわぁ、おいしそう。」
 みんな、おべんとうをみて、おおよろこび。
「いただきまぁす。」
 みんなそろって、たべはじめます。
「はるくんのおべんとうは、どんなの?」
 くまくんが、ききました。
「ぼくのは、こんなの。」
 おにぎりと、たまごやきと、とりのからあげが、入っています。
「この、きいろいもの、なあに?」
「これは、たまごやき。」
「ちょっと、たべてもいい?」
 くまくんが、えんりょがちにいいました。
「いいよ。」
 はるくんは、くまくんに、たまごやきをわけてあげます。
「ふわふわで、おいしいね。」
 くまくんは、パクパクたべました。
 リスさんが、さるくんに、ききます。
「さつまいもって、おいしいの?」
「ひとくち、たべてみる?」
 さつまいもをもらったリスさんは、
「ホクホクだね。」
と、ほっぺたをおさえて、にっこり。
「はるくんのおかあさん、りょうり、じょうずだねぇ。」
「こんなおいしいごはん、はじめてたべたわ。」
「さつまいもが、あまからくって、さいこう!」
 みんなは、おべんとうを、とりかえっこしてたべました。
「あー、おいしかった。ごちそうさま。」
「はるくんのおかあさんに、お花をプレゼントしたいなぁ。」
 みんなは、もりにさいている、ももいろやきいろのかわいい花を、つみはじめました。
 みんなりょうていっぱいに、花をかかえています。
 そして、はるくんの三りんしゃのうしろを、うたいながら、あるきます。

   そらのしたで おべんとう
   とっても おいしい おべんとう
   みんな だいすき おべんとう

 やがて、はるくんの家につきました。
「ただいまぁ。」
「おかえり。」
 げんかんをあけたおかあさんに、みんなが、花をさしだします。
「おいしいおべんとうを、ありがとう。おれいに、お花をどうぞ。」
 かかえきれないほどの花と、四つのからっぽのおべんとうばこをみて、おかあさんは、
うふふ、とうれしそうにわらいます。
「みんな、ありがとう。また、おべんとう、つくってあげるね。」
 おかあさんが、やさしくいいました。

 夕やけ空が、みんなをやさしくつつみます。


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