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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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まくちゃんとあじさいの花

16/05/30 コンテスト(テーマ):第110回 時空モノガタリ文学賞 【 雨 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:897

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 きょうは、あさから、くもが空をおおっています。
 くまのまくちゃんは、空をみあげて、つぶやきました。
「おひさま、でてこないかなぁ・・・。」
 
 そのとたん、ポツン、ポツンと雨がふりはじめました。
「あーあ、雨ふりだ。つまんないの。」
 まくちゃんは、まどべで、ほおづえをついて、外をみています。
 庭に、ももいろの花をみつけました。
「なんの花かなぁ?」
 まくちゃんは、まどをあけました。
 雨にぬれて、そのももいろの花は、キラキラかがやいているようにみえました。
 おかあさんに、ききます。
「あの、ももいろの花、なぁに?」
「あじさいっていうのよ。かわいいでしょ。雨のすきなお花なのよ。」
 おかあさんが、一りん、切ってくれました。
 まくちゃんは、さっそく、うさぎのねねちゃんにみせてあげよう、と思いました。
 ポツリ ポツリ
 雨は、ふっています。
 まくちゃんは、
「えいやっ。」
と、家から、かけだしました。
 パラパラ パラパラ
 雨が、すこしつよくなってきました。
「かおに、雨があたると、ちょっといたいなぁ。でも、つめたくって、シャワーみたいにきもちいいかも・・・。」
 まくちゃんは、雨の中をかけていきます。
 ねねちゃんの家につきました。
「みて、みて。あじさいっていう花だよ。」
 ねねちゃんは、あじさいをみると、
「わぁ、かわいいお花だね。コンすけくんの家にもいってみよう。」
と、言いました。
 まくちゃんと、ねねちゃんは、雨の中をかけだしました。
「つめたーい。」
 キャーキャー言いながら、ねねちゃんは、かけていきます。まくちゃんも、はしります。
 きつねのコンすけくんの家に、つきました。
「このお花、みてぇ。」
 ねねちゃんが、あじさいをさしだします。
「うわぁ、キラキラ、きれいだね。」
 コンすけくんが、言いました。
「雨がすきなお花なんだって。」
 まくちゃんが、とくいそうに言います。
「ポンきちくんにも、みせてあげよう。」
 コンすけくんが言うので、まくちゃんとねねちゃんと、コンすけくんは、そろって、かけだしました。
 たぬきのポンきちくんの家に、つきました。
「ポンきちくん、このお花、みてよ。」
 みんなで声をそろえて、言いました。
 ポンきちくんは、ゆっくりと家からでてきました。
 ももいろのあじさいをみると、
「ちっちゃい花が、いっぱいあつまった花なんだね。」
と、言いました。
 まくちゃんも、ねねちゃんも、コンすけくんも、あじさいをのぞきこみました。
 ちいさな星の花みたいなものが、たくさんあつまって、まるい大きな花になっています。
「ほんとだ!」
 みんな、びっくり。
「ねぇねぇ、みんなで、あじさいの花になってみようよ。」
 ねねちゃんが、言いました。

 まくちゃんと、ねねちゃんと、コンすけくんと、ポンきちくんは、せなかあわせにくっつくと、ぎゅっと、ひとつになりました。
「みんな、手をあげて、ひらひらしよう。」
 ちいさな手を、それぞれあげます。
 
 ひらひら
 キラキラ

「あじさいに、なれてるかなぁ。」
 ねねちゃんが、ききます。
「きっと、あじさいになってるよ。」
 コンすけくんが、わらいます。
「ほんと、あじさいになったみたい。」
 ポンきちくんも、わらいます。
「ぼくたちのあじさいだね。」
 まくちゃんが、大きな声でいうと、みんなは、
「わーい、ぼくたちのあじさいだ!」
と、手をひろげました。

 やさしい雨が、ポツリ、ポツリ。
 みんなのあじさいを、ぬらします。
 みんなのあじさいは、キラキラかがやいています。


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