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つけもンさん

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感謝の雨

16/05/26 コンテスト(テーマ):第110回 時空モノガタリ文学賞 【 雨 】 コメント:0件 つけもン 閲覧数:915

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とおい昔、山ンの向こう、暗い森のなかに小っさい祠がありました。春には、小鳥の賛歌が聞こえ、夏には、草の匂いがむわっとして、秋には、村からの捧げもンがあって、そして冬には、キーっンとした静けさがありました。そのわけは、祠には水の神様が祀られておったからだと思います。よく、雨降らない日が続くと、村から雨乞いのために、酒やら魚なんかを捧げたりしたものです。
しかし、今となっては、祠の周りは荒れたままで、草木は伸び放題、そのため草の匂いが、ごほっと、むしろ吐きそうなくらいするほどです。もちろん、祈りになんかに来るもンは、めっきり減ってしまいました。
それでも、物好きはいるもんで、雨が降った次の日には、よくスーパーなんかの包装紙に入った饅頭なんかを持ってくる一人の婆さんがおりました。お婆さんは、まだ自分が小っさい頃からずぅんと、今まで、雨が降ってくれたことに感謝を伝えるために、この祠に行っては、軽く周りを片付けて、そっから手を合わせておりました。
雨が降ったことに、感謝を伝えるのは、婆さんが今も農業をやってるからでしょうか?それとも、自分のお母さんからの習慣だからでしょうか?いずれにせよ、婆さんは、長い間、祠に通い続けました。きっと、神さまも見つづけていたことでしょう。
ある日、お婆さんは、病院に入院することになりました。年だから仕方ありません。
しかし、どうやらこの病院では、ちゃんとした治療ができず、もっと町の方の病院に行かなければなりません。
ところが、どうしたことでしょう。婆さんが入院してから、ずぅんと雨が降ったままでした。何でか、誰もわかりません。
これでは、困りました。町に行くには、川を越えなきゃいけなく、雨がやまなくては、町へ行けません。
1日、2日たっても、雨は、やみませんでした。その間、最初はよかったお婆さんの顔色も日に日に悪くなりました。それに合わせて、雨の強さも強くなっているようでした。

そンな中、ふと思いました。

ああ、そうか。

それから、急に雨があがり、今までのが嘘のように、見事に晴れました。
お婆さんは、思いました。
神様のおかげだと。


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