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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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ぼくとニャーさん

16/04/07 コンテスト(テーマ):第106回 時空モノガタリ文学賞 【 ねこ 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:974

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 ぼくは、けんと。今、二さい。ほいくえんのももぐみさんだ。
 ほいくえんは、やさしい先生がいて、とてもたのしい。
 でも、朝、おかあさんが仕事に行くまえに、ほいくえんに行くのは、いやなんだよなぁ。
 もっと、おかあさんと、いっしょにいたいし、おかあさんに「バイバイ」しなくちゃいけないなんて、やっぱり、いやだ。
 だから、ぼくは、(ほいくえんに行かない)って、きめた。
 おかあさんが、服をきがえさせようとするけど、ひっしで、にげている。
 おかあさんは、こまった顔をして、ぼくをだっこすると、いうんだ。
「おねがい、けんちゃん。おかあさん、おしごとだから・・・・。ねっ、ねっ。」
 むりやり、服をきせられて、やっぱり、ぼくは、毎日、ほいくえんに行く。

 クリスマスの日。
 サンタさんが、大きなねこのぬいぐるみを、くれた。
 ぼくが、だっこすると、前がみえなくなるくらい、おっきなねこ。
 ぼくは、ニャーさんって、名前をつけた。
 ニャーさんは、ふかふかしてて、だっこすると、きもちいい。
 まるで、おとうとができたみたい。
 ねるときも、いつもいっしょにねる。

 ある日、いつものように、朝、おかあさんから、にげまわっていたら、ニャーさんが、ぼくに、わらいかけてきた。
(あっ、ニャーさんが、わらってる!)
 ぼくは、ニャーさんを、だっこした。
 ニャーさんが、
「ぼくも、ほいくえんに行きたいな。」
って、しゃべった。
(ニャーさんが、しゃべった!)
 ぼくは、びっくりしたけど、ニャーさんといっしょに行くんだったら、いいなぁ・・・、って思ったんだ。
 おかあさんに服をきせてもらってから、ニャーさんにも、ズボンをはかせようとした。
「あら、ニャーさんにも、服をきせたいの?」
 おかあさんが、わらいながら、ズボンとくつしたをはかせてくれた。
「じゃぁ、ニャーさんと、いっしょに行く?」
 おかあさんが、聞くので、ぼくは、
「うん。」
と、大きくうなずいた。

 ニャーさんといっしょに、ほいくえんについた。
 園長先生が、
「あら、けんとくん、おっきなねこだねぇ。」
って、びっくりしてる。
 おかあさんが、
「ニャーさんです。」
というと、先生は、ケラケラわらっていう。
「ニャーさんっていうの? あらあら、ズボンもはいてるわね。かわいいわねぇ。あらっ、くつしたもはいてるのね!すごいね。」

 ぼくが、くつをぬいで、手をあらうあいだも、ニャーさんは、ずっとそばにいてくれる。
 教室の前では、
「バイバイ」
って、ハイタッチして、おわかれ。

 それから、ぼくは、毎日、ニャーさんと、ほいくえんに行った。
 さむい日は、ニャーさんにも、ジャンパーをきせた。
 ニャーさんは、いつも、にこにこわらっている。

 そして、春風がふきはじめたころ。
 ぼくは、ももぐみさんから、さくらぐみになった。
 ひとつ、おにいさんになったんだ。
 ほいくえんの先生とも、なかよくなったし、ともだちと、すなばであそぶのも、とってもたのしい。

 いつのまにか、ぼく、ひとりでおかあさんと、ほいくえんに行っている。
 ニャーさんがいなくても、へいき。
 おかあさんが、
「けんちゃん、おにいさんになったねぇ。」
って、わらう。


 ニャーさんは、いまも、ベッドの上で、にこにこわらっているけどね。


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このストーリーに関するコメント

16/04/11 宮下 倖

拝読いたしました。
読んでいると情景が浮かんで、けんちゃんを「がんばれ」って応援したくなりました。
ニャーさんは一緒に保育園に行かなくなったけれど、心はいつもけんちゃんに寄りそっているんだろうなあとあたたかい気もちになりました。
素敵な作品をありがとうございました。

16/04/12 こぐまじゅんこ

宮下倖さま。

コメント、ありがとうございます。
このお話は、孫のことを、そのまま書いただけなんですが、読んでくださって、ありがとうございます。
孫は、ほんとに、ニャーさんと、保育園に行ってたんですよ。
最近、ちょっとお兄さんになって、ひとりで行くようになりました。
でも、ときどき、まだ、ニャーさんがいてほしい日があるようです。
こどもって、かわいいですよ。

では、またぁ。

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