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seikaさん

かつては女子中学生でした。

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年賀状革命

15/12/18 コンテスト(テーマ):第九十八回 時空モノガタリ文学賞 【 革命 】 コメント:2件 seika 閲覧数:1421

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 パソコンをプリンターに繋いで家族全員分の年賀状を印刷した。が大きな間違いがあった。平成二十八年って印刷するのに二十七年って印刷してしまった。慌てて修正液で治したら、そうしたら
「年賀状に修正液使うもんじゃない。全部ダメっ。」
って年配の人がいうのだ。 今までそんなこと考えたことも無い。平気で修正液で直した年賀状だしていたし届いていた。修正液どころか誤字脱字年賀状だって届いていたり出したりしていた。間違った字を二本線で消したり・・・友達に出す私用の年賀状でしょ、社用公用じゃないんだからそれで問題ないとおもっていたけど、年配の人はそうではないらしい・・・。
毎年毎年暮れになると年賀状のことで憂鬱になるけど今回はさすがに
「あーあ、年賀状の習慣なんてなくなればいいっ。」
と思ったものだ。
だいたい年賀状のレアウトにあれこれ注文つけてきたのはこの人だ。西暦じゃイヤだとか年号にしろだとかなんだとか・・・だいたい年賀状なんて時代遅れなんだ、歌舞伎の世界ややくざ屋さんじゃないんだからそんな形式ばったってしょうがないあじゃないといっても年配の人はそうはいかない。いつまでも膨れていて、一文字でも修正液使った年賀状はイヤだと言い張るのだ。こういう年賀状にこだわる人と議論しても無駄だ。私がスカーフ一つやバック一つにこだわるようにこの人は年賀状にこだわっている。この人の気持ちのほとぼりが醒めるのを待つしかない。とにかくこの人はそれで機嫌が悪い。とにかく謝らなければ・・・と思い謝ったがそれでもあの人は気が済まなかった。こうなったら機嫌が直るのを待つしかない。
 
 とにかくこの人にとって年賀状というのは大きなイベントであるらしい。自分のところにどういう年賀状が来たか、誰から来て誰から来なかったか、それが大きな関心事だ。かつては年賀状に自分で干支の絵を書いていたものだし、私にはどうでもいい年賀状というイベントにこだわる人だった。私がスカーフにこだわるように・・・。

 あまりにもこの人にグチャグチャ言われたから夕食も食べる気にもならない。そういえばかつて隣りに引っ越してきた家の男の子が窓からわたしに向かって漂白剤をかけたことがある。漂白剤は私が穿いていたインド綿の安物スカートにかかってそこだけ色が抜けてしまった。そのことを私は「子供のしたこと」では済まずに未だに私はネチネチ言っているのとおなじことだ。人にはそれぞれのこだわりがある。だからしょうがないのかもしれないけど・・・ とにかくミスしてしまったのは私なんだから反論せずにグチャグチャ言われ続けるしかない。なるようにするしかないのだ。教諭上がりのあの人にとってはとても気がすまないことなのだ。

 年賀状を書くことがおそらくほぼ万人の負担でもあり年の瀬の唯一の一つであることは間違いないようだ。年賀状にこだわるあの人にとっても負担だからパソコンで印刷したのだけど、あの人が時間的余裕があったらかつてのように自分で一枚一枚干支の絵を書いていただろう。lineのスタンプで済ませる私と違ってあの人にとって自分という存在を人々に知らしめるインターフェイスなのだ。
「だって修正液使った年賀状ってごく普通に届くよ。」
といっても無駄なのだ。この人には絶対に妥協が出来ないわけだ。
そしてあの人はまだ機嫌が悪く私にイヤミをいう。私がスカートに漂白剤を賭けた男の子を未だに忌み嫌うように・・・。

言い訳をせずに素直に謝りそして様子を見る。自然にあの人の機嫌が良くなることを待ちながら・・・期限が悪くなるのも良くなるのも天気と同じ自然現象だ。
 
 


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このストーリーに関するコメント

15/12/18 霜月秋旻

seika様、初めましてですね。拝読しました。

漂白剤の男の子、許せませんね!(笑)
年賀状は書くときは面倒ですけど、貰うと嬉しいんですよね。手書きだと尚嬉しい。年賀状は無くなって欲しくない習慣です。個人的に。

15/12/19 seika

霜月様、コメありがとうございます(^o^)
実はこの年賀状騒動、現在進行形の実話なんです(>_<")
ただ漂白剤の話は誇張捏造ですが(^_^;)

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