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あすにゃんさん

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吉田茂、そのユーモア

15/11/24 コンテスト(テーマ):第九十六回 時空モノガタリ文学賞 【 奇人 】 コメント:0件 あすにゃん 閲覧数:1564

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歴代の日本宰相で、一番毒舌とウィットに富んでいたのが、吉田茂であった。
☆敗戦後、深刻な食糧危機のため占領軍の食糧放出を要請した。「450万トンの食料輸入がないと餓死者が出る」と農林省の統計に基づいて陳情したが、実際は70万トンでなんとかなった。
あまりにデタラメなのでマッカーサーが怒ると、吉田がケロッとして答えた。

「我が国の統計が完備していたならば、あんな無謀な戦争はやらなかったろうし、また戦争に勝っていたかも知れない」


☆スカルノ大統領が大嫌いな吉田。彼が対日賠償の請求問題でやってきたとき、吉田は、
「閣下の来日を待ちかねていました。賠償の支払いは、その原因を作った側にあるとお考えでしょうね」とズバリ言った。意外な問いかけに、スカルノは面食らって賛同し、
「その通りです。実は、今度参りましたのも、その賠償の問題です。はなはだ気の重い仕事ですが、いま閣下の言葉を聞いてホッとしました」
 よしだは、安心した表情のスカルノにこう言った。
「我が国は、神代の昔から、貴国がつくった台風で毎年莫大な損害を、こうむっております。いまその計算をさせておりますので、いずれわかり次第、請求書をお送りしましょう」
 スカルノは二の句も告げず引き下がった。

☆1965年秋、イギリスのエリザベス女王夫妻が大磯の吉田を訪問した。エリザベス女王は富士山が見られないのを残ねんがり、「富士山はいつも雪がかかっていて、一度もその全体像が見られません」というと、吉田はにこやかに笑い、「富士は自分より美しい人に眺められると、はにかんで顔を隠すのです」と答えた。

元ネタ『文元社 「ニッポンの奇人」』より


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