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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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私の好きな色はグレーです

15/10/11 コンテスト(テーマ):第九十四回 時空モノガタリ文学賞 【曖昧】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1139

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 私は、グレーが好きだ。
 一時、黒色が、シャープにみえるからと、全身、黒でかためていたこともあった。
 たしかに、黒は、やせてみせることはできる。でも、黒という色は、意外とむずかしい。洗濯していると、だんだんはげてきて、うすくなった黒色というのは、なんだか貧乏くさい。それに、いつもいつも黒色を着ていると、気分がくらくなる。

 だからといって、白色を着こなすのも、勇気がいる。
 カレーやスパゲティ、コーヒーですら飲むとき緊張する。
 特に、私は、食べるとき、よくこぼすので、本当に、緊張するのだ。緊張しすぎて、こぼしてしまうということも、少なくない。
 白い服に、コーヒーのしみがついた時点で、もうアウト!

 そういうわけで、私が、選ぶ服は、グレーが多い。
 カーディガンも、セーターも、コートも、なぜか、私の選ぶものは、グレーばかり。
 グレーのカーディガンに、グリーンのガウチョパンツをあわせる。
 また、紫のチェックのワンピースにグレーのロングコートをはおる。
 というふうに、私は、グレーが好きなんだ。

 そんな私に、母が、
「また、あんたは、そんな、ばあさんみたいな服、買ってきて!」
と、ぼやく。
「二十代の若い時くらい、明るい服を着なさいよ。」
 母は、いつも私に、そうこぼす。

 でも、母よ。
 若いから、グレーって似合うんじゃないの?

 母が、この間、グレーのセーターを着ていたけど、かえって、老けてみえたのは、私だけかしら?
 グレーって、年をとって着るのは、むずかしいんじゃないの?

 だから、二十一歳の私は、今、この年でこそ、グレーを着こなしてやるんだ。



 私の好きな色はグレーです。


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