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水原あさりさん

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性別 女性
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ごめんねおばあちゃん

15/09/10 コンテスト(テーマ):第九十一回 時空モノガタリ文学賞 【 アニメ 】 コメント:0件 水原あさり 閲覧数:1307

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9月9日はれ
せんせい、あのね。
きのうぼくががっこうをやすんだのは、
おばあちゃんがしんじゃったからです。

おそうしきは、
みんななんでかおそろいのくろいふくをきて、
でもぼくはしょうがっこうのせいふくでいいってゆわれて、
びーずのついたうでわをして、ないてました。
びーずのうでわは、なかをのぞくとふとったおじさんがみえて、
これなあに?とおかあさんにきくと、かみさまだよ、とゆいました。

おばあちゃんはいつもぼくにおかしをくれたり
みらくるかめんごっこしてくれたり、おこづかいくれたりして
やさしかったです。

おとこのこはつよくないとだめだよとゆわれて、
やさしくしてくれないときもあったけど
いつも、ばあちゃんはたいすけちゃんのことだいすきだよと
ゆってくれました。

だからおばあちゃんがしんだのはとてもかなしかったです。
しつぎのなかのおばあちゃんはおにんぎょうみたいで、
おとうさんは、さわるとつめたいんだよ、とゆいましたが、
ぼくはちょっとこわくてさわりませんでした。

きのうおじいちゃんからでんわがきて、おばあちゃんがしんだよと
ゆったのですが、ぼくはそのとき、みらくるかめんのてれびをみてました。

おかあさんはでんわをもちながらないていました。
おかあさんはぼくに、はやくおばあちゃんちにいくよといったのですが、
ぼくはてれびのつずきがみたかったから、ちょっといやでした。

でもおかあさんがないているからしょうがなくおばあちゃんちにいったら
おばあちゃんはしろいぬのがかおにありました。

ぼくが、ねえ、おばあちゃんとゆっても、おばあちゃんはずっとしゃべりませんでした。

ぼくはそれをみて、
しぬってことは、もうおしゃべりもできないし、あたまなでてももらえないし、
おかしもくれないんだなとおもってかなしいきもちになりました。

でも、てれびのつずきもちょっときになったままでした。

おばあちゃんは、てれびばっかりみてたらだめだよとゆって
べんきょうのほんをさせたりおてだまをみせたりしてました。

ぼくはそれでもいつもてれびがみたいのになあとおもっていました。

ぼくはおばあちゃんのこと、だいすきだけど、いつもてれびのことを
かんがえてしまいます。

おばあちゃんがしんだのはかなしいけど、てれびがゆっくりみれるのはうれしいと
おもいました。

せんせい、ぼくはおかしいのかなあ。

みんなないているのにぼくだけうそなきみたいにおもいました。

ごめんね、おばあちゃん。
しんじゃったけど、おばあちゃんにはそうゆいたいです。

たいすけ


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