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将軍同士でデスゲーム

15/05/28 コンテスト(テーマ):第八十四回 時空モノガタリ文学賞 【 江戸時代 】 コメント:4件 るうね 閲覧数:1248

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??「はーい、江戸幕府歴代将軍の皆様、おはこんばんちわ。これから皆様には殺し合いをしてもらいます」
家康(初代)「なんじゃ、どういうことじゃ?」
秀忠(二代目)「殺し合いだって?」
??「ルールは簡単。この中で死ぬのはたった一人。それを話し合いによって決めてもらいます」
家光(三代目)「話し合いだって?」
??「歴代将軍の中で最も不要だと思った人を多数決で決めてくださいね。時間内に決められなければ、全員死んでもらうよ」
家綱(四代目)「多数決、って言ったって……」
家光「とりあえず三代目まではセーフだよな。俺、参勤交代制度とか作ったし」
綱吉(五代目)「えー、二代目の秀忠さんは微妙じゃね? いまいち何した人だか分かんないよ?」
秀忠「黙れよ、犬公方! お前みたいに生類憐みの令なんて悪法作るよかましだ!」
綱吉「あれは、実は世間一般で思われているほどの悪法じゃないんですー」
家宣(六代目)「まあまあ」
秀忠&綱吉『……誰?』
家宣「六代目将軍の家宣ですよ! 新井白石なんかを登用した!」
綱吉「あー、新井白石は何となく聞き覚えがあるけど……」
家宣「ひどいなぁ。これでも民衆の人気は高かったんだから」
秀忠「ふーん。ところで、その横の子供は?」
家継(七代目)「けほけほ、七代目将軍家継です」
綱吉「なんで子供なの?」
家継「八歳で死んだからです」
綱吉「はい、議論終了ー」
家継「な、何でですか!?」
綱吉「どう考えても、お前が一番不要じゃん」
家継「そんなことありませんよ。クイズ番組とかで難しめの問題作る時は必須です!」
秀忠「不要でない理由としてはどうなんだ、それ」
綱吉「まあいいや、次は?」
吉宗(八代目)「徳川吉宗っす!」
綱吉「ああ、暴れん坊将軍ね。こいつを殺すと時代劇ファンが悲しみそうなので、次にいこうか」
吉宗「そういう理由で生き残るのは、ちともやっとするっす!」
家重(九代目)「い、家重です……」
秀忠「女の子じゃん!」
綱吉「これは殺しちゃだめでしょ、次々!」
他の将軍たち(えぇー……)
家治(十代目)「どもー、徳川家治です。田沼意次を重用しました」
家斉(十一代目)「その後を継いだ家斉です。松平定信を老中首座に任命しました」
家慶(十二代目)「……水野忠邦を老中首座に任命。天保の改革を行なわせた」
秀忠「この頃になると、将軍より部下の方が有名だよね」
綱吉「まあ、いちおう歴史の教科書にも出てくる重要な人物を登用したってことで、いいか」
家定(十三代目)「十三代目、家定です☆。お菓子作りが趣味です☆」
秀忠&綱吉『聞いてねぇよ』
家定「イモ菓子が得意だったので、みんなからイモ公方と呼ばれてました☆」
秀忠「それ、多分、馬鹿にされてたんだと思うよ」
綱吉「頭痛くなってきた……次は?」
家茂(十四代目)「家茂にござる。自分で言うのもあれでござるが、臣からの信頼も厚く、和宮降嫁などの政略を用いて傾いた江戸幕府を立て直さんがため、尽力した次第」
秀忠&綱吉『お、おう』
秀忠(ここに来て、まともな将軍が)
綱吉(江戸幕府、最後の輝きか)
秀忠「こ、こほん。では最後は」
慶喜(十五代目)「十五代目将軍、徳川慶喜! 夜露死苦!」
秀忠&綱吉(うわぁ)
秀忠「よ、慶喜?」
慶喜「ノンノン、秀忠の兄貴。けいきと呼んでくれ、け、い、き、と」
綱吉「……もう殺すのこいつでよくね? 江戸幕府滅ぼした張本人だし」
慶喜「綱吉兄ぃ、そいつはちとつれないぜぇ?」
??「さて、そろそろ決まったかな? 誰を殺すんだい?」
秀忠「誰を、ったって」
??「僕としては家康さんあたりがおすすめなんだけどねぇ。……江戸幕府がなくなれば、暗記することも減るし」
家康「ふむ。読めたぞ、お主の正体」
??「ぎくっ」
秀忠「父上、それはまことですか」
家康「うむ、おそらくは日本史の苦手な受験生、といったところか。少しでも暗記することを減らすために、こうして歴代の将軍を集めたのじゃ」
綱吉「な、なるほど」
秀忠「ですが父上、それならばなぜ我らを一網打尽に殺してしまわないのですか」
家康「推測じゃが、彼奴めは直接的に歴史を改変することはできぬのではないかな。だからこそ、同士討ちを狙ってこのような策を弄したに違いない」
??「あ、えーと、その」
家康「さて。このような不届き者、いかにしてくれようかの」
秀忠「当然」
綱吉「市中引き回しの上、打ち首獄門」
将軍たち『ふ、ふ、ふ、ふ……』
??「え、笑顔が怖いんですけどぉっ!」


慶喜「江戸幕府、舐めんなよ!」
他の将軍たち『お前が言うなよ!』


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このストーリーに関するコメント

15/06/09 るうね

るうねです。
コメント、ありがとうございます。

変化球を投げようと思ったら、見事にすっぽ抜けて大暴投といった感じですがw。
まともにいっては他の方の作品群に埋もれてしまうと思ってこの作品を書いたんですが、単に悪目立ちしただけのような気がします……。
それでも、褒めてくださって嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございました。

15/06/16 光石七

拝読しました。
軽妙な会話の中にもそれぞれの将軍の逸話が盛り込まれていて、興味深く楽しく読めました。
デスゲームの仕掛け人さん、誰を殺してもまた別の歴史が生まれて結局覚えることは減らないと思いますが(笑)
面白かったです。

15/06/17 るうね

るうねです。
コメント、ありがとうございます。

江戸時代の歴代将軍のことを調べていくうちに、全員一緒に小説にしたら面白いんじゃね? という悪魔のささやきが(笑)。
デスゲームの仕掛け人の正体についてはいろいろ迷ったのですが、結局こうなりました。もう少しひねった方が良かったかも、といまになってちょっと後悔中です。
お読みいただき、ありがとうございました。

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