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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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オオカミ詐欺

15/04/08 コンテスト(テーマ):第八十一回 時空モノガタリ文学賞 【 三匹の子豚 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1479

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 三匹のこぶたの一番上のお兄さんのところに、オオカミから電話がありました。
「あー、オレオレ。この間は、わらの家をふきとばしちゃって、悪かったな。おわびに
これから、ケーキをもっていくから、待ってて。」

 お兄さんぶたは、やさしいので、オオカミを疑うことをしませんでした。
 首をながくして待っていると、二番目のおとうとぶたが、やってきました。
 そこへ、オオカミから、また電話がかかりました。
「あー、オレオレ。もうすぐ行くからな。」

 お兄さんぶたは、
「二番目のおとうとぶたが来たから、おとうとの分も、買ってきてくれないか。」
と、オオカミに頼みました。
 オオカミは、お兄さんぶたのところにケーキをもっていくと油断させて、お兄さんぶたを食べてしまおうと思っていたので、あわてました。
「えっ、オレ、お金がないから・・・。」
 しどろもどろになったけれど、はっと気づきました。
 二匹もぶたのごちそうにありつけるじゃないか。

「わかった、わかった。買ってくるよ。」
 二匹のぶたは、ケーキを楽しみに待っていました。

 三番目のおとうとぶたが、一番上のお兄さんぶたのところに遊びに来ました。
 でも、お兄さんは、ケーキをたっぷり食べたかったので、三番目のぶたを、用事があるからと言って、追い返してしまいました。

 三番目のぶたが、帰っていると、オオカミとすれちがいました。
 オオカミは、にやにやしながら、
「もうすぐ、オレも、おなかいっぱいになるぞ。しめしめ・・・」
と、つぶやきながら、お兄さんぶたのところに行こうとしています。

 三番目のぶたは、かしこいので、はっと気が付きました。
「これは、今、はやりのオオカミ詐欺じゃないか。ケーキをごちそうするといって、ぶたを食べてしまう詐欺で、オオカミの間ではやっているんだ。」


 三番目のぶたは、オオカミがお兄さんの家に着く前に、なんとかしなくちゃ、と思いました。お兄さんになりすまし、オオカミの後ろから、声をかけます。
「オオカミくん、おそいじゃないか。待ちきれなくて、さがしにきたよ。ぼくのうちは、ちらかっているから、川向うの、コッコさんのカフェに行こうよ。紅茶をたのんで、もってきてくれたケーキをいただくよ。」

 オオカミは、(なんだ、めんどくさいなぁ・・・)と思ったけれど、詐欺がばれたら、大変だと思い直して、いっしょに行くことにしました。
 川のところまでくると、三番目のぶたは、さっとオオカミの後ろに回り、背中をつきとばしました。
「わぁーん。」

 オオカミは、川におちて、ずぶぬれです。
「もう二度と、オオカミ詐欺なんてするんじゃないぞ。」

 三番目のぶたは、オオカミを助けてやると、お兄さんたちにあやまらせました。
 お兄さんたちは、三番目のぶたに、
「ほんとに助かったよ。追い返したりしてごめんな。」
と言うと、ぶたの兄弟は、コッコさんのカフェで、なかよくケーキを食べましたとさ。


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このストーリーに関するコメント

15/05/04 光石七

拝読しました。
三番目のぶたの機転で助かりましたね。
悪役のはずのオオカミもなんだか可愛らしく憎めないです。
童話らしい、微笑ましいお話でした。

15/05/07 こぐまじゅんこ

光石七さま。

コメントありがとうございます。
童話らしい、微笑ましいお話といっていただき、とってもうれしいです。
ありがとうございましたぁ!

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