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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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空をとびたい

14/12/29 コンテスト(テーマ):第七十四回 時空モノガタリ文学賞 【 空港 】 コメント:4件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1287

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 ぼくは、原田かける。三歳だ。
 ぼくは、アンパンマンがだいすき。アンパンマンが空をとぶところが、とくにすき。
 ぼくも、空をとびたいなぁ・・・。

 おかあさんと、おさんぽするとき、いつも空を見上げるんだ。
 スズメがチュンチュンなきながら、空をとんでいる。
 
 いいなぁ・・・。

 アンパンマンはムリでも、スズメになれないかなぁ・・・。

 ぼくは、そんなことを思う。
 おかあさんが、きく。
「かけるくん、なに、ぼんやりしてるの?」
「ぼくも、空をとびたいなぁ、って思ってたの。」

 ぼくが言うと、おかあさんが、
「アンパンマンや、スズメにならなくても、かけるくんも空をとべるんだよ。」
と、わらって言った。

「えっ、どうやって?」

 ぼくは、ふしぎに思ってきいた。

「あのね、ひこうきにのればいいんだよ。ひこうきってね、とても大きくて、パイロットっていう運転手さんが、世界中どこまででもつれていってくれるんだよ。ひろーいお空をスイースイーってとんでいくの。すごいでしょ。」
「へぇ、ぼくも、のりたいなぁ・・・。」

 おかあさんは、
「保育園が夏休みになったら、ひこうきにのって、どこかへ行こうか! あっ、その前に、空港に行ってひこうきをみてみるのもいいわね。こんどの日曜日、空港までドライブしよう。」
と、言うので、ぼくは、大きな声で言った。
「うん、行きたい!」

 日曜日の朝、ぼくは、早起きして、おかあさんにわらわれた。
「あれー、まだ五時よ。早すぎるよー。」

 でも、ぼくは、うれしくて、もうねられない。おかあさんも、しかたなく起きだして、朝ごはんを食べて、お化粧をして、服を着替えて、やっとこさ、車に乗り込んだ。
 
 空港は家から一時間くらいかかる。けっこう遠いのだ。
 でも、ぼくは、車の中でも、ひこうきをみれるうれしさで、わくわくしていた。
 緑の中をぬけて、とうとう空港についた。

 空港には、大きなカバンをもった人たちが、いっぱいいた。
 見送りの人用の場所に行く。

 すると、目の前に、大きなひこうきが、ゆっくりとおりてくるところだった。
 アンパンマンでも、スズメでもない、ほんもののひこうき。

(なんで、こんな大きなものが空をとべるんだろう?)

 ぼくは、もう、ひこうきに心をわしづかみされてしまった。

「夏休み、ぜったいひこうきにのろうね。」

 おかあさんに言うと、
「そうね、北海道に行ってみる? おとうさんにそうだんしてみようね。」
と、ニコニコわらっていた。

 ぼくは、帰りの車の中で、早く夏休みがこないかなぁ・・・と、そればかり思っていた。

 窓の外をみると、こいのぼりが、ゆったりと空をおよいでいる。
 

 

 早く、夏になるといいね。
 かけるくん。


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このストーリーに関するコメント

15/01/26 光石七

拝読しました。
かけるくん、かわいい!
幼い男の子の憧れが微笑ましく、ほっこりさせていただきました。

15/01/27 こぐまじゅんこ

光石七さま。

コメントありがとうございます。
かけるくんが、早く空をとべますように・・・。

ほっこりしてもらえて、よかったです。

15/03/11 南野モリコ

男の子がちょっと大人になる物語。
子供の成長って、嬉しくもあり悲しくもあります。

15/03/11 こぐまじゅんこ

ミナミノモリコさま。

孫が、1歳なので、ちょうどその感じ、わかります。

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