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三条杏樹さん

好きなものを好きなときに。

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女子高生恋愛譚

14/11/17 コンテスト(テーマ):第四十四回 【自由投稿スペース】 コメント:0件 三条杏樹 閲覧数:1140

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「振られた」

飲んでいたコーヒー牛乳を吹いた。盛大に笑ったあとに、栄子からの鉄拳制裁を食らう。

「ひい・・・痛い」
「友達が振られたときはなんて言うの?」
「どんまい」
「サキがそういう文化圏の人だって知らなかった」

栄子は乱暴に椅子を引いて、不快そうに座る。
「そーんな恋する乙女も素敵だと思うよ。でもあたしらまだ十六歳なんだから・・・ぶふっ」
「笑うとこあった?今」
「弱冠十六歳で栄子ちゃんは波乱万丈でちゅねー」
「マジ死んで」

恋愛体質の栄子は常に好きな人がいる。それがいいか悪いかはどうでもいい。ただ私は栄子の失恋話も惚気話も含めて、この女子高生の恋愛譚を聞くのが好きでしょうがない。

「・・・整形しようかな」
栄子がぽつりと言った。
「ええ?可愛いくせになに言ってんの」
「だって、なんて言われて振られたと思う?『元カノが忘れられない』だよ!?しかも元カノすっげー可愛いの!」

過呼吸になるくらい笑うと、またもや栄子からの逆襲。今度はすねを蹴られて、机に突っ伏した。

「元カノより可愛かったら振られなかった?」
「違うの?」
「だから栄子は長続きしないんだよ」

押し黙る。栄子はちゃんとわかってるくれる子だからこそ、真正面から言った。
「・・・なるほど、中身だねやっぱり」
「でも彼氏にするなら?」
「イケメンに限る」

教室に響き渡るくらい笑った。
「中身見て欲しいとか言いながら、彼氏はイケメンがいいとか」
酸欠で真っ赤になった。もはや何がおかしいのかもわからない。
「栄子ちゃーん。また好きな人できたら教えてよ。全力でいじってやんよ」
「それはやめて。サキのはマジで不愉快になるレベル」
「男とあたしどっちが大切なのよ!」

顔をゼロ距離まで近づけると、うざったそうに押し返された。
よだれが出るほど笑って、クラスメイトにどん引きされる、そんな女子高生の休み時間。


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