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鮎風 遊さん

この世で最も面白い物語を見つけ出したい。 そのために、ひとり脳内で化学反応を起こし、投稿させてもらってます。 テーマに沿った個別物語の他に、いくつかのシリーズものをコツコツと書き続けさせてもらってます。 その主なシリーズものを紹介させてもらいます。  ☆❤☆❤☆ 新シリーズ 『ツイスミ不動産』 __ 2017.07.16よりスタートさせてもらいました。 カサリンとクワガタ野郎があなたが求める終の棲家を紹介いたします。  ☆❤☆❤☆ 『刑事 : 百目鬼 学(どうめき がく)』 __ 2017.05.21 ただ今、27話 __ 1話完結の2000文字推理小説です。この少ない文字数の中で、百目鬼刑事と部下の芹凛(せりりん)がいかに事件を解決していくか、その醍醐味を味わって頂ければ、光栄です。 これからも引き続き難しい事件に挑戦して参りますので、よろしくお願いします。  ☆❤☆❤☆ 『漢字一文字の旅』 __2017.04.04 ただ今、連載41__ 漢字にまつわるエッセイです。  ☆❤☆❤☆  『歴詩』 __歴史上の人物になりかわって、その波瀾万丈の生き様の思いを詩に綴らせてもらってます。 本作品については、フォト音(on)小説という形で、you tubeにもUPさせてもらってます。 詳細はこちらHPです。  ☆❤☆❤☆  http://ayukazeyuu.net/index.html  ☆❤☆❤☆                         よろしくお願いします。              

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第3話 埋蔵金  魔九志夢(まくしむ)のアド・ミス物語

14/10/13 コンテスト(テーマ):第六十七回 時空モノガタリ文学賞【 秘密 】  コメント:6件 鮎風 遊 閲覧数:1320

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 妖風魔九志夢(ようふうまくしむ)が小学3年生の時でした。ガキンチョ6人、海釣りに連れて行ってもらいました。その日は快晴、船はポンポンポンと煙をたなびかせ、1時間ほど走ったでしょうか、漁場へと着き、釣り糸を垂れました。そこはまさに入れ食いでした。
 だけどすぐにお腹が空いてきて、みんなフラフラ状態に。そんな時、まだ元気が残っていた安渡玲(あんどれ)が「おかしな島があるぞ!」と声を張り上げました。その指差した方向を見ると、天空へとそびえた立つ島が目の前に迫ってるじゃありませんか。
 断崖は切り立ち、まるでタワーマンション。それにみんな驚き、後退りをしました。それでもお転婆さんの織美亜(おりびあ)が「なんて言う島?」と船長さんに尋ねますと、「異次元島だよ」と返ってきました。
 剣斗(けんと)は理科大好き、それでなのか「どんな島?」と興味津々です。
「円筒形の無人島だよ。誰もそそり立つ崖を登ったことがなく、てっぺんには人類が足を踏み入れたことがない森がある。つまり、そこには異次元の世界があると言われてるんだ」
 船長さんからのこんな説明に、みんなフンフンと頷くしかなかったです。だけど、おしゃまな伽沙凛(きゃさりん)から大声が上がりました、「上陸した〜い!」と。

 こんな経過で、断崖絶壁の下の僅かな砂浜に、その願い通り上陸し、バーベキューをしました。大人たちはビールで乾杯、そしてお昼寝です。魔九志夢たちはその隙に冒険へと。とは言っても、小さな浜のためすぐ終わりました。それでも奥まった岩の間に発見したのです、石段を。
「行ってみよう!」
 魔九志夢の号令に、麻里鈴(まりりん)は泣きべそをかいていましたが、彼女の手を取って岩の間をスルリと抜けました。そこからみんなで500段は登ったでしょうか、ぱあっと前方が開けた場所へと出ました。
「こりゃこりゃ、人間の子供たち、よう来やんした」
 森の奥から三毛猫の顔をしたお婆さん、ミケニャン婆さんが…なんとパンダ猫たちと一緒に現れました。それがあまりにも変ちくりんでみんながポカンと口を開けてると、兎の耳を持つ犬が横から喋り掛けてくるではないですか、「ワンシャー、ウサ犬じゃ、こっちへワン」と、後は先頭に立って二足歩行での道案内。これに恐々ながら付いて行きますと…。

 ♪♪ 地球のガキンチョが やって来た
    青い花びらを 宇宙へと舞い上げて
    踊れや祝え 異次元島の生き物たちよ  ♪♪

 なんと木々たちがブルーの花吹雪を巻き起こし、嬉しい歓迎の歌を唄ってくれてるではありませんか。そしてそのトンネルをくぐり抜けると、お菓子の館がドーン! 壁チョコに椅子饅頭、そして時計アイスと、もう何もかもがスイーツ。こんな甘〜いおもてなしに魔九志夢たちのほっぺはポトリと落ち、ハッピーでした。だけど長居は不可。「もう帰らないと」と暇を告げると、ミケニャン婆さんが説明してくれました。
「太古の昔に地球観測のために、円筒型UFOでやってきたけど、墜落しての、地球に突き刺さったんだんべ。だからこの島の内部は今でもコンピューターだらけ、今度来たときゃ、地下を案内してやっから」
「へえ、みんな高度な宇宙人なんだ。だから喋るんだ」とおったまげる魔九志夢たちに、今度はお土産にとピカピカと光るものを手渡してくれました。
「えっ、これって?」
 目を丸くする魔九志夢たち、それにミケニャン婆さんは「徳川埋蔵金の大判小判だべ。運搬中に船が嵐に合い、この島へと流れ着きよって、そこで、この婆が預かったんだんべ。もう遠い昔のこと、時効となりやんしたから、お前たちに全部やろうぞえ」と話し、古い地図を渡してくれました。
 トレジャーハンティング、みんなが躍起になって探してる宝物がこの島に眠っていたとは。子供でもそれは一大事だと理解できます。そんな魔九志夢たちに、ミケニャン婆さんは指をそっと口に当てました。
「シー…、ヒ・ミ・ツ」

 20歳の時、帰郷した私に、祖父の妖風魔九志夢がアド・ミス物語の第3話としてこんな話しをしてくれました。それにしても――徳川埋蔵金とは。
 私はもう祖父の物語はどうでもよくなり、「その地図、今でも持ってるの?」と詰め寄りました。すると祖父は背筋を伸ばし、「楼恋巣(ろうれんす)、これをお前に託す。だが秘密だぞ」と古びた紙切れを渡してくれました。
 それをそっと開け確認しますと、徳川埋蔵金の在処が地図上にマークされてるではありませんか。

 さてさて皆さま、徳川埋蔵金が眠る異次元島はどこにあるのでしょうか?
 この物語を読んで頂いた方だけに、特別公開させてもらいます。

 それは――下田港から南11kmの神子元島(みこもとしま)、その東2kmに。
 ただし、異次元島の存在を信じる人にしか見えませんから、あしからず。


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このストーリーに関するコメント

14/10/18 草愛やし美

鮎風游さん、拝読しました。

埋蔵金話はよく聞きますが、出たという事例はまだ聞いたことがない気がしています。
ところで、鮎風さんはネーミングの当て字が凄く巧いですね、いつも感心しています。さすが、「漢字一文字の旅」を連載されているだけありますね。
ヒミツの埋蔵金に異次元島、わくわくする話ですね。
特別公開してくださるというのに……ああ、ああ、あああ、下田へ出かけても私にはその島見えないのかもと思います。ほんま、残念ですわ。苦笑

14/10/18 泡沫恋歌

鮎風 遊 様、拝読しました。

子どもたちにとって、わくわくの冒険物語! 最後にはお土産付きとは
嬉しいですね。

こういうわくわく感のあるお話大好きです。

14/10/19 そらの珊瑚

鮎風 遊さん、拝読しました。

秘密の埋蔵金とは、なんだかわくわくするお話ですね。
子供たちの楽しそうな様子が伝わってきました♪

14/10/20 鮎風 遊

草藍さん

コメントありがとうございます。

当て字、そうなんですよ、好きでして。
物語よりそっちが主になって、行き着く先がオヤジギャグ当て字です。
ちょっといけませんね。

いえ、島は見えますよ。

14/10/20 鮎風 遊

泡沫恋歌さん

コメントありがとうございます。

魔九志夢が小学1年生の時から始まったこの物語。
1年ごとに1つのワクワク物語、続いて行きますので、
よろしく。

14/10/20 鮎風 遊

そらの珊瑚さん

コメントありがとうございます。

埋蔵金、この言葉、しびれます。
異次元島は――下田港から南11kmの神子元島(みこもとしま)、その東2kmに。
行ってみたいです。

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