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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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ゆきとしおりちゃん

14/06/02 コンテスト(テーマ):第五十九回 時空モノガタリ文学賞【 ON THE ROAD 】 コメント:1件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1145

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 しおりちゃんは、小学二年生。学校からの帰り道に四角い段ボール箱をみつけました。
 しおりちゃんが、通り過ぎようとしたとき、箱の中から、(ミャー)と小さな声が聞こえてきました。(何がはいってるんだろう?)
 しおりちゃんが、箱の中をのぞくと、真っ白な小さな猫がいました。
 しおりちゃんが、そっと頭をなでてあげると、子猫は(ミャーミャー)甘えた声を出して気持ちよさそうにしています。しおりちゃんは、子猫を家に連れて帰りたくなりました。そっと抱きかかえて、家までゆっくり、やさしくなでながら連れて帰りました。
「お母さん、この猫、箱に入れられて、道の上にいたの。おうちで飼ってもいいでしょ。」
 お母さんは、しばらく考えていましたが、
「そうねぇ。うちで飼ってあげたいけど、生き物を育てるって大変なことよ。お父さんとも相談しないとね。」

 お父さんが、帰ってきました。
 しおりちゃんは、お父さんにかけよって聞きます。
「猫、拾ったの。飼ってもいいでしょ。」
 お父さんは、言います。
「猫を、拾っただって!うちで飼うなんて、だめだだめだ!」

 そこへ、子猫がやってきて、お父さんの足元にすりよって、「ミャー」となきました。
 お父さんは、子猫を見ると、
「おっ、この猫を拾ったのか?なかなかかわいいじゃないか。うーん、また捨てるっていうのもかわいそうだなぁ・・・。しおりが、ちゃんと世話ができるって言うんなら、飼ってみてもいいぞ。」
と言ってくれました。

 しおりちゃんは、
「うん、絶対、世話をする!約束する!」
 大きな声で言いました。

 しおりちゃんは、猫に、「ゆき」という名前をつけました。雪のように真っ白だったからです。

 ゆきとしおりちゃんは、いつも一緒に遊んでいました。しおりちゃんが寝るときは、ゆきもとなりでコロンと寝ています。しおりちゃんは、学校でいやなことがあっても、家でゆきがそばにいてくれるだけで心が落ち着くのでした。

 ある日、しおりちゃんが、おつかいを頼まれたとき、玄関をあけると、ゆきがとびだしていってしまいました。ゆきは、家の中で飼っていて、まだ外にでたことはなかったのです。しおりちゃんは、あわてて、ゆきをおいかけました。ゆきは、どんどん走っていきます。とうとう、しおりちゃんは、ゆきを見失ってしまいました。ゆきは、何日まっても帰ってきませんでした。
 ゆきがいなくなってから、しおりちゃんは、すっかり元気がなくなってしまいました。お母さんも心配しています。

 お母さんは、迷い猫のポスターを作って、電信柱にはりつけていきました。

 ある日、ポスターをみたという女の人が、ゆきを連れてやってきました。

 ゆきの白いからだは、どろで汚れて、ちょっと黒くなっていました。野良猫に追いかけられたのか、、足に傷もありました。
「ゆきちゃん!」

 しおりちゃんは、ゆきをだっこして、いつものように頭をやさしくなでました。

 ゆきは、「ニャー」と小さくないて、しおりちゃんの顔をペロッとなめました。

「もう、どこへも行っちゃだめだよ。」

 しおりちゃんは、ゆきをいつまでも抱っこしていました。


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このストーリーに関するコメント

14/07/04 こぐまじゅんこ

凪沙薫さま。

コメントありがとうございました。
孫が、もう少し大きくなったら、読んであげたいです。

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