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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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雨の日の発見

14/03/24 コンテスト(テーマ):第五十四回 時空モノガタリ文学賞【 激しい雨がふる 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1335

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 さきちゃんは、二年生。
 学校から帰ると、お母さんが言いました。
「ちょっと近所のスーパーに買い物に行ってくるから、お留守番しててくれる?

 さきちゃんは、近所のあのスーパーなら、近いし、ひとりで留守番しても大丈夫だと思いました。
「うん、いいよ。行ってらっしゃい。」
 お母さんは、
「じゃぁ、行ってくるね。」
と言うと、歩いてスーパーに向かいました。

 家の中で、ひとりでいると、しーんとしています。
 さきちゃんは、ぬいぐるみの犬のコロと、フランス人形のメリーちゃんをつれてくると、おままごとを始めました。

 ふと、窓の外をみると、真っ黒い雲が、空をおおっています。今までの青い空がうそみたいです。
「あれれ?」
 ふしぎに思っていると、ザーッとはげしい雨が降り出しました。
「うわぁ、雨だ!」
 さきちゃんは、びっくりしました。
 外は、ザーザー雨が降っています。だんだん大きな音になっていきます。
「お母さん、大丈夫かな?」
 さきちゃんは、ひとりで心細かったけど、かさを持って、お母さんを迎えに行きました。

 お母さんのいるスーパーは、家の前の広い道路をわたって、ちょっと行ったところにあります。

 さきちゃんが歩いていると、郵便配達のおじさんが、バイクをとめて、カッパを着ています。(郵便屋さんは、雨でも休めないんだなぁ、大変だなぁ・・・。)と、さきちゃんは思いました。
 もう少し歩いていくと、道路工事のおじさんが、雨の中でも工事の車を動かしています。(大人は、お仕事、大変なんだなぁ・・・。)
 さきちゃんは、雨の日に、すごい発見をした気がしました。
 スーパーの前につくと、困った顔をして雨宿りしているお母さんがいました。
「お母さん、かさ、もってきたよ。」

 お母さんは、さきちゃんをみて、本当にびっくりしていました。
「さきちゃん、ありがとう。」

 さきちゃんは、言いました。
「お母さん、おうちのお仕事は、雨の日でも休めないんだよね。いつもありがとう。」

 どしゃぶりの雨の中でも、さきちゃんとお母さんの心は、晴れ渡っていました。


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