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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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私もおばちゃんになったわ。

14/03/03 コンテスト(テーマ):第三回OC 【 廃 】  コメント:6件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1374

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 私は、田中けいこ。今、四十代後半の主婦だ。
 私は、小さい頃、ひどい人見知りだった。知らないおじさんやおばさんに声をかけられると、ひきつり笑いをうかべて、何も言えなくなってしまう。
 仲の良い友達とは、バカ話ができるのだが、活発なリーダー的なクラスメートとは、ほとんど話せずにいた。

 たしか、五年生の時だったと思う。
 算数の時間に、割合の勉強をしていた。先生が、私に聞いた。
「田中と池田と、どっちが背が高いと思う?」

 池田さんは、わりと小柄で、活発な子だ。私は、どうしても池田さんのほうが低いと言えなかった。なんだか、池田さんより私のほうが背が高いというのは、いばっているように思われそうな気がしたから。変な気をまわしすぎた私は、
「池田さんのほうが高いと思います。」
と答えた。

 先生は、私の答えにひどくとまどっていた。
「おいおい、どうしてそう思うんだ?」
 あわてて聞いてくる。
 私は、とっさに、
「池田さんは、わりあい高いと思います。」
なんて、支離滅裂の答えをして、クラスを変な空気にしてしまったのだ。
 あれは、今思うと、私なりの謙遜の気持ちの表れだったのだ。

 小学校のころの私は、奥ゆかしい、控えめな女の子だったのだ。

 それが今、四十代後半になると、すっかり太っ腹になってしまって、恥じらいなんてかけらもなくなってしまっている。

 今日も、スーパーのおばちゃんに、
「お惣菜の値引きシールはいつ貼るの?」
と聞いてしまったほどである。

 おばちゃんになって奥ゆかしい気持ちは廃れてしまったけど、なんだか今のほうが居心地がいい私なのだ。


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このストーリーに関するコメント

14/03/04 タック

こぐまじゅんこさん、ご投稿ありがとうございます。拝読いたしました。

謙遜は日本人の美徳でありますが、やはり非常に疲れてしまうものですよね。
「背が高いというのは、いばっているように思われそうな気がした」という部分がなんとも子供らしく、控えめな女の子の性格が上手く表現されていると感じました。おばちゃん、いいですね。恥じらいを捨てた方が人生うまくいく気がします。

14/03/04 こぐまじゅんこ

タックさま。

コメントありがとうございます。
ちょっと私の思い出も入っております。
今は、おばちゃんを楽しんでいます。

14/03/06 泡沫恋歌

こぐまじゅんこ 様、拝読しました。

私もおばさんです(`・ω・´)ハイ!

今日も、スーパーのおばちゃんに、「お惣菜の値引きシールはいつ貼るの?」
これは、リアルであるわ!

だけど、おばちゃんは楽しいよね(笑)

14/03/06 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメントありがとうございます。
おばさん、ばんざいです。

14/03/12 かめかめ

私が経験した事のない奥ゆかしい少女時代を仮想体験させていただきました^^

14/03/13 こぐまじゅんこ

かめかめさま。

コメントありがとうございます。
内気な子どもでしたので・・・。

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