辛楽さん

幻想的なもの、奇抜なもの、切ないもの。 心に直接訴えてくるような物語に憧れています。 読んでいて恥ずかしくなるような拙いところもあると思いますが、これが僕の世界です。 絵は友人にかいていただきました。タバコ吸いません!ピアス開いてません!眼帯してません!ってもはや似顔絵じゃない

性別 男性
将来の夢
座右の銘 良きにも悪しきにも忠実に、されど人道外れずに。

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「」

14/02/01 コンテスト(テーマ):第四十九回 時空モノガタリ文学賞【 絶望 】 コメント:3件 辛楽 閲覧数:1387

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次に進もうとして踏み台に乗り、高い壁を乗り越えたらそこには何もなかった。
右を見る。壁。左を見る。壁。前を見る。壁。むろん後ろは、見ずとも壁。
すとんと落ちるように、必ず先があると信じて超えた壁には、登れそうな凹凸もない。

どうやって出る?
前に進む事も後ろに戻る事も許さない。
信じること、それは度を過ぎればこうして自分の足で地獄へ赴く暗示になる。

想像しただけでもおぞましい。
身長の三倍もある壁に囲まれ、登れもせず、助けも来ず。
腹は減り、言葉を失い、喉は潰れ、糞尿にまみれて。



誰も振り向きはしない。

つまようじの気持ちを考えた事はあるか?

人はその存在意義を失った時に絶望を感じる。


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このストーリーに関するコメント

14/02/05 タック

はじめまして、拝読しました。

自分の才能を信じる。能力を信じる。世間では美徳のように繰り返された題目ではありますが、その先に栄光が待っているのは、ほんの一部の人だけなんですよね。信じた結果、袋小路に行き詰まり、行きも帰りも出来ず、後悔と絶望に打ちひしがれる……。短いながらも、とてもよく表現されていると思いました。

14/02/08 gokui

 読ませていただきました。
 こんな状況、実はよくあることなんですよね。もしかしたらもう人間は絶望になれきってしまっているのかもしれません。
 つまようじの気持ちっていうのが?でしたが、短いながらよく表現出来ていると思います。

14/02/11 泡沫恋歌

辛楽 様、拝読しました。

「人はその存在意義を失った時に絶望を感じる」
そう言う時には、何も考えずに空でも眺めて現実逃避するしかないですよ。

希望があると思わなければ、絶望もない。
ああ、こんなもんだろうと諦めてしまえば、ずっと楽に生きていけます。

つまようじは歯の掃除は自分の仕事だという自負を持つことです。

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