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欽ちゃんさん

僕の作品を読んで何か感じるものがあるといいです。 気が向いたら良し悪し問わず、コメントいただけると嬉しいです。

性別 男性
将来の夢 顔が笑いじわだらけのじいちゃんになる
座右の銘 明日会えるけど今日も会いたい

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にゃんきー伝説

14/01/01 コンテスト(テーマ):第一回OC 【 猫とアオゾラ 】  コメント:4件 欽ちゃん 閲覧数:1359

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のら猫の中でも特に荒くれた猫は『にゃんきー』と呼ばれ、飼い猫界では関わらないことが暗黙の了解ににゃっている。
伝説のにゃんきーになることが僕の目標にゃんだ。

にゃん太は、スコティッシュフォールド。垂れた耳に全身が薄い茶色の毛で覆われ、右目のまわりに黒いブチ模様がある。
彼女のにゃーこは全身真っ白。雪景色の中で見つけるのは、砂漠で落とした焼き魚を探すくらい困難だ。すごくにゃわいい。
2匹共に飼い猫。
今日は晴れた青空の下、にゃん太とにゃーこはぽかぽかの太陽の光を屋根の上で全身に浴びている。

「もう、にゃにやってんの。心配したんだから」
「にゃんてことないよ。強いにゃんきーになるには必殺技が必要にゃんだ」

にゃん太は猫のぬいぐるみを実験台にして必殺技の練習をしていた。
素早く右手を相手の顔面に当てる。その名も「ねこパンチ」
さらにツメで引っ掻くというバイオレンスっぷり。
ぽふん、ぽふん、ぽふぽふぽふぽふ・・・
にゃーこは思った。音が・・・優しい。にゃん太の柔らかい肉球が当たってるだけだし・・・
グキッという音と共ににゃん太が「に゛ゃ!」と声を上げる。
「おかしいにゃあ」
「飼い猫なんだからツメを切られてるでしょ。それじゃ無理にゃ」
「にゃんだよー」
ふてくされて屋根の上をごろごろする。
「いつもの公園行くにゃ?」
「うん、いこうにゃ」

近所の公園だが、緑が多く、ひなたぼっこをしたり虫を跳ね飛ばして遊ぶのがいつものデート。
コガネムシをにゃん太とにゃーこは飛ばし合って遊び始めた。
その時、

「にゃんだお前ら」
「にゃに見てんだこのやろー」

にゃ、にゃんきー。ほ、、ほんもの?

「彼女、にゃわいいね。こっちで遊ぼうよ。ニボシあるにゃよ」

泥に汚れた3匹のにゃんきー。
それぞれ全身が泥まみれの、シャム猫・三毛猫・ペルシャ猫だった。
全身から攻撃的な、『にゃん気』が出ている。
にゃん気は、にゃんきー特有のオーラみたいなもの。

にゃばい、、でも伝説のにゃんきーを目指す猫として、彼女を守なにゃければ。

「にゃ、にゃめろ」
「にゃんだてめぇ!」「声震えてるにゃん」「ビビってんにゃか」
「笑ってられるのも今のうちだにゃ。必殺、ねこパンチ」

ぽふぽふぽふぽふぽふ

シャム猫は思った。き・・気持ちイイにゃ。
ふんわりとした肉球がひたいをやさしく叩く。疲れが吹っ飛ぶようだにゃ。
三毛猫とペルシャ猫も同じ気持ちに浸っていた。
にゃん太が疲れた頃、にゃんきー達は我に返り、にゃん太を一撃を喰らわす。激しく転がるにゃん太。

にゃんきー達は、にゃーこに向かった。

「にゃめろ」
地面にうずくまったにゃん太の声はむなしく響くだけだった。

少し離れた場所からにゃーこは首からさげたポシェットから、茶色い木くずのようなものを青空に投げる。

またたび

猫の好物。猫にとっての麻薬。にゃーこの家はお金持ち。超高級またたびだ。

にゃんだ?

ぽかんと空を見上げるにゃんきー達

「ごろにゃん♪」

またたびを咥えた三毛猫とペルシャ猫が地面に転がる
「ごろごろごろ・・」
うっとりとした眼差しで顔の毛づくろいをはじめる三毛猫
体を上に向けたり横に向けたり、ころころするペルシャ猫。
唯一正気のシャム猫が駆け出し、一瞬の間ににゃーこを捕まえる

「きれいな白い毛を泥まみれにしてにゃるよ」

「にゃんて僕は弱いんだ。伝説のにゃんきーになるって言って彼女を守れにゃいにゃんて」

・・おい、子猫ちゃんに手を出すのはにゃん道に反してるぜ。

地面を撫でるような低い声。全身黒い毛。右目に縦に入った傷。

あ、あれは伝説のにゃんきー。黒猫のケイジ!
ほんものだにゃー。かっこいいにゃー。
全身からにゃん気が溢れ出てる。

さっきまでしのび足だったは黒猫のケイジは一瞬でシャム猫の正面に立ち、バチンと手を叩く。
『猫だまし』
シャム猫は一瞬何が起こったかわからず、動きが止まる。

シャム猫の前にかがむと喉元にツメを立てる

で、でるにゃ
黒猫の『にゃんころりん』

喉元を優しくくすぐる
やられた猫は例外なく「ごろごろ」とのどを鳴らし、膝から崩れ落ちる。
伝説たる所以。
相手を傷つけず、殺気立つにゃんきーからにゃ気だけを奪う。
シャム猫も同様に「ごろごろごろ」とのどを鳴らし、地面に気持ちよさそうに転がった。
もうにゃん気は感じない。

「ありがとうにゃ」
「にゃんてきれいな白い毛だ。俺に触ると汚れるにゃ。
おいあんちゃん、殴る勇気、殴られる度胸があるお前なら、いつか立派なにゃんきーににゃれるぜ」
黒猫のケイジは忍び足で去って行った。

伝説のにゃんきー
きっとにゃってやるにゃ

心に誓いにゃん太とにゃーこは青空の公園を駈け出した。


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このストーリーに関するコメント

14/01/02 そらの珊瑚

欽ちゃんさん、はじめまして。拝読しました。

にゃんてかわいい物語でしょう。
笑いどころ満載で、猫たちのキャラクターが楽しくて
しかもかわいくて癒されました!

14/01/03 草愛やし美

初めまして欽ちゃん、草藍と申します、拝読しました。

にゃんこの世界、本当にこんな会話がと思ってしまいました。微笑ましい技や、決め品、必殺技など、にゃんこ界、楽しくて面白かったです。
ねこパンチの音は、「ぽふぽふぽふぽふ」なんですねえ、なるほどと感心。肉球のマッサージとか、猫好きさんなのでしょうね、すみずみまで作者の愛情あふれる猫物語、面白かったです、ありがとうございました。

いつの日か、きっと、にゃんきーににゃってくださいね、にゃん太くん、頑張れにゃ〜。

14/01/04 クナリ

徹底して猫目線で描かれる世界観、その中で高まる緊張感を一瞬で
台無しにする(←褒めてます)脱力感、なんともいえない猫ワールドを
楽しませていただきました。
面白かったです。

14/01/19 猫兵器

欽ちゃん様

はじめまして。拝読致しました。
柔っこいにゃんきーの伝説にほんわかしました。
独特な世界観ですね。
開発中の必殺「ねこパンチ」に対するにゃーこの所感、「音が・・・優しい」に笑ってしまいました。
しかし、これはある種の人間に対して、絶大な心理的に破壊力を誇るという・・・。
楽しませて頂きました。

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