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無念

13/12/13 コンテスト(テーマ):第四十六回 時空モノガタリ文学賞【 夢 】 コメント:0件 リードマン 閲覧数:1175

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嫌な夢を見た。上官の死に様だ。その戦争がかつてのものなのか、未来のものなのかは判らない。敵の軍勢は、我が方の五倍はあった。相手の指揮官もまた、武人であるようだった。無益な流血を避ける為、指揮官自ら決闘を行い、勝敗を定めようと
「私にやらせて下さい!」
「お前はまだ、指揮官ではない」
「あれは相当の手練れです、私でなければ、なんなら、あの軍勢全てを殺して見せましょう!」
「もしも私が討たれても、仲間を守る為以外に、攻撃をしてはならん」
「隊長御一人を死なせはしませんよ、私も自決します」
「連隊長と呼べと何度言えば解るのだ、お前ももう隊長だろうに」
「私にとって、貴方こそが唯一の上官であり隊長です」
「変わらんな、キサマは」
「それだけが自慢ですから」
「自決は許さんし、例えキサマ一人の突撃であろうとも攻撃は許さん、仲間を守れ、これだけを命ずる」
「××さん!」
「××、敵味方に別れようとも、皆帰りを待つ家族がいるのだ」
「それは、貴方にだって……」
「……お前は私の誇りだ、息子よ」
「義父さん!!」
「仲間を守り、国を守り、家族を守るのだ。どうやら私の孫まで出来たらしいな、戦時だぞ?」
「関係ありませんよ」
「初孫の顏を見られなかった、これだけが心残りだが、後は、任せたぞ」
「私は納得出来ません!」
「お前は、そのままでいい」
「オレはああああ!!」
最初の交錯、敵の額を切り裂く一刀。けれど、次の交錯、敵の一刀が、連隊長殿の首を切り裂いた。敵ながら、見事。
「……無念」
膝から崩れ落ち、前のめりに倒れたまま、二度と、起き上がる事は無い。

目を開く……最悪の目覚めであった。


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