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欽ちゃんさん

僕の作品を読んで何か感じるものがあるといいです。 気が向いたら良し悪し問わず、コメントいただけると嬉しいです。

性別 男性
将来の夢 顔が笑いじわだらけのじいちゃんになる
座右の銘 明日会えるけど今日も会いたい

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僕のゆかりん☆

13/11/30 コンテスト(テーマ):第四十四回 時空モノガタリ文学賞【 復讐 】 コメント:2件 欽ちゃん 閲覧数:1290

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東京 秋葉原
あの日、僕は聖霊と契約した


東京、秋葉原の小さなイベント会場『胸キュンランド』
50人も入れば満員の広さ
イベント後の会場は、オタク達の熱気でサウナ状態だった
その会場出口に座るアイドル
そう、この子こそ僕の嫁あ、僕は独身ね。オタクは好きなアイドルを嫁と呼ぶの
『聖霊アイドル ゆかりん☆』

「年会費1万円。あとぉコンサートの予約が早く取れます〜」

ちょこんと座り、くりくりした目で僕を見る
気付いていたよ、キミは僕に恋してる。本当の嫁になることを願っている

1週間前、ネットでゆかりん☆を見つけた。
そこにいたのは僕が中学生の時
「ブーって言えよ猪八戒!」とクラスの男子からいじめられていた時に「やめなよ!丸い人は包容力があるんだよ」と言って僕を守ってくれた学校のアイドル、佐川由香里さんだった
あの時、彼女が僕に向けた目は恋する乙女だ
あの日、僕は逃げ出した
でもいつか会えると信じていた
そのために120`に体重を増やしたんだ

ゆかりん☆は排泄物を出さない
お腹に妖精が住んでいて、全て妖精の栄養になる
そして手の甲に描かれた、てんとう虫の絵
てんとう虫はお天道様のような明るいところを好むってことみたい

「ゆかりん☆」は僕に会員NO.002の会員カードを渡す
会員NO.001は親族が持っている。それがアイドルあるある。実質ファン1号ってこと
「あ、ありがと」
あれ?僕に気付かない?
そうか、今はみんなのアイドルだった
僕としたことが彼女の気持ちに気付けないなんて
本当は再会を喜んで抱きしめたくてしかたないくせに。そこがまたかわいい

今日が「ゆかりん☆」の初めてのコンサート
『ラヴゲッd 〜音速であなたに会いにゆく〜』の初披露
サビの「ラヴ、ラヴ、ラヴゲッd♪」の振り付けで会場を指差す
その時、指先は確実に僕に向けられていた。
僕ばっかりだと怪しまれるよ、と目で合図すると次のサビでは他の人を指差していたね

会場を出た僕はフィギュアをゲッdし、大満足だった

次は写真集を見ようと歩いていると、ふと視界の端に輝くものが
ゆ、ゆかりん☆!?
好かれるもの同士は引き付け合う。
ゆかりん☆はオープンテラスのカフェで赤い髪の毛の男と向かい合って座っていた
マネージャーかな
僕は少し離れた植え込みに隠れて双眼鏡を取り出し、ピントを合わせた
親しげに話す二人

あれ?あれは・・
テーブルに置かれたゆかりん☆のファンクラブ会員カード
・・ん?
会員NO.001??
・・何故だ!?それは親族専用のはず!?
それがアイドルあるある!
そうか、あいつマネージャーなのに、、なんてやつ!
決めた。僕がゆかりん☆のマネージャーになる

僕は背中のリュックから白い錠剤を出す
超強力下剤「スリムドカン」
薬物オタクからフィギュアと交換して手に入れた

スリムドカンをモデルガンに装填し、狙いを定める
錠剤は真っ直ぐに飛行し、パインッと高い音を立ててコーヒーへ吸い込まれる
「っしゃあ!ラヴゲッd!!」
思わずガッツポーズをする。
聖霊を救う猪八戒。うん、わるくない

お、しまった。あれゆかりん☆のコーヒーだ
だが、僕は冷静だった
ゆかりん☆は排泄物を出さない。お腹の妖精の栄養になるだけなんだ。。
あ、あれ?
ゆかりん☆はコーヒーを飲むと顔面蒼白で、店内のトイレに向かって走り出す
ははーん。演技だな。女優もやりたいってコンサートで言ってたもんな
しかし演技がうまい。さすが僕の嫁
ゆかりん☆が席を立った隙に、僕は赤髪の前に向かう
赤髪が僕を見上げる
「おぃrfぎゅhじこ」・・・噛んだ
ヒーローとは時に情けないものであるby僕
「何だよお前」
「うゆ・・ゆかりん☆をいじめるやつは、僕が許さな・・ぶひゅ!」
気付いたら地面が目の前にあった
「由香里は俺の嫁だけど何か用か?」
おいおい、僕の嫁だっつーの。ん?薬指に指??
ゆかりん☆がトイレから戻ってくる。真っ青、冷や汗が頬を伝っている
演技うますぎ!!
「あ、あの」
「お前かぁ!コーヒーに変なもん入れやがったのは!」
ゆ、ゆかりん☆?
倒れた僕の胸ぐらを掴み、引きずり起こされる。力強っ!
僕は見た、ゆかりん☆の薬指にも赤髪と同じ指輪があった
そして手の甲にあるてんとう虫の七つ星はタバコを押し付けた痕だった
思い出す
そうだ、ゆかりん☆は中学生の時、ヤンキーだった
ってか、この赤髪は僕をいじめていたやつだ
「この猪八戒野郎!またいじめさせるぞ」
あ、覚えてた。ってかゆかりん☆がいじめの主犯格ってこと?
鮮明に思い出される中学生時代の光景が、ゆかりん☆の拳と共に消えていった


東京、秋葉原の小さなイベント会場『胸キュンランド』
僕はマネージャーになった
ゆかりん☆を潰すアイドルを育てるために


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このストーリーに関するコメント

14/03/12 リードマン

拝読しました!
凄いレベルで勘違いをしていたんですね(苦笑)

14/03/21 欽ちゃん

リードマン様

そうなんです!とてつもない勘違いヤローなんです!
でも自分がこんな勘違いできたら幸せだろうなって憧れだったりもします(笑)

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