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染井 ヨシノさん

高校では美術部に所属しています。よく短文のポエムなどを考えて、自分で挿し絵を描いて楽しんでます♪短文では恋愛小説を書くのが一番書きやすいので、なかなか長文を書いたことがないし、続きません。私の通う高校が水産関係なので、学んだことを取り入れた小説が書けたらなぁ…って考えてます。最近は、猫にはまって写真をとっているので、動物視点の作品もおもしろいかも…と奮闘中です!初心者ですが、感想など頂けるとありがたいです!!暖かい心でよろしくお願いします!

性別 女性
将来の夢 まだ未定?
座右の銘 明日に期待するなら 今日を必死に生きなさい

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空にいる待ち人へ

13/09/16 コンテスト(テーマ):第三十九回 時空モノガタリ文学賞【 待つ人 】 コメント:0件 染井 ヨシノ 閲覧数:1168

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小さいころすでに父はいなくて、母と兄と私の三人で貧しく暮らしていた。
母は行方知らずになった父を待ち続けている。
私も、父に会いたくて毎日神様に祈りを捧げていた。
神様、神様と見たこともないものを信じるのはバカらしいかもしれないが、私には家族と神様を信じることがすべてだったから。
だけど、私が小学生のころに兄が死んでしまった。
交通事故にあって、即死だったらしい。
母が狂ってしまったのは、その日からだった。
だから、私は泣けなかった。泣かなかった。
母は毎日夕方になるとフラフラと外へ出かけていく。
兄が死んだことを忘れて、帰ってこないのだと思いこんでいる。
母が神様に「早く帰ってきますように」と祈る姿をみて、腹立たしく感じた。
母には、いなくなった父と兄しか見えてないから。
生きてる私より、神様に祈るほうが母の生きる意味になっているのだ。
残酷なことでも、私は毎日母と一緒に祈りを捧げている。

それからしばらくして、母が死んだ。
私一人残して、逃げてしまったんだ。
それから、私は一人神様に祈りを捧げている。
早く私が終わるように。


ただひとつ変わらないのは、この空くらいだろう。


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