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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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ポンきちくんとかき氷

13/07/23 コンテスト(テーマ): 第十三回 【 自由投稿スペース 】  コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1391

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 あついあつい夏がやってきました。
 かめじま山も朝からお日さまが、じりじり照りつけています。
 ポンきちくんは、ぷっくりまるいおなかをだして、あせをふきながら、ふぅふぅ言っていました。
 きつねのコンすけくんがやってきて、
「ポンきちくん、かき氷って知ってるかい?ぼく、この間、人間に化けて町に行ったら、
人間の子どもたちが、みんな白くて小さな山みたいなものに赤い水をかけて、『おいしい、おいしい』って言って食べてたの。なんだろうと思ってみていたら、お店のおじちゃんに『ぼうやも、かき氷、いらないかい。ひとつ、百二十円だよ。』って言われたんだ。
ぼく、葉っぱのお金が百円しかなかったから買えなかったんだ。ポンきちくん、今度、人間に化けて買ってきてくれない?」
と言うのです。

 ポンきちくんは、かき氷というものを食べてみたくなりました。
 さっそく、男の子に化けると町に行きました。葉っぱのお金、百二十円もにぎりしめています。

 町に行くと、あります、あります。
 白くて山みたいなものに赤い水をかけたものが。

「おじさん、これ、ひとつちょうだい。」
と言うと、ポンきちくんは、かき氷をもらいました。
 カップをもつと、手がひんやりと冷たくていい気持ちです。
(コンすけくんと、いっしょに食べよう。)と思いながら、ポンきちくんは帰り始めました。お日さまが、じりじりと照りつけて、ポンきちくんは、しんどくなりました。帰りの足取りもゆっくりになります。

 かめじま山にやっとつくと、コンすけくんの家に行きました。
「コンすけくん、かき氷、買ってきたよ!」
と言うと、コンすけくんが家からとびだしてきました。
 かき氷をわたすと、コンすけくんが、
「なんだ、これ?」
と大きな声で言います。
 見ると、カップの中の白い山はくずれて、赤色のジュースになっていました。
「あれぇ?」
 ポンきちくんは、目をこすって、もう一度みました。
 やっぱり、ジュースです。
(だれかが、魔法をかけたのかなぁ・・・。)
 
 ポンきちくんは、ひと口、赤いジュースを飲んでみました。
 ひんやりと冷たくて、あまーいいちごのジュースでした。
「これも、なかなかおいしいよ。」
と言うと、コンすけくんと二人でのみほしました。

 コンすけくんの家からの帰り道、ポンきちくんは、(かき氷に魔法をかけたのはだれだろう?)と、ずっと考えていました。

 お日さまが、いたずらっぽくわらっていました。


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このストーリーに関するコメント

13/07/23 泡沫恋歌

こぐまじゅんこさん、拝読しました。

「森のまくくん」シリーズは読む終わると、いつもニッコリ微笑んでしまいます。

メルヘンこそ、生活に疲れた大人に必要なのかも知れませんね。

一服の清涼飲料みたいでした!

13/07/24 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメントありがとうございます。
清涼剤 って言っていただけて、とってもうれしいです。

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