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ウはうどんのウさん

ナンセンス掌編を目指しています。ときに眉唾物でもありましょうがどうぞよろしくお願いします。

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ジェットG

13/07/21 コンテスト(テーマ):第三十五回 時空モノガタリ文学賞【 無慈悲な人 】 コメント:0件 ウはうどんのウ 閲覧数:1314

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 反乱の準備は、ぼくの知らない間に着々と進められていた。じわじわと侵食していく闇の気配に、しかしてぼくが気付けなかったのは、ぼくが寝つきの良い奴であるからかもしれない。
 不穏な空気は数週間、ぼくの背中につきまとった。けれどぼくは気付けずに、自分が風邪気味ででもあるのかな、などと見当違いな心配をしてしまっていた。
 そしてその時は突然訪れた。

 ガサ、ガサガサッ……

 ぼくはたまたま、夜更かしをしていたのだ。背中にまとわりつくあのけだるさのせいか、ぼくは久しぶりになかなか寝付けなかったのだ。
 その不気味な物音に、ぼくは背筋を伸ばした。ちびちびと飲んでいたビール缶を、床に置く――そしてGが、缶のなかに飛び込んでいくのを目撃した。
「うわあっ」
 ぼくは思わず缶を蹴ってしまった。ビールが零れ流れ、――Gが飛び出てくる。それだけじゃない。ぼくはGに包囲されていた。大量の、Gに。
 ぼくは殺虫剤を取り出した。それを周囲になりふり構わずふりかけた。

 ワー。無慈悲ナ人ダー!
 逃ゲロー。

 ぼくは勝利した。あっけない勝利だった。
 殺虫剤に感謝した。


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