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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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まくちゃんの魚とり

13/05/15 コンテスト(テーマ):第八回 【 自由投稿スペース 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1677

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 まだ五月だというのに、今日は真夏のようにおひさまが照りつけています。
 
 森の小さなおうちに住んでいるまくちゃんは、おうちのそばを流れている細い川を、
なんとなくながめていました。
 水面が、キラキラ輝いて、さらさら流れる川は、とてもきれいでした。
 そのとき、川から魚が、パシャッと、とびあがりました。
 銀色のうろこをきらめかせながら、その小さな魚は、また川の中にもぐると泳いでいきます。
 まくちゃんは、その魚をつかまえたくなりました。家から籠をもってきました。
 川の中に、足をそっと入れると、ひんやりと冷たくていい気持ちです。
 
 バシャバシャと川の中を泳いで、魚をおいかけました。目の前に、さっきの魚をみつけました。まくちゃんは、そっと手を広げて、すくいあげようとしました。
 けれども、魚は、するっと指の間から逃げていきます。

 そこへ、きつねのコンすけくんと、たぬきのポンきちくん、うさぎのねねちゃんが、やってきました。
「まくちゃん、何してるの?」
と、コンすけくんがききます。
「魚とりしてるんだよ。」
と、まくちゃんが答えると、コンすけくんもポンきちくんも、
「ぼくも手伝ってあげる!」
と言って川に入ってきました。
 コンすけくんは、川に顔をつっこんで、中をのぞいています。まくちゃんも、思い切って、川の中に顔をつっこみました。
 水が冷たい! 目をおそるおそるあけてみる。あれっ! 痛くないや。

 川の中を泳ぐ魚たちが、よくみえます。まくちゃんも、コンすけくんも、ポンきちくんも、ひょいひょい魚をつかまえています。

 でも、ねねちゃんは、そんな三人(三匹?)のようすを、川からはなれて、こっそりみています。

 まくちゃんが、ねねちゃんに、
「ねねちゃんも、一緒にやろう!」
と手をふりました。水がパシャッと、ねねちゃんにかかりました。
「きゃー、やだー。」

 ねねちゃんが、大きな声をだします。
 ねねちゃんは、水がこわいのです。
「大丈夫だよ。こわくないよ。」
と、まくちゃんが、ゆっくりねねちゃんの手をひっぱりました。ねねちゃんは、おそるおそる川に入りました。まくちゃんが、ねねちゃんに、
「顔をつけてごらん。」
と言いました。
 ねねちゃんは、勇気をだして、そっと川に顔をつけました。
「ぶはーっ。」
と、顔をあげたねねちゃんの赤い目は、よけい真っ赤になっていました。

 みんなは、籠いっぱいの魚をもって、おうちに帰りました。

 おひさまは、あいかわらず、カンカン照っています。


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このストーリーに関するコメント

13/05/16 泡沫恋歌

こぐまじゅんこさま。
拝読しました。

まくちゃんたちの魚とり楽しいそうですね。
川や魚や水の描写が涼しげで、とっても爽やかでした。

人間たちも水辺が恋しい季節になりましたね。

13/05/16 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメント、ありがとうございました。
川や魚、水の描写をほめていただき、うれしいです。

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