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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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空を泳ぐ魚

13/04/29 コンテスト(テーマ):第七回 【自由投稿スペース】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:2239

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 ここは、森の仲間たちが仲良く暮らしている、かめじま山です。

 ある日、かめじま山に住んでいるきつねのコンすけくんが、息せき切ってかけてきて、
たぬきのポンきちくんと、くまのまくちゃん、うさぎのねねちゃんを集めて言いました。
「みんな知ってる? 空を泳ぐ魚を!」

 みんなは、
「えっ、空を泳ぐ魚?」
と、口をポカンとあけて聞き返しました。

 コンすけくんは、話をつづけます。
「この間、かめじま山のふもとの人間の里に化けて遊びに行ってきたんだよ。
そしたら、人間の家のどこにでも、空を泳ぐ魚を飼っているんだよ。たくさんいるところじゃぁ、五匹も飼っている家があって、大きい魚や小さい魚が、ならんでスイスイ泳いでいるんだよ。ぼく、びっくりしちゃって、あやうく、しっぽをはやしてしまうところだったんだよ。」
 みんなは、
「本当に、空を泳いでいたの?信じられない。」
と笑っていましたが、まくちゃんは、どんな魚なのか興味津津でした。

 コンすけくんたちと別れたあとも、まくちゃんは、
「空を泳ぐ魚なんて、おいしそうだなぁ・・・。」
と、いつまでも考えていました。

 次の日、まくちゃんは、こっそり山のふもとに下りてきて、木のかげから、そっと人間の里をながめてみました。

(本当に、魚が空を泳いでいる。)

 スイスイと魚が空を泳いでいます。まくちゃんは、目をこらして、魚をよくみました。

 魚は、どれも、大きな口をあけて泳いでいます。だけど、おなかは空っぽではありませんか。

 まくちゃんは、
「おなかが空っぽじゃぁ、ちっともおいしくなさそうだなぁ。空を泳ぐ魚は、まずいんだろうなぁ・・・。」

と言って、がっかりして、かめじま山にもどったのでした。


 五月のさわやかな風が、まくちゃんのほほをなでていきました。


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このストーリーに関するコメント

13/05/03 泡沫恋歌

こぐまじゅんこさま、拝読しました。

5月の青空には大きな口をあけて、カラフルな魚が泳いでますね。

この楽しい童話シリーズはブログなんかで纏めて読めたらいいんだけどね。

13/05/04 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメントありがとうございます。
ブログ 「こぐまのノート」やってますので、よかったら、みてください。
纏めてはなくて、すっごい手抜きのブログですけど。あはっ。

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