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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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ライオンのジロー

13/02/25 コンテスト(テーマ):第二十六回 時空モノガタリ文学賞【 サーカス 】 コメント:4件 こぐまじゅんこ 閲覧数:2371

時空モノガタリからの選評

最終選考

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 サーカス団に、火の輪くぐりをするライオンのジローがいた。
 ジローは、ライオンなのに、心がやさしくて、ちょっぴりこわがりだった。

 火の輪くぐりをする前は、いつもこわくて心臓が、ばくばくした。
 団長さんが、
「ジロー、いい加減に慣れてくれないと、毎回毎回、おしっこちびられちゃぁかなわないよ。」
と、大きな声で言うもんだから、サーカスの仲間にまで、ジローがちびってしまうことが
ばれてしまった。

「びびりのジロー。ちびりのジロー。」
と、はやしたてられて、ジローは、大きな体が小さく小さくちぢんでいくみたいな気がした。

 今日も、ジローの出番がある。
 ジローの出番の前には、空中ブランコがある。

 ジローの目の前で、男の人と女の人が、空中で、とびかっている。みとれてしまうほど
ほんとにかっこいい。

 ジローは、
「今日こそ、ぼくもかっこよくきめてやるぜ!」
と、つい大声で、ほえてしまった。

 すると、観客の子どもたちの顔色が変わって、青ざめている。
「こわいよー。」
と、泣きだす子もいる。

「こらこら、子どもをこわがらせて、どうするんだ!」
と、団長に怒られた。

 ジローは、くしゅんと落ち込んだ。

 いよいよジローの出番だ。
 目の前の輪には、炎が燃えさかっている。

 ジローは、炎のついた輪に向かって、全速力でかけだした。

 炎の輪をくぐって、かっこよくスタッと着地、
となるはずだった。

 だけど、ジローは、顔から着地してしまった。

 目のまわりが赤くなり、くちびるがはれあがって、なんだかピエロみたい。

 観客の子どもたちも大笑い。

 ジローは、かっこよくきめることはできなかったけど、今日のサーカスを一番もりあげたんだ。

 団長さんに、
「ジロー、でかしたぞ。」
と言われて、ジローは得意顔になったんだって。


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このストーリーに関するコメント

13/03/05 泡沫恋歌

こぐまじゅんこ様、拝読しました。

メルヘンぽいお話でライオンのジローくんが可愛いですね。
何はともあれ、最後は観客に受けたのだから善しとしましょう♪

サーカスの花形になれるように、ジローくん頑張ってください!

13/03/06 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメントありがとうございます。

ジローくん、きっと頑張ると思います。

13/03/18 光石七

かわいらしいお話にほっこりしました。
弱虫ライオンのジロー君が微笑ましいです。
喜んでもらえてよかったですね。
絵本になったら子供に読んであげたいお話です。

13/03/18 こぐまじゅんこ

光石七さま。

コメント、ありがとうございます。
ジローくん、書いている私も好きでした。

これからも、よろしくお願いします。

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