石蕗亮さん

占師。および魔術師。 WEB幽にて怪談投稿してました。 弟子育成の経験や実体験を基にした不思議な話を中心に書いていきたいです。 沢山の方に読んで頂き、反論含めコメント頂けると幸いです。

性別 男性
将来の夢 作家、起業
座右の銘 人は言葉に置き換えれるものしか理解できない。置き換えた言葉でしか理解できない。

投稿済みの作品

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13/02/18 コンテスト(テーマ):第一回 【 自由投稿スペース 】 コメント:6件 石蕗亮 閲覧数:1972

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18歳の夏休み。私は受験も気にせずに占師の店を出していた。
場所は駅前のデパートの中で、毎日それなりにお客もきていた。
ある日のこと、妙な客が来た。
「あのぉ、家のことをみていただきたいのですが。」
女性客は何故か申し訳なさそうに私にそう言った。
私は普通に占いの客だと思い「よろしいですよ。」と笑顔で答え話し始めた。
「あの、すいません。占いの相談ではないんです。」
唐突にお客が言う。
「こちらの社長さんから紹介を頂いたんですが・・・。」
お客はまた申し訳なさそうにおずおずと言う。
私を雇っていた社長は私が占い以外もやることを知っていた。
私は祓ったり鎮めたり、またその逆もしばしば行うことがあった。
「どのようなお話で?」
私が訪ねると女性客は依頼内容を話し始めた。
その女性の祖父の命日の1週間前から家の壁に「襖」が現れる。
襖を開けると祖父が住んでいた家の仏間があり、亡くなった祖父が仏壇に向かい座ってこちらに背を向けている。
これが今の家に引っ越してから5年間毎年起きているというのだ。
命日の翌日には消え普通の壁に戻るらしい。
私は女性客の家に行ってみた。
玄関を開けるとすぐの壁に襖がある。今風の造りの廊下には不釣合いな襖だ。
家の外から見ると外壁側なので当然部屋はない。
家の中に戻り襖に手をかける。確かに手には実感があり重みを押して襖を開ける。
薄暗い和室の奥に年配の男性がこちらに背を向け座っている。
部屋に入ろうとしたが敷居の上から先には進めなかった。
温もりもなにもなく、ただ硬い空間があるようであった。
その日は何もできず、私は翌日もう一度伺うことにした。
翌日は命日を過ぎ元の壁に戻っていた。
襖のあった場所を触るとやけに結露がついて湿っていた。
私は女性客に早急に引っ越すことを進めた。
そして女性客が引っ越した次の週。地震が起きその家は埋没した。
あとで新聞に、原因は沼地を埋め立てて宅地化したのだが工事が不十分だったことが載っていた。


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このストーリーに関するコメント

13/02/18 石蕗亮

不思議な話ですがこれも実話を元にしています。
がんばれば実体験百物語いける……かも。

13/02/18 泡沫恋歌

それは祖父が引っ越すようにと教えてくれていたんですか?

不思議な話ですね。

怖いけど、石蕗亮の物語は興味深い!

13/02/18 石蕗亮

泡沫恋歌さん
実は引っ越した先でも出ているそうです…。
お蔵入りしている不思議話をこの際放出していこうかと思っています。
時間が許す限りで。

13/02/18 草愛やし美

石蕗亮さん、拝読しました。

実話ですか、凄い話で驚きました。おじい様が、先祖を守るために導かれたのですね。占師さんとの出逢いも、含めておじい様は、わかっていられたのでしょう。

この世には、まだまだ理解できない不思議があるんですね。面白かったです。

実体験百物語、読みたいです、ぜひ載せてくださいよろしくお願いします。

13/02/18 石蕗亮

草藍さん
不思議も頻繁になると日常になってしまいます(笑)
私は出生からして曰く付きなので………。
順不同になると思いますが書けるところから書いてみますね。

13/02/18 石蕗亮

実話怪談5

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